概要・あらすじ
人間とは違う姿や力を持った能力者が存在する世界で、能力者を排除した人間主義国「ブログニグ」の姫として生まれた女の子、ミオ。彼女は人魚の能力を持って生まれたことで、その存在をひた隠しにされ、城内でも忌み嫌われていた。隣国「アクアティア」のチカ王子との婚約が決まっていたミオは、半年後の16歳までに完璧な人間になるよう、投薬治療を受けていた。薬の力で耳以外は人間の姿になることができた。無理やり人魚の力を抑えているので、体に負担がかかり、薬を飲んですぐは足元がふらつく。しかし、父であるブログニグ国王は、ミオの心配をするどころか「弱いところを見せるな」と厳しい言葉を投げかける。アクアティアから来たユウリ・バンという青年が、ミオの教育係につくことになった。ユウリは能力者であるミオを恐れることなく、城内では誰も教えてくれない能力者のことを教えてくれた。そして、ミオを海に連れて行き、「生まれ持ったものをなぜ押さえつけられるのか、ありのままで生きればいい」と、人魚のミオを初めて受け入れてくれた。ユウリはミオをブログニグの町へも連れて行き、姫として国のために何をすべきかを問う。能力者を追い出すことで、悲しむ町の人の存在を知ったミオは、国王に「なぜ能力者はダメなのか」「私は人魚として生きたい」と初めて父に逆らった。ミオを町へ連れ出し、悪影響を与えたと、ユウリは国王に投獄されてしまう。ミオは従者たちの力を借りて、ユウリを救い出し、二人でアクアティアへ向かう。
登場人物・キャラクター
ミオ
人間主義国「ブログニグ」の姫。15歳で、人魚の能力者。普段、下半身は魚の姿をしている。薬で耳以外は人間の姿に変身できる。姫が人魚だということは国家機密で、城の外に出ることも、海水に触れることも禁じられている。能力者は呪いと恐れられ、誰も彼女に触ろうとしない。いつも謝ってばかりで、従者に対しても気を使っている。チカ王子と文通をしており、思いやりのある彼を慕っている。
ユウリ・バン
「アクアティア」から来たミオの教育係の男性。黒髪の青年で、17歳。自分が違うと思ったことには従わず、思ったまま行動する。いつも冷静で、慌てるミオを落ち着かせる。能力者も人間も差別しない。髪色を変えて変装しているが、ユウリの正体はミオと婚約中のアクアティアのチカ王子。
クレジット
- 原作
-
文川 よし乃
書誌情報
ミオの名のもとに 7巻 集英社〈りぼんマスコットコミックス〉
第5巻
(2022-07-25発行、 978-4088676739)
第6巻
(2022-11-25発行、 978-4088676883)
第7巻
(2023-03-24発行、 978-4088677101)
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