あらすじ
第1巻
中学時代、鹿児島で女子サッカー選手として活躍していた深山あかねは、3年生の時に親の転勤により東京に引っ越し、高校もそのまま東京の三ノ宮高等学校に進学する。三ノ宮高校には女子サッカー部はなく、あかねは友達のかおりの勧めもあってクラブチームに入ろうとするが、バドミントン部のコーチである坊園汐里にスカウトされる。あかねはサッカー以外のスポーツは初心者なため断わろうとしたが、汐里から強引に体験入部させられ、さらに鈴木佐羽子と組んでダブルスの試合をする事になる。試合では佐羽子の足をひっぱるだけだったが、バドミントンの魅力を感じて正式にバドミントン部に入部する。
第2巻
深山あかねは、三ノ宮高等学校バドミントン部の関東大会レギュラーを決める、部員総当りのランキング戦に参加したが、1勝もできずにいた。それでもコーチの坊園汐里やマネージャーの田中実加のアドバイスや日々の練習により、最終戦の赤池ひかるとの試合では接戦を演じるほどの実力をつける。試合はあかねの経験不足により負けてしまうが、あかねは確かな手ごたえを感じる。関東大会後、ランキング戦の成績下位の部員は、インターハイに向けてチームの弱点であるダブルスに特化した練習を行う事となり、あかねは汐里の指示でひかると組む事となった。
登場人物・キャラクター
深山 あかね (みやま あかね)
三ノ宮高等学校に通う高校1年の少女。中学までは女子サッカーをやっていたが、進学した高校に女子サッカー部がなかったため、部活ではなくクラブチームに入ろうとしていた。しかし、バドミントン部のコーチである坊園汐里からスカウトされ、クラスメイトの鈴木佐羽子と組んで行ったダブルスの試合でバドミントンの魅力を感じて入部する。 明るくて何事も積極的に挑戦するタイプで、少し天然な性格。バドミントンの実力はほかの部員と比べて大きく劣っているが、抜群の反射神経と動体視力と体力、さらに左利きという利点を生かして短期間で実力を上げていく。
鈴木 佐羽子 (すずき さわこ)
三ノ宮高等学校に通う高校1年の少女。深山あかねのクラスメイトで席はとなり。小さい頃からバドミントン一筋で、ジュニア大会の優勝経験もある実力者。普段は無口で物静かだが、ラケットを握ると別人のように大声を出して闘志をあらわにする。坊園汐里にあこがれていて、ほかのバドミントン強豪校からの誘いを断わって三ノ宮高等学校に進学した。
坊園 汐里 (ぼうぞの しおり)
三ノ宮高等学校バドミントン部のコーチを務める女性。現役時代からその実力を高く評価され、ジュニアの時は鈴木佐羽子の母親に教えてもらっていた。身体能力検査中の深山あかねを見て、バドミントン部に足りない「何か」を埋めてくれると直感してスカウトする。そして部活見学に来たあかねを強引に体験入部させたうえで、バドミントンの魅力を伝える。
田中 実加 (たなか みか)
三ノ宮高等学校に通う高校1年の少女。中学時代はバドミントン部に選手として所属していたが、強豪校の三ノ宮高等学校ではマネージャーとして入部する。バドミントン初心者の深山あかねに基礎的な事を教えているうちになかよくなり、あかねが本格的にバドミントンをやる事を知ると、田中実加が今まで使っていたラケットをあかねに渡す。
赤池 ひかる (あかいけ ひかる)
三ノ宮高等学校に通う高校1年の少女。8歳からバドミントンをやっていて技術はそれなりにあるが、体力と精神面が弱い。母親が別の高校のバトミントン部でコーチをしており、最初は母親のいる高校にスポーツ推薦で進学予定だったが、ケガをしたために推薦がとれずに三ノ宮高等学校に進学する。関東大会後にあかねとダブルスを組む事になる。 最初はいろいろと不安を覚えるが、練習を重ねるうちに今までの自分を省みるようになる。
集団・組織
三ノ宮高等学校 (さんのみやこうとうがっこう)
東京にある私立のスポーツ強豪校。さまざまなスポーツで特待生を受け入れており、卓球部はインターハイ準優勝、バドミントン部とテニス部は関東大会優勝、バスケットボール部は関東大会準優勝という結果を残している。また身体能力検査を視察した各部活のコーチが、一般入試で入学した生徒をスカウトする事で特待生の危機感を煽っている。
クレジット
- 監修
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バドミントン・マガジン編集部(ベースボール・マガジン社)