爆弾

爆弾

さの隆の代表作で、呉勝浩の小説『爆弾』のコミカライズ作品。舞台は野方警察署の取調室。傷害事件で連行された中年男のスズキタゴサクが、突如「霊感」と称して爆破予告を始めたことをきっかけに、刑事たちは爆弾魔との緊迫した心理戦に巻き込まれていく。爆破までのタイムリミットがせまる中、爆弾魔の巧みな心理操作と捜査員たちの葛藤がリアルに描かれたノンストップサスペンス。時間との戦いと頭脳戦が交錯する緊迫感あふれる会話劇を通じて、やがて警察にまつわる不可解な過去と事件の真相が明らかになる。講談社「コミックDAYS」2025年5月から連載の作品。2025年10月31日、実写映画版『爆弾』が公開され、スズキタゴサクを佐藤二朗、類家を山田裕貴が演じている。

正式名称
爆弾
ふりがな
ばくだん
原作者
呉 勝浩
漫画
ジャンル
推理・ミステリー
 
サスペンス
レーベル
ヤンマガKCスペシャル(講談社)
巻数
既刊2巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

スズキ タゴサク

些細な傷害事件で野方警察署に連行された酔っぱらいの男性。年齢は49歳。つぶらな瞳と厚い唇が特徴的で、小太りでどこか野暮ったい容姿をしている。一見すると社会のレールから外れた自堕落な小市民にしか見えないが、その瞳の奥には底知れぬ狂気と悪意が潜んでいる。饒舌(じょうぜつ)で質問には素直に答える一方、非常に計算高く、言葉の端々に毒のある皮肉を込めて巧みに相手を翻弄する知性派。取調室で「霊感」と称して爆破事件を予告し、それが現実となったことで警察内部は大混乱に陥る。以降、爆弾の所在や動機をいっさい明かさず、時間制限を武器にした恐ろしい心理戦を仕掛けている。取り調べに当たる捜査員たちの焦りを巧みに利用し、自身の過去のトラウマをほのめかしながら、個々の捜査員に「ここだけの話」と称して情報を小出しにし、彼らの思考を巧みにコントロールしている。爆破予告が的中するたびに、警察内部には怒りと不信、そして恐怖が広がっていく。

類家 (るいけ)

警視庁捜査一課の特殊犯捜査係に所属するエリート男性刑事。ぼさぼさの髪に眼鏡をかけた地味な風貌で、やや神経質な性格の持ち主。いつもニヤけた笑みを浮かべており、周囲には冴えない印象を与えるが、その内面には理詰めで粘り強く、感情に流されることのない鋭い洞察力と冷静な判断力が秘められている。爆破事件の発生を受け、本庁から野方警察署へ応援として派遣される。先輩刑事の清宮と共に、スズキタゴサクの取り調べにあたり、彼が抱える底知れぬ闇と向き合っていく。

クレジット

原作

呉 勝浩

書誌情報

爆弾 2巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉

第1巻

(2025-10-20発行、978-4065405222)

第2巻

(2025-11-20発行、978-4065418796)

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