概要・あらすじ
4コマ漫画にて人々と動物の少し奇抜な日常風景が展開されていく。人々もかなり常識に欠く行動でギャグを展開させていくのだが、それ以上に犬やトカゲ、カエルにカワウソ等の人語を介さない動物達がギャグをかましたり、人間に対してツッコミを入れたりする。
登場人物・キャラクター
俺 (おれ)
作者の吉田戦車本人。口髭を生やし、眼鏡を掛けた男性。世にはびこる様々な物や言葉に疑問を感じては、自身の飼い猫に対して問題提起している。しかし、その問題は大抵どうでもよいような事であり、飼い猫に冷静に諭されている。
犬 (いぬ)
犬山カズオに飼われているペットのオス犬。飼い主が優柔不断すぎて、飼われて大分経つのだが名前は未だ無い。いつも飼い主の事を大事に想っており、飼い主に危険が及びそうな事態を見つけ、未然に防ごうと日々尽力している。友人にはトカゲのボブ、犬のメリー等が居る。ペットにはカエルを飼っている。
犬山 カズオ (いぬやま かずお)
犬の飼い主。自己管理の出来ないだらしない性格で、犬から心配される事が多い。加えて優柔不断な性格なので、車の免許を取ろうとしてもなかなか踏み切れず、いざ車を買っても全然乗らなかったりする。犬を溺愛しているが、過剰な可愛がり方に辟易される事もしばしば。犬嫌いの父が居る。
フィジカル君 (ふぃじかるくん)
赤ん坊でありながら、異常なまでに健康に気を遣う2歳児。健康器具や栄養素についての情報を欠かさずチェックしては試し、両親や周りから変な目で見られている。
忠夫 (ただお)
鼻の下に立派な髭を生やしたスキンヘッドの中年男性。独身の富豪。使用人に和歌子や麦次郎、執事を雇っているが、彼らの言動があまりにも素っ頓狂であるため、度々キツいツッコミでぶっ飛ばしている。
和歌子 (わかこ)
忠夫に雇われている、カワウソのメス。口の左上にホクロがある。頭に付けたリボンがトレードマーク。カタカナで喋る。初期の頃は要領が悪いせいで忠夫から叱責される場面が多かったが、後半になるにつれて確信犯の様なボケを連発する様になる。その結果、毎回のように忠夫にキツいツッコミでぶっ飛ばされている。
麦次郎 (むぎじろう)
忠夫に雇われている老齢の庭師。真面目に仕事をしているのだが、和歌子の口車に乗せられて一緒に変なボケをかまし、その度に忠夫にキツいツッコミでぶっ飛ばされている。
オペ途中先生 (おぺとちゅうせんせい)
その名の通り、手術を抜け出して街中で油を売っている医者。手術を抜け出してきているため、帽子にマスク、血の付いた手術衣という少々バイオレンスな恰好をしている。知人には消化途中隊員や排便途中君等、様々な「途中の人々」が居る。
ボブ
犬の隣家で飼われているペットのトカゲ。犬の友人であり、世間話の相手。性格は基本的に冷静だが、甥が生まれた際には素っ気無くして照れ隠しをする一面もある。飼い主が若干天然な人物で、遊びに来た犬の性別がメスだと勘違いしたり、犬の事をトカゲの父親だと思って変な根回しをしてくる事がある。
メリー
犬の友人のメス犬。長毛種。体臭が麻薬の様な中毒性を持っている事から、通称「麻薬犬」と呼ばれている。その他にも長い毛を生かして飼い主の帽子替わりになったり、果ては骨格すら変えて人型に変身する等、人知を超えた特技を持つ。
フック船長 (ふっくせんちょう)
ある民家で重宝されている、尻の部分にフックが付いた人の形をしている謎の生き物。フックに物を引っ掛けてもらうのが仕事だが、重い物や気分の沈む物を掛けられると辛そうにする。民家の息子ススム君はそんな彼を気に掛けるのだが、その度にススム君の父親は「フック船長を甘やかすな!」とススム君を叱りつける。
虫 (むし)
何の種類か分からない、2匹で1組の虫。虫と付く諺や熟語の話をしている人々の前に現れては、自分達のエピソードを話し、迷惑がられている。癇に障るような事も言うが、基本的に悪気は無い模様。
のぶ子 (のぶこ)
社長令嬢。社長の父と部下の話を盗み聞きしては、言葉の意味を盛大に勘違いして変な行動を起こし、父に「あっち行ってなさい」と言われている。作者の別作品『伝染るんです。』にも登場している。
山田 (やまだ)
カワウソのオス。がめつい性格をしており、とにかく金を欲しがる。時折おかしなバイトもしている。同じカワウソ同士の和歌子とも面識がある模様。作者の別作品『伝染るんです。』にも登場している。
宗吉 (そうきち)
和歌子の従弟。カワウソのオス。帽子を被っているのが特徴。カワウソ分校に通っている子供で、まだ毛が生え揃っておらず、下半身の一部にしか毛が無い。和歌子と共に忠夫の癇に障る様な事をしてはキツいツッコミでぶっ飛ばされている。
カエル
犬が暇なので飼い始めたペットのカエル。犬山カズオの優柔不断さが犬に移ったせいか、名前は決められていない。意思疎通はジャスチャーで行う。去勢を望んでいるが、病院でやるのではなく包丁でやってほしいという、良く分からない所で頑固な性格を発揮する。ペットグッズ店に行くのが好き。
執事 (しつじ)
数年前忠夫に雇われていた老人。執事のランクを上げるために修行していたらしいが、ダメだったので帰ってきた。その際、執事連盟と呼ばれる組織から逃げてきたらしく、身を隠すために日中は地下で暮らしている。和歌子と同様、確信犯の様なボケを連発し、毎回のように忠夫にキツいツッコミでぶっ飛ばされている。