概要・あらすじ
高校2年生の押切トオルは、同じクラスでサッカー部の小島と親友。小島はアイドル並みの女子人気があり、2年の楯こずえと曽我由美子を中心に親衛隊が組織されている。押切と小島は美化委員の活動で、幽霊伝説のある学校裏の沼でゴミ拾いをする。小島は崖から沼に落ちて、行方不明となった。
小島は楯と曽我の異常な執念に辟易し、行方をくらますために今回のことを仕組んで、押切も協力したのだ。後日、沼で美化委員2人の遺体が見つかった。その夕方、押切は楯に立入禁止の沼に呼び出される。曽我もおり、2人から沼に潜って小島の遺体を捜してほしいと懇願される。
登場人物・キャラクター
押切 トオル (おしきり とおる)
『生霊の沼』に登場する主人公の高校生男子。2年B組の美化委員。同じB組で美化委員の小島と親友。
小島 (こじま)
『生霊の沼』に登場する高校生男子で、押切トオルの親友。2年B組の美化委員で、サッカー部に所属する。学校でアイドルタレント並みの人気があり、ファンの女子集団である親衛隊が存在する。美化委員として学校裏の庭を清掃中、崖から沼に転落し、そのまま行方不明となる。
集団・組織
親衛隊 (しんえいたい)
『生霊の沼』に登場する、サッカー部のアイドル小島ファンの女子集団。2年の楯こずえ(たてこずえ)と曽我由美子(そがゆみこ)が中心となる。2人は押切トオル、小島と同じ美化委員。小島は2人がつきまとう異常な執念にうんざりしており、逃げ切るために家出も辞さない覚悟でいた。中学時代、2人に拒否感を示したところ、2人の頭上から怨念の火の玉が舞い上がるのを見たという。
場所
学校裏の沼 (がっこううらのぬま)
『生霊の沼』に登場する、学校裏の沼。昔、男に捨てられて沼で死んだ女の幽霊が、素敵な男を引き摺り込むという噂がある。沼のゴミがひどいため、美化委員が清掃することになる。女子学生の憧れの的である小島が、清掃中に沼に落ちて行方不明となった。その後、美化委員の委員長と副委員長の2人が、沼で死体となって発見される。