無二の一撃

無二の一撃

内藤光太郎の初連載作品。現代日本の空手界や空手道場を舞台にしている。孤高な空手家・伊吹レンとの出会いをきっかけに、空手の世界へ足を踏み入れた中学生・東堂ゲンの戦いと成長を描いた熱血空手アクション。講談社「週刊少年マガジン」2022年31号から2023年6号にかけて連載。

正式名称
無二の一撃
ふりがな
むにのいちげき
作者
ジャンル
空手
レーベル
講談社コミックス(講談社)
巻数
既刊3巻
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自死を選んだ少年が孤高の空手家と出会う

中学卒業を機にヤクザと盃を交わし、200万の借金を返済する羽目になった東堂ゲンは、生きる気力を失って自殺をするために訪れた山奥で、同い年の伝説的な空手家・伊吹レンと出会う。レンの圧倒的な強さに魅せられたゲンは強引に弟子入りを志願し、空手道に足を踏み入れる。ゲンとレンが空手をとおして成長していく青春格闘成長譚が、バトルアクションやスポ根要素を交えて展開される。

どん底を経験した空手初心者と天才空手家

主人公の一人は、200万円の借金を背負って絶望のままに自死を選んだ東堂ゲン。親にも見捨てられ、ヤクザに追い詰められ、生きる気力を失ったゲンは自殺するために訪れた山の中で、もう一人の主人公で空手家の伊吹レンと出会う。そして、ゲンに突進してきたイノシシを一撃で倒したレンの強さに魅了され、無理やり弟子入りを志願する。修行に励む中、ゲンはレンを狙う刺客に襲われ、いまわの際に新たな力に目覚めるとともに、刺客をたやすく返り討ちにしたレンの強さに心底惚れ込む。また、当初は冷徹な性格だったレンも、天真爛漫なゲンとの修行の日々をとおして心が絆されていき、少しずつ変わっていく。

次々と現れる強敵たち

山を下りたゲンは生きる気力を取り戻し、レンが所属する空手道場に入門して厳しい修行の日々を送っており、さまざまな出会いと戦いを重ねながら本当の強さを目指していた。そして、レンにあこがれて入門したもう一人の弟子・烏丸テンマも仲間に加わり、空手道場はますますにぎやかになっていく。そんな中、異国からの殺し屋や伊吹次元流の根絶をもくろむ組織からの刺客も現れ、ゲンたちは過酷な戦いを強いられる。ゲンがレンやテンマと協力しながら敵を撃退していく勇姿とともに、迫力のある格闘アクションも見どころとなっている。また、ゲンの修行や強敵とのバトルをとおして、空手の奥深さと厳しさを知ることができる。

登場人物・キャラクター

東堂 ゲン (とうどう げん)

どん底生活を送る中学生男子。年齢は15歳。明るい茶髪をツンツンヘアにしている。毒親とも呼べる母親とは疎遠状態で、ヤクザから借りた200万をギャンブルで溶かし、借金取りに追われる羽目になる。絶望のままに自殺するために山に向かうが、山中で修行していた伊吹レンの圧倒的な強さに感動し、弟子入りを志願して空手に興味を持つようになる。山で遭遇した刺客に襲われたいまわの際に、人体の制御を司る神経回路がバグり、人体制御のリミッターが壊れて肉体の限界を超えた力を手に入れる。その潜在能力の高さはレンからも認められている。山を下りて伊吹流空手道場に入門し、空手の楽しさと厳しさを経験しながら成長を続ける。

伊吹 レン (いぶき れん)

中学生男子で、空手界の禁忌とされる「伊吹次元流」の第十八代宗家。年齢は15歳。黒髪短髪で、左目の下に泣きボクロがある。幼少期より空手だけを教わり、すべてを捨て、己のみを信じて生きてきた。群れるだけの人間は弱者との考えから、孤高の空手家として一人で強くなることを追い求めて厳しい修行を続け、圧倒的な強さを手に入れる。冷酷無比な性格ながら、東堂ゲンとの出会いをとおして変わっていく。

書誌情報

無二の一撃 3巻 講談社〈講談社コミックス〉

第1巻

(2022-10-17発行、 978-4065294956)

第2巻

(2022-12-16発行、 978-4065299340)

第3巻

(2023-02-17発行、 978-4065306215)

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