片翼シャトル

片翼シャトル

栗田あぐりの代表作の一つ。九尾高校バドミントン部を舞台に、かつて「最強の盾」と称された名プレイヤーの玉木海虎と、初心者ながら類まれなリズム感とジャンプ力を秘めた保地犬志郎がダブルスを結成し、ライバルたちとの熱い戦いを繰り広げる青春バドミントン物語。小学館「ゲッサン」2016年6月号から2018年1月号まで掲載の作品。

正式名称
片翼シャトル
ふりがな
かたよくしゃとる
作者
ジャンル
その他スポーツ
 
部活動
レーベル
ゲッサン少年サンデーコミックス(小学館)
巻数
全4巻完結
関連商品
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バドミントンダブルスに挑む友情と成長の物語

本作は高校のバドミントン部を舞台に、特にダブルスの試合を中心に物語が展開される。主人公の玉木とそのパートナー、保地をはじめ、選手たちはパートナーとの関係性や自分の役割、さらには対戦相手に勝つための戦術といった課題に悩みながらも、それぞれの答えを見つけ出し、成長していく。また、シングルスとダブルスにおける意識の違いも重要なテーマの一つであり、それぞれの種目に求められる技術や心構えが丁寧に描かれている。

新しいパートナーとの出会い

かつて埼玉龍榮中等部のバドミントン部に所属していた玉木は、オリンピック日本代表の神嶋由と「タマガミ」というダブルスを組んでいた。しかし、考え方の違いから二人の関係はすれ違い、ペアは自然消滅してしまう。この出来事をきっかけに、玉木は名門、埼玉龍榮高等部への進学を断念し、県立の九尾高校に入学する。そこで玉木は新たなパートナーとダブルスを組みたいと願うが、周囲の理解を得られず孤立してしまう。そんな中、玉木は自分と同じように周囲から疎外されていた保地と出会う。当初は保地を煩わしく感じていた玉木だったが、彼のひたむきな努力と高いジャンプ力から繰り出されるスマッシュに確かな才能を見出し、アドバイスを送るようになる。その結果、保地は粗削りながらも揺るぎない実力を持つ選手へと成長し、玉木の新たなパートナーとして認められる。

異端ペア「ポチタマ」の挑戦

新たにペアを組んだ玉木と保地は、その独特な個性と不安定さから、当初、九尾高校バドミントン部の部員たちから「ポチタマ」と呼ばれ、異端視されていた。しかし、部内最強ペアである木島飛鳥と猿田春信、通称「サルキジ」との練習試合でみごと勝利を収め、その実力を認められる。その後、埼玉龍榮高等部との練習試合の最中に、玉木の元パートナーである神嶋由が現れる。神嶋は玉木に再び自分とダブルスを組むよううながすが、玉木と保地はこれに強く反発。その流れで、「ポチタマ」ペアと神嶋による変則マッチが実現する。神嶋は圧倒的な実力で二人を打ち負かし、玉木の実力が低下したと失望を露わにする。しかし、保地は「次は必ず勝つ」と力強く宣言し、神嶋も不敵な笑みを浮かべて再戦に応じる姿勢を見せる。こうして、「ポチタマ」の二人は神嶋をライバルに定め、来たる公式戦に向けて練習を重ねていくのだった。

登場人物・キャラクター

玉木 海虎 (たまき かいと)

九尾高校バドミントン部に所属する男子。負けず嫌いな性格で、自分にも他者にも厳しい。かつて埼玉龍榮中等部時代、オリンピック最年少日本代表の神嶋と「タマガミ」というダブルスを組んでいた。神嶋の助言をきっかけにレシーブ技術を徹底的に磨き、やがて強力なスマッシュも難なく拾う「最強の盾」と呼ばれるまでに成長した。しかし、社会人との練習試合で圧倒されたことが原因で、神嶋とのあいだに亀裂が生じ、ダブルスは自然消滅してしまう。この出来事を機に、名門「埼玉龍榮高等部」への進学を断念した玉木は、九尾高校で新たなパートナーを探すことになる。しかし、その輝かしい経歴がかえって周囲から敬遠され、孤立していた。そんな中、保地から「いっしょにバドミントンをやりたい」と懇願される。当初は保地を鬱陶しく感じていたが、彼のリズム感やジャンプ力、そして絶対にあきらめない不屈の精神に可能性を見出し、ダブルス「ポチタマ」を結成する。

保地 犬志郎 (ほち けんしろう)

九尾高校バドミントン部に所属する男子。部員たちからは「ポチ」と呼ばれている。もともとスポーツ経験はなく、陰気な性格のため周囲と打ち解けられず、学校の休み時間はリズムゲームばかりして過ごしていた。そんな中、慕っている祖母から「友達を作りなさい」と助言を受け、席が近かった玉木とリズムゲームを通じて交流を試みる。そして、玉木といっしょにいたいという強い思いから、バドミントン部への入部を志願した。スポーツ未経験ながらも猛練習を重ね、持ち前のリズム感とジャンプ力を玉木に評価され、入部と同時にダブルスのパートナーとして認められる。入部後は性格も前向きになり、同時に玉木への独占欲が強まったことで、かつて玉木のパートナーだった神嶋に対して強いライバル心を抱くようになる。当初は神嶋に遠く及ばなかったものの、彼のプレイを模倣し練習を重ねることで飛躍的に実力を伸ばし、やがて玉木や神嶋からも一目置かれる存在へと成長していく。

書誌情報

片翼シャトル 全4巻 小学館〈ゲッサン少年サンデーコミックス〉

第1巻

(2016-10-12発行、978-4091274441)

第2巻

(2017-02-10発行、978-4091274748)

第3巻

(2017-07-12発行、978-4091276476)

第4巻

(2018-01-12発行、978-4091281180)

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