概要・あらすじ
傭兵歴10年の男クレオは、報奨金目当てで山賊討伐の依頼を引き受ける。しかし、山賊たちはクレオの想像を遙かに越える戦力を持っていた。山賊たちから逃げ惑うクレオの前に、亜人の少女コハクが現れる。不思議な力を持つコハクは、クレオの死を予知しており、なぜか彼を生き延びさせようとつきまとうのだった。そして、山賊たちとの戦闘で重傷を負ったクレオは命を落とすが、コハクの力によってよみがえる。クレオが目を覚ますと、世界では100年以上もの歳月が経過していた。しかもその時代では、強大な力を持つ異剣が飛び交う「異剣戦争」が繰り広げられていた。戦場で生き延びるために、クレオはあることを決断する。自分の扱える異剣を探しながら、資金稼ぎをする方法、それは、戦士たちの集まる酒場を造るというものだった。荒野に古城を見つけたクレオとコハクは、そこを拠点に畑や水路の開拓、そして酒場造りを始める。
登場人物・キャラクター
クレオ
左目に傷のある27歳の男性。戦災孤児の出身で、10年にわたって戦場を生き延びてきたベテランの傭兵。傭兵としての実力は平凡だが、あきらめの悪さだけは随一。傭兵らしいしたたかな面もあるが、義に厚く筋の通らないことを嫌う性格。将来の夢は、マイホームを購入して平穏な暮らしを送ること。購入資金稼ぎのために引き受けた山賊討伐中に命を落とすが、コハクによって100年後の世界でよみがえった。コハクと二人で戦場に酒場を造り、そこの店主として経営を始める。
コハク
「亜人」と呼ばれる種族の少女。青い瞳と白い髪、そして獣のような耳を持つ。年齢は不明だが、見た目よりもずっと長生きらしく、落ち着いた性格をしている。「異剣戦争」によって起こる絶望的な未来を回避しようとしており、その鍵となる人物のクレオを生き延びさせることが目的。未来予知など不思議な能力を数多く持ち、戦闘も得意。魔力を使うと外見が若返る特殊な体質で、一度死んだクレオをよみがえらせてからは、子供のような容姿になっている。
その他キーワード
異剣 (いけん)
適性のある者が使うと強大な力を得られる特別な武器の総称。見た目はふつうの剣をしている。炎を出す、強風を起こすなど、異剣によってさまざまな性能がある。クレオがよみがえった100年後の世界では、多くの戦士が戦闘で使用しており、その戦争は「異剣戦争」と呼ばれている。
書誌情報
異剣戦記ヴェルンディオ 7巻 小学館〈裏少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2021-02-12発行、 978-4098504565)
第2巻
(2021-06-17発行、 978-4098505975)
第3巻
(2022-02-17発行、 978-4098508914)
第4巻
(2023-02-17発行、 978-4098516339)
第5巻
(2023-07-12発行、 978-4098525478)
第6巻
(2023-10-12発行、 978-4098528660)
第7巻
(2024-02-09発行、 978-4098531226)