クレマチカ靴店

クレマチカ靴店

どんな願いでも叶えてくれる魔法の靴屋クレマチカ靴店と、そこに来店する人々の生きざまを描く、1話完結の物語。「りぼんファンタジー増刊号」の平成21年と22年発売号、「ジャンプスクエア」の平成22年1月号と平成23年3月号に掲載された。

正式名称
クレマチカ靴店
ふりがな
くれまちかくつてん
作者
ジャンル
その他恋愛・ラブコメ
 
ファンタジー
 
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概要・あらすじ

9号はアイゼンシュタイン家に仕えるメイドロボット。エンプティと称される機械の身である自分にも人間同様に接する主人のリヒテ・アイゼンシュタインを敬い大切に想う一方、最近彼が不機嫌なことを心配に思っていた。そんな彼女が望むのは「夢見ることをやめられる靴」。それを使用することで、彼女は「ある人間」の長年断ち切れずにいる想いを終わらせようと考えていた。

(エピソード「Clematica Shoe Store」)

登場人物・キャラクター

マチカ

クレマチカ靴店の店主兼チーフ職人を務める若い男性。長い前髪と、タートルネックにエプロン姿が特徴。来店者の希望に応じた願いを叶える靴を、秘密厳守・品質保証付きで制作する魔法使い。注文相手は問わず、老若男女、聖人から罪人まで無関係に「願いの真剣さと反比例した価格」で請け負う。

9号 (きゅうごう)

エピソード「Clematica Shoe Store」に登場する。エンプティと呼ばれる人間の代わりに雑務をこなすロボットで、心はない。容姿は若い人間の女性で、腰までの長い金髪をツインテールにしメイド服をまとっている。性格は無表情でクール。やや毒舌気味な面があり、主人のリヒテ・アイゼンシュタインからも一言多いことを指摘されている。 人間にも機械にも分け隔てなく優しいリヒテのことを慕っている。

ヒルタ・ミザリ (ひるたみざり)

エピソード「Pandora's Boots」に登場する。7年前に起きた一家惨殺事件の容疑者とされる若い男性で、ノースウイッシュボーン13番地で起きた人質立てこもり事件の犯人。幼少期から過酷な環境に身を置きつつも、直近7年間は真面目に生きてきたと自負し、自分にも幸せになる権利があると考えている。マチカに「ある靴」を注文し、それが届くまでの時間稼ぎにリッカを人質に選び、一緒に過ごすことになる。

メイ

エピソード「Lost angel shoes」に登場する。2歳くらいの頃に両親を亡くし、孤児院「ハイム・アンジェリカ」に引き取られた少女。腰まで伸びた淡い緑色の髪を三つ編みにまとめ、少年のような言動をする。生き別れた兄弟がいるらしいと知ってはいるが、彼との再会は諦めている。食べるのにも困る生活の中でハルトと知り合い、次第に彼に心を開いていく。

シーカ

エピソード「Strawbellyfield Walker」に登場する。病弱で傍若無人な妹のレイチェルに暴力を振るわれたり無理難題を押し付けられながらも、献身的に尽くす生活を送っている。不遇な妹に同情し、自分のことが二の次になっている姿をアルに指摘され、彼のことが気になり始める。リボンカチューシャがトレードマーク。

アトリ

クレマチカ靴店の店員でマチカの助手を務める幼い少年。ハンチング帽を被ったトラッドな服装で、マチカのことは「師匠」と呼ぶ。常にマチカと行動を共にし、冷静な彼に対等につっこみを入れられる唯一の存在。まだ経験が浅いため、うっかり依頼内容を他人に漏らしてしまうことも。

リヒテ・アイゼンシュタイン (りひてあいぜんしゅたいん)

エピソード「Clematica Shoe Store」に登場する。9号の主人である17歳の男性で、間もなく成人の儀を迎え海外へ長期留学する予定。将来は父親の会社を継ぐことになっているが、家業よりも機械いじりに関心がある少し風変わりな人物。夢は廃品になったエンプティを集めて修理し、養護施設や病院に派遣する仕事をすること。 機械である9号にも、人間の女性と同様に接する。

リッカ

エピソード「Pandora's Boots」に登場する。ヒルタ・ミザリが人質に選んだ幼い少女で、胸のあたりまで伸ばした長い髪に、くたびれた白いワンピースを着た姿が特徴。おとなしく従順な雰囲気で、料理が得意。長時間の立てこもりにお腹をすかせたヒルタに食事を振る舞う。

ハルト

エピソード「Lost angel shoes」に登場する。足が悪く、車いすに乗って行動している少年。大きな屋敷に男性型エンプティと2人暮らしをしており、遠出も難しい身体のため歳の近い友人などはいないという、静かな暮らしを送っている。街でメイを助けたことをきっかけに彼女に興味を持ち、家に招待する。実は足は回復しているが、ある事情により自分の足で歩くことを恐れている。

市議 (しぎ)

エピソード「Lost angel shoes」に登場する。メイたちの住む街の権力者で「ハイム・アンジェリカ」の取り壊しと住民の立ち退きを指示した人物。前髪を真ん中で分け、身なりの良い慇懃な雰囲気だが、メイたちに泥棒の濡れ衣を着せようとするなど陰湿な行動をとる。

レイチェル

エピソード「Strawbellyfield Walker」に登場する。シーカの1歳下の妹で、わがままで甘えん坊な性格。16歳の誕生日に隣国サンドリヨン伯爵の家に嫁ぐことが決まっており、周囲には評判の芳しくない彼の妻になることを哀れに思われている。長く伸ばしたウェーヴヘアに、姉とは対照的な強気な瞳が特徴。

アル

エピソード「Strawbellyfield Walker」に登場する。買い物中のシーカと街で偶然知り合い、荷物運びを申し出たことで彼女と親しくなる。高貴な家柄の人物で、結婚相手に靴を送る習慣を持つ。「願いを叶える靴屋」のうわさを聞きつけシーカたちの街へやってきた。自分自身よりも妹を優先しがちなシーカを案じ、妹を甘やかしすぎではないかと指摘する、正直で公平な視点の持ち主。

場所

クレマチカ靴店 (くれまちかくつてん)

マチカが経営する靴店のこと。「どんな願いでも叶える魔法の靴」が作れることを謳い文句に裏通りにひっそりと看板を掲げている。依頼主は問わないが、制作料金は依頼主の真剣さに応じて変わるシステムをとっている。また、靴の効力はあくまで「正しく履いている状態」にのみ適応され、かかとを踏んだり、脱いでしまうと無効になってしまう。

その他キーワード

エンプティ

クレマチカ靴店に登場するロボットのこと。無数の歯車とわずかな電子機器を身体に詰め込んだ存在で、心はない。雑務等の面倒ごとを人間の代わりに担うため誕生し、戦後復興した都市の家庭や職場において用いられている。循環オイルは漏れた時に気が付きやすいよう、赤い色がついている。心がないことから、皮肉を込めて「エンプティ(空っぽ)」と名付けられた。

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