概要・あらすじ
11歳の時に突然両親を殺され、共に死刑惑星といわれる「キマエラ」に落とされた双子の兄弟、トール・クラインとラーイ・クライン。獣王の座を手にすることで、この惑星から脱出し両親の死の真相をつきとめるべく、2人は弱肉強食の世界を命がけで突き進んでいく。
登場人物・キャラクター
トール・クライン (とーるくらいん)
ラーイ・クラインとは双子の兄弟である。科学者であり政治家である両親と暮らし、当然のようにエリートの道を歩んでいたが、11歳のある日に両親が殺され、ラーイとともに死刑惑星「キマエラ」に落とされてしまう。 その後、獣王が支配する弱肉強食の「キマエラ」で獣王となり、惑星外に出て両親の殺された理由を探ることを決意する。
ティズ
黄色い肌を持つ者のコミュニティ黄輪のうち、女で仕切られるチームのセカンドを務める、生粋のキマエラ人。トール・クラインに惚れ込み、人間である彼のセカンドとなる。明るさと行動力を持ち合わせ、性格は直情的。 トールより年上だが、彼からは妹扱いされている。
チェン
黄色い肌を持つ者のコミュニティ黄輪のうち、女で仕切られるチームのトップ。トール・クラインに惚れ込み勝手にチームを抜けたティズを連れ戻そうとするが、逆に、巨大で凶暴な植物、ベラ・ソナーに襲われていたところをトールに助けられ、彼の力を認めざるをえなくなる。
サード
「本名は忘れた」と言い、グループ内での地位を指し示すサードと自らを名乗る男。トール・クラインの実力を見込み、彼を茶色い肌を持つ者のコミュニティ「茶輪」のトップ、ひいては獣王に押し上げようと力を貸す。
ラーイ・クライン (らーいくらいん)
トール・クラインとは双子の兄弟である。スペースコロニーにおいては成績優秀なエリート候補であったが、トールとともに死刑惑星「キマエラ」に落とされてからは、臆病で消極的、身勝手といった振る舞いが目立つようになる。
ザキ・フェンリル (ざきふぇんりる)
囚人のため死刑惑星「キマエラ」に落とされた白人少年で、野童を率いるリーダー。危うい雰囲気を持つが、この惑星に落ちたばかりのトールとラーイの双子の兄弟を助ける。
カリム
褐色の肌を持つが、白い肌を持つ者のコミュニティ白輪のセカンドである女性。幼い頃、襲われているところをザキ・フェンリルに助けてもらったことで、ザキに心酔している。戦いの際には斬糸(テグス)を武器として用いる。 ザキに意見してしまったために彼に嫌われ、そのショックでブリザードの中に出てムーサの隙間に落下。、一緒にいたトール・クラインに助けれらたことで、彼に心を奪われる。
オーディン
トール・クラインの家族が住んでいたバルカン星系の指導者。人類滅亡を防ぐための極秘の計画「ミドガルド計画」を指揮している。
ドーン・ロキ博士 (どーんろきはかせ)
トール・クラインの両親のかつての同僚で、研究施設イオⅡの責任者。