失恋から始まるシンデレラストーリー
コスプレ好きの彼氏から捨てられて自暴自棄になっていた上野杏が、橘祐斗に拾われて株式会社「ラブインターナショナル」専属のファッションモデルになったことから物語は始まる。杏は橘ともっと親密になりたいと考えつつも、仕事を何よりも大切にしている橘に興味を持ってもらうには仕事を頑張るしかないと、複雑な思いを胸に秘めてファッションモデルとしての役割を日々こなしていた。前のコスプレ好きな彼氏の影響からさまざまな衣装を着こなす杏は、デザイナーのキャニオンからも太鼓判を押されるほどで、やがて大勢のファンを魅了することとなる。
愛されたい上野杏と、愛したい橘祐斗
上野杏は自分の気持ちに正直で、自らの幸せのために努力を惜しまない今風の女性。そして、一目惚れした橘祐斗に気に入られたいという一心から、ただひたすらにファッションモデルの仕事に打ち込んでいる。一方の橘は仕事至上主義の仕事人間ながらも、多くの女性と浮名を流すカリスマ経営者。追いかけられるより追いかけることを好む俺様気質で、偶然見つけた杏に対して異常な執着を見せるようになる。互いにバイタリティあふれる共通点を持ち、愛されたい杏と愛したい橘は非常に相性がよく、まじめに仕事に励みつつも、プライベートでは濃厚なセックスで激しく求め合うこともある。
二人の恋に障害はつきもの
橘祐斗と運命的な出会いを果たした上野杏は、橘と自分が幸せになるため、ひたすらDOLLモンスターファッション部の仕事に励んでいた。だが、社長秘書の琴弾礼子も橘にほのかな思いを寄せており、のちに橘には小泉月子という婚約者がいることが判明する。さらに、月子の付き人である影藤は、杏が橘と月子の邪魔になる存在と考えて懐柔しようとするが、逆に杏に惚れてしまうなど、恋愛模様は波乱を極める。さらには橘が過労で倒れたり、杏が撮影の仕事で向かったハワイから帰国する際に飛行機事故に遭い、記憶を失ってしまったりする。
登場人物・キャラクター
上野 杏 (うえの あん)
株式会社「ラブインターナショナル」の一部門である「DOLLモンスターファッション部」に所属している女性。年齢は19歳。惚れっぽいうえにややMっ気があり、頼りがいがありそうな男性を見るとすぐに虜になってしまう。また、自分に正直で思い込みが激しいことから考えなしに行動し、それが原因で恋愛に失敗することが多い。一方で、自分に非がある場合はすぐに謝罪する素直さを持つほか、自分の恋心を貫くためには立場を気にせず一途な行動力を発揮する。ファッションモデルの仕事に短期間で順応するほどのセンスと社交性を備えている。また、回し蹴りで大柄な男性をノックアウトするほど、身体能力が高い。誕生日は7月12日で、血液型はB型。身長は155センチ。
橘 祐斗 (たちばな ゆうと)
株式会社「ラブインターナショナル」の社長を務める男性。年齢は27歳。イケメンながら仕事人間で、自分の会社を成長させるためにはどんなこともいとわないストイックさを秘める。一方で、人との距離感を測るのが大の苦手で、女性に対して思わせぶりな態度を取ったり、会社運営の障害にならないように距離を置いたりと、周囲をやきもきさせる行動を取ることが多い。また、会社を優先するあまり自分自身や関係者をぞんざいに扱い、婚約者がいながら杏に言い寄るなど、精神的に幼いところがある。誕生日は10月10日で、血液型はAB型。身長は182センチ。