概要・あらすじ
幕張第一高校(幕一)の野球部員、千石うぐいすは付き合っていた女生徒に騙されたことから、原宿幕張高校(原幕)のエース蘇我昭彦に敵対心を燃やす。うぐいすは原幕の野球部員を挑発して幕一と原幕の試合を取りつける。試合はうぐいすをはじめ幕一部員の活躍で好ゲームとなるが、本気を出した蘇我の前に圧倒され、そのまま雨によりノーゲームとなる。
それからしばらくたった頃、うぐいすの偽者が現れ、さまざまなトラブルを引き起こす。偽者が、うぐいすに怨みを持つ私羅高校の剛田光年からの刺客と知ったうぐいすは、仲間と共に私羅高校に乗り込んで剛田の部下を倒し、屋上で彼と彼の側近骨川スジオの操るロボット、ノラざえもんと戦闘。
野球部監督の平野浩史と協力し、剛田、骨川を撃破したうぐいすは野球部員としての活動を再開するが、それは剛田の技を受けて気絶したうぐいすの見た夢だった。現実では、うぐいすは剛田を殺害しており、警察に逮捕されてしまう。
登場人物・キャラクター
千石 うぐいす (せんごく うぐいす)
幕張第一高校の野球部員。原宿幕張高校の女子生徒に騙されたことをきっかけに、その女生徒の恋人である蘇我昭彦に敵対心を燃やし、野球に打ち込む。150キロの球を悠々とホームランにする、自身も145キロの球を投げるなど身体能力は非常に高く、格闘家を目指すとうそぶくこともある。作品のギャグ路線が強まってからは、幼なじみだった剛田光年やその配下の生徒と戦うことになる。 最終的には剛田のいる私羅高校の屋上での戦いにおいて、仲間だった野球部員たちをロボットの強引な変形に巻きこんで殺害してしまう。自身は剛田の技を受けて昏倒している間、再び野球に打ち込む夢を見ていたが、目を覚ますと同時にかけつけた警察に逮捕される。
後藤 和義 (ごとう かずよし)
幕張第一高校の野球部員。眼鏡をかけ、端正な顔をした美男子。顔は整っているが、いわゆるデベソであり、そのことが強いコンプレックスになっている。洗脳された今裕二がデベソを揶揄した際は激昂し、ロボットに強化改造されていた彼を素手を殴り倒した。金に目がなく、90歳を超える老人と交際していたこともある。
今 祐二 (こん ゆうじ)
幕張第一高校の野球部員。俳優の斎藤洋介のパロディキャラクター。天才的なバッティングセンスを持っており、投げられた球をバケツの中など狙った場所に正確に打つことができる。ギャグ路線に変更後は宇宙人に改造され、剛田光年の手下として一時は千石うぐいすの前に立ちはだかるが、後藤和義によって倒され、正気に戻る。 剛田との決戦の際、他の野球部員ともどもロボットになるが、無理な変形機構がたたって死亡する。
岡村 博範 (おかむら ひろのり)
幕張第一高校の野球部員。元々はお笑い芸人を目指していたが、千石うぐいすと出会って野球部に入り、その俊足を活かして活躍する。かつて祖父が気圧の表記がミリバールからヘクトパスカルになったことを憂い、ミリバールの偉大さを訴えて自身の名前をミリバールに変更しようとして役所に届け出た。しかし、病床の祖父に改名がなったことをあと一歩で伝えられなかったことを悔いて走力を鍛えた過去を持つ。 剛田光年との戦いにおいて、他の部員と同じくロボットの変形機構に巻き込まれて死亡する。
金子 健太郎 (かねこ けんたろう)
幕張第一高校の野球部員。強豪リトルチームに蘇我昭彦と共に在籍していたこともある実力派のピッチャー。野球部に「けん」という名前のつく部員が2人いるため、上手い方の「けん」ということでプロケンと呼ばれる。かつてはリトルチームにおいてエースだったが、蘇我にそのプライドを打ち砕かれ、以降彼をライバル視しており、蘇我のいる原宿幕張高校との試合では気迫のこもった投球を見せる。 作品のギャグ路線が強まってからは登場しなくなる。
蘇我 昭彦 (そが あきひこ)
原宿幕張高校の野球部員。リトルリーグ時代から将来を嘱望されたピッチャーで、全身を使ったザトペック投法から繰り出される剛速球を最大の武器とする。恋人であった女子生徒が千石うぐいすとトラブルになったため彼に付け狙われ、同様に蘇我をライバルとする金子健太郎らも巻きこんで、幕張第一高校と原宿幕張高校の試合が組まれることとなる。
平野 浩史 (ひらの ひろし)
原宿幕張高校の野球部監督。陰茎で人を殴打することができるという特技を持つ。剛田光年との戦いにおいて、剛田の配下である骨川スジオがロボットに乗って襲ってきた際、それに対抗すべく野球部員たちに自作のロボットスーツを着せて合体させるが、変形機構に問題があったため全員を死亡させてしまう。 その後、生き残った千石うぐいすと共に警察に逮捕される。
剛田 光年 (ごうだ みつとし)
『ドラえもん』のジャイアンのパロディキャラクター。一芸入試でのみ生徒を入学させる私羅高校のいわゆる番長で、変装や麻雀といった特技を持つ生徒を「心の友」として配下にしている。千石うぐいすとは幼少時の知り合いで、かつて彼をいじめていたが反撃にあい、それ以来うぐいすを恨んでおり、心の友を刺客としてうぐいすを襲う。 喧嘩の実力はかなり高く、浣腸や腋臭を利用した技も使用するが、私羅高校屋上の戦いにおいてうぐいすに敗れ、死亡する。
骨川 スジオ (ほねかわ すじお)
私羅高校の生徒で、剛田光年の参謀的な立ち位置にいる。『ドラえもん』のスネ夫のパロディキャラクター。私羅高校での戦いにおいて、『タイムボカン』シリーズに登場する巨大ロボットに似た「ノラざえもん」に搭乗し千石うぐいすを圧倒するが、とどめを刺そうとした際にノラざえもんが制御不能になり爆発し、死亡する。
御供 (みとも)
幕張第一高校野球部のマネージャーである女子生徒。筋肉という文字を見ただけで興奮するほどの筋肉フェチ。千石うぐいすとはボケとツッコミのような関係にあり、私羅高校での戦いでは麻雀対決に苦戦するうぐいすらの前に現れ、彼を助けた。ほかの野球部員たちと同様、剛田光年との戦いでロボットスーツを着て合体するが、変形時に死亡する。