概要・あらすじ
遠い未来、人類は多くの移民星を持っていた。その中のひとつ、この物語の舞台となった星では、害獣、そして人に害をなす動死体の対策に追われていた。UHOの中央衛星管理局に所属する仁麗龍は二人の助手とともに任にあたっていたが、死体兵士をめぐる陰謀にぶちあたった。
登場人物・キャラクター
仁 麗龍 (じん れいりゅう)
鍛えぬいた肉体を誇る逞しい男。UHOの中央衛生管理局に所属しており、環境汚染都市の犯罪に対応する特別公安隊に配属された。母星の大陸の体術を得意とする。事故で顔を失い、戦闘サイボーグの頭を乗せている。舌の代用として装着された長い板状のマニピュレーターを武器として使うこともある。 精力絶倫で、待機中は常に助手のファラ・コリンとレナ・ブラウンを相手に乱れた性生活を繰り広げている。
ファラ・コリン
仁麗龍の助手。小柄でナイスバディな女性。チリチリ頭が特徴。銃器の扱いに長じており、かなりの戦闘力を持つ。色気があるので、体を囮にした作戦にも駆り出される。仁の浮気には厳しい。
レナ・ブラウン
仁麗龍の助手。小柄でナイスバディな女性。柔らかい髪が特徴。接触テレパスで、対象の思考を読むだけでなく、密着度が高ければ相手の肉体の一部を無意識に操ってしまうことがある。かなりトロく、なにかと狙われやすい。
マイト・ランバート
仁麗龍が所属するUHOの中央衛生管理局の特別公安隊隊長。一級環境汚染地域に認定された都市に置かれる、環境汚染に乗じた犯罪に対応する部隊で、機動警察の応援も得ている。武器を手に現場に出ていくタイプ。
サンドラ・ティアス
特別公安隊の応援としてやってきた機動警察のメンバー。ストレートの黒髪で、鋭い目付きの女性。3体のアンドロイド、ガーディアン・ナイトを自在に操る。ガーディアン・ナイトを利用して陣を張り、空間を操作する強力な術を使うこともできる。冷静で表情があまり変わらない。
ジャックス・オートン
故人で姿は登場しない。移民星を牛耳っていたマフィアのボス。組織は2ヶ月前に壊滅させられ、ジャックスも死亡。その際に、死体兵士製造機を作動させた。装置の開発目的は不明だが、土着の教団を利用しようとしていたらしい。
その他キーワード
死人兵士 (でっどまんそるじゃー)
『死霊都市』の用語。ジャックス・オートンが開発させた死体兵士製造機によって生み出される動く死体。生への執念をラインに霊的エネルギーを肉体につないで蘇生させる。不完全な復活だが、強化サイボーグ並のパワーを発揮する。事故、事件で発生した死体をすぐに保護装置を設置しないとDMS化してしまうので、装置がない場合は死体を焼却またはバラバラにすることが推奨されている。
UHO
『死霊都市』の用語。世界保健機構(WHO)が拡大した組織。宇宙的に保健・衛生に関する業務を引き受けている。
動死体 (どうしたい)
『デッドマンシティ』の用語。舞台になっている移民星の風土病。