概要・あらすじ
龍神族(ドラゴニア)のリオーネ・バーンエッジ、ハイエルフのリュドミラ・ヘイルストーム、最上位吸血族(ノーライフキング)のテロメア・クレイブラッド。世界最強クラスと称される三人の女傑には、悩みがあった。それは「男」である。恋人にするには、自分より強いか、せめて同格であってほしい。しかし彼女たちは強すぎた。彼女たちの好みに合い、しかも世界最強クラスの男などいるはずもないのだ。そこで彼女らはあることを思いつく。「好みの男がいなければ、自分で育てればいい」。そういうわけで彼女らは、弟子(未来の旦那候補)を探して数か月の間旅をする。しかし一向にめぼしい相手に巡り会えずにいた。そんな時、要塞都市バスクルビアの冒険者学校に、勇者の末裔が入学するという話を耳にする。勇者の末裔が冒険者学校に通う数年間は、バスクルビアに世界中から若い才能が集結するのだ。勇者本人を弟子にしてもよいし、そのほか才能のある者でもよい。未来の旦那候補=弟子を探すには、この上ない環境といえよう。三人はバスクルビアにある、アルメリア王立冒険者学校を訪れた。すると、街なかに突然、国軍出動レベルの怪物、超巨大なポイズンスライムヒュドラが出現。「未来の旦那候補がみんな死んでしまう」。焦った三人の女傑は怪物に立ち向かう。普段ならば簡単に討伐も可能だが、街への人的被害を考慮しながらの戦いである。怪物の「核」を体外に出すことに成功するが、巨体を抑えるのに手一杯であった。そんな中、一人の少年が泣きながら「核」に向かっていく。レベル、力、防御、魔力など、すべてのステータスが0(ゼロ)で、冒険者学校を退学になった最弱の少年クロス・アラカルトである。三人の女傑の援護もあり、ボロボロになりながらも、なんとか「核」の破壊に成功するクロス。こうしてポイズンスライムヒュドラは滅んだ。レベル0のくせに、自分の命も顧みずに飛び出したクロスの勇気に感動した三人は、クロスを弟子にすることを決める。こうして最弱の少年クロスは、最強女師匠たちに鍛え上げられていくことになったのである。
登場人物・キャラクター
クロス・アラカルト
14歳の少年で、種族はヒューマン。アホ毛が特徴。素直で優しい性格の持ち主で、気が弱いところもあるが、いざというときに立ち上がる勇気を持つ。4年前、生まれ育った村が怪物に襲われた際、勇者エリシアが現れて怪物を退治。その姿に憧れ、アルメリア王立冒険者学校に入学。しかし、一向にレベルが上がらず、すべてのステータスは0(ゼロ)。職業(クラス)を授かることもできず「無職」となり、退学を言い渡される。その直後、街にポイズンスライムヒュドラが出現する騒動が勃発。怪物に立ち向かう勇敢な行動を見初められ、リオーネ・バーンエッジ、リュドミラ・ヘイルストーム、テロメア・クレイブラッドという三人の女傑の弟子となる。
リオーネ・バーンエッジ
龍神族(ドラゴニア)の崩壊級万能戦士(ディストラクション・ウォーロード)。赤いロングヘアが特徴の女性。言葉遣いは荒いが、根は優しい。恋愛に関しては初心(うぶ)なところがある。世界に九人しかいない「S級冒険者」の一人で、近接戦闘に長け、拳一つで山を吹き飛ばす怪物。同じくS級冒険者のリュドミラ・ヘイルストーム、テロメア・クレイブラッドと行動を共にしている。すべてのステータスが0(ゼロ)という最弱無能ながら、勇敢な行動を示したクロス・アラカルトに惚れ込み、理想の男に育て上げようとする。
リュドミラ・ヘイルストーム
ハイエルフの災害級魔導師(アークウィザード・ディザスター)。金髪のロングヘアが特徴の女性。冷静沈着な性格で計算高いところがある。また、言葉遣いが丁寧で理知的。世界に9人しかいない「S級冒険者」の一人で、魔法の一撃で数万の兵士を吹き飛ばすことができる怪物。同じくS級冒険者のリオーネ・バーンエッジ、テロメア・クレイブラッドと行動を共にしている。すべてのステータスが0(ゼロ)という最弱無能ながら、勇敢な行動を示したクロス・アラカルトに惚れ込み、理想の男に育て上げようとする。
テロメア・クレイブラッド
最上位吸血族(ノーライフキング)の終末級邪法聖職者(ダークプリースト・ハイエンド)。黒髪のロングヘアが特徴の女性。少しエッチで、包容力のある雰囲気を持つ。世界に9人しかいない「S級冒険者」の一人で、回復魔法と嫌がらせスキルで人を殺せる怪物。同じくS級冒険者のリオーネ・バーンエッジ、リュドミラ・ヘイルストームと行動を共にしている。すべてのステータスが0(ゼロ)という最弱無能ながら、勇敢な行動を示したクロス・アラカルトに惚れ込み、理想の男に育て上げようとする。
クレジット
- 原作
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赤城 大空
- キャラクター原案
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タジマ 粒子
書誌情報
最強女師匠たちが育成方針を巡って修羅場 8巻 小学館〈裏少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2022-01-12発行、 978-4098508532)
第2巻
(2022-05-12発行、 978-4098511044)
第3巻
(2022-10-19発行、 978-4098512812)
第4巻
(2023-04-18発行、 978-4098520152)
第5巻
(2023-09-12発行、 978-4098528288)
第6巻
(2023-12-12発行、 978-4098530601)
第7巻
(2024-05-10発行、 978-4098532995)
第8巻
(2024-10-10発行、 978-4098536467)