概要・あらすじ
闇の世界を跳梁する謎の集団、百面相サーカス。それを率いる少年魔術師・陽炎は、愛する少女人形・霊子を人間にするために、サーカスに辿りついた者の魂を奪っていく。しかし、百面相サーカスには、悪魔によって殺された人間たちの恨みを晴らすという真の目的があった。陽炎は、悪魔が支配するダダの都へと潜入することになる。
登場人物・キャラクター
陽炎 (かげろう)
銀髪に学生服の美少年で、父が作った百面相サーカスを差配している。心を持たない少女人形・霊子を偏愛しており、彼女に魂を与えるために、サーカスに迷い込んだ者を犠牲にしていく。
霊子 (れいこ)
『百面相サーカス』に登場する人形。陽炎のパートナーである実物大の少女人形。球体関接を持つ美しい人形で、制作した陽炎の父によれば心を持たないということだが、自律的に行動し言葉も操る。エピソードによっては角を生やしている。
陽炎の父 (かげろうのちち)
陽炎の父であり百面相サーカスの団長を務める謎の存在。登場する際には常に漆黒のフードで姿を隠しており、その正体は不明である。エピソード「前夜」では「謎男」と名乗っていた。
仮面男【ピエロ】 (かめんおとこ)
仮面を付けた骸骨のピエロで百面相サーカスの一員。陽炎のサポートや幽ロボⅣ号への指令役を務めている。エピソード「前夜」にも容姿が異なる同名のキャラクターが登場するが、同一人物かどうかは不明。
団員たち (だんいんたち)
百面相サーカスの団員たち。全員が骸骨で、個々の見分けはつかない。一応意思や会話能力があり、エピソードによっては状況説明役を務めることもある。
青年 (せいねん)
エピソード「死神」に登場する青年。夢の中で出会った霊子に魅かれ、百面相サーカスへとたどり着く。部屋にはナチスの旗が飾られており、夢の中ではそれらしき軍服に身を包んでいるが、素性は明かされない。
少年A (しょうねんえー)
エピソード「仮面堂」に登場する16歳の少年。古道具屋仮面堂の店頭に飾られていた霊子に魅せられ、百面相サーカスに招待される。
幽ロボⅣ号 (ゆうろぼよんごう)
『百面相サーカス』に登場するロボット。巨大な箱に手足が付いたような姿をしており、内部に人間の魂が幽閉されている。エピソード「墓場の幽霊ロボ」では抜け殻となった己の肉体を見つけて錯乱した。また、エピソード「魔都」では、都市を焼き払っている。
写真家 (しゃしんか)
エピソード「墓場の幽霊ロボ」に登場する青年写真家で、墓場で見かけた霊子の姿をカメラに収めてしまったために百面相サーカスに迷い込み、幽ロボⅣ号に魂を幽閉されてしまった。
仮面男 (かめんおとこ)
仮面を付けた骸骨のピエロで百面相サーカスの一員。陽炎のサポートや幽ロボⅣ号への指令役を務めている。エピソード「前夜」にも容姿が異なる同名のキャラクターが登場するが、同一人物かどうかは不明。
ダツラ長官 (だつらちょうかん)
エピソード「魔都」に登場する悪魔。悪魔が支配する都市ダダの都の秘密警察を指揮しているらしい。悪魔の天敵である百面相サーカスと陽炎を抹殺せんとする。
ダツラの上官 (だつらのじょうかん)
エピソード「魔都」に登場する悪魔。セリフからダツラ長官よりも上位の存在であると推測されるが、立場も正体も不明。怪しげな影の姿で現れ、カタカナのセリフを話す。
集団・組織
百面相サーカス (ひゃくめんそうさーかす)
『百面相サーカス』に登場する謎の集団。客としてやってきた者の魂を奪うサーカスだったが、エピソード「魔都」において、悪魔によって殺された人間たちの怨念から生まれた存在であり、すべての悪魔を殺戮処刑することが最終目的であると語られる。
場所
ダダの都 (だだのみやこ)
『百面相サーカス』に登場する都市。エピソード「魔都」の舞台となった摩天楼建ち並ぶ巨大都市。悪魔によって支配されていたが、百面相サーカスと陽炎によって壊滅した。