概要・あらすじ
死者の脳から直接映像を取り出して凶悪事件の解決に役立てる「MRI捜査」が確立された近未来の日本。そのMRI捜査を専門に行う科学警察研究所、法医第九研究室、通称「第九」に自らの希望が叶って配属になった青木一行は、想像以上の凄惨な捜査に戦慄するものの、持ち前の正義感で職務を遂行していく。
周囲の捜査官とも打ち解けていく中、やがて室長である薪剛が抱える秘密にも迫っていくことになる。
登場人物・キャラクター
薪 剛 (まき つよし)
法医第九研究室、通称「第九」の室長を務める、小柄な体格と童顔が特徴的な33歳の警視正の男性。第九創設期からの唯一のメンバーであり、第九が扱った凶悪事件の全てに関わっている。 鋭利な思考と洞察力を武器に数々の難事件を解決していく姿から周囲には特別視されているものの、職務に対する厳しさから恐れられる一面もある。
天地 奈々子 (あまち ななこ)
青木一行より数カ月前に配属された、第九では初めての女性捜査官。専門は犯罪心理学で、服装は地味だが美人なクールビューティー。理性的な思考の持ち主である一方、霊感が強いという一面も持つ。 職務に対しては一生懸命だが、よく転ぶ癖がある。
長嶺 昌親 (ながみね まさちか)
FBIの研修より帰国後、法医第九研究室副室長および警察官房審議官に就任した男性。主にMRI使用に対する見解の違いにおいて、事あるごとに薪剛と対立することになる。
小野木田 聖 (おのきだ さとし)
法医第九研究室のMRIシステムを任されているチーフエンジニア。脳神経学とコンピューター解析が専門で、MRIシステムと映画をこよなく愛している。
青木 一行 (あおき いっこう)
法医第九研究室に配属された新人で24歳。真っ直ぐで誠実、正義を信じる熱血漢でお人好しの面もある新米捜査官。真実を見極める部署を求め、過酷な職務で知られる第九をあえて希望し配属された。 基本的に素直な天然系だが、怖いもの知らずで独断専行に走り、危険を冒すこともある。しかし、それが事件解決の突破口になることも多い。
曽我 孝 (そが たかし)
法医第九研究室に所属する、坊主頭が特徴的な捜査官。素朴かつ実直な性格で、よく陽気に青木一行をからかって遊んでいるが、空気が読めないという悪い癖も持つ。また、顔に似合わず甘党。女性にはモテないものの、天地奈々子とは職務上友好な間柄を築けている。
仙道 みちる (せんどう みちる)
法医第九研究室にてMRIシステムのオペレーターを務める女性。小野木田聖への憧れから自ら希望して法医第九研究室への配属となっており、激務である第九の職務に対してもやりがいを感じている。
岡部 靖文 (おかべ やすふみ)
法医第九研究室に所属する、野獣のような風貌の大男。第九では古株の1人であり、薪剛にとって片腕的な存在。見た目の印象とは異なり心配りや配慮ができる細やかな性格の持ち主で、人間関係がギスギスしがちな第九において貴重な調整役もこなしている。 デスクワークより行動派であり、拳銃の腕も良く、外回りの捜査を担当することが多い。
鈴木 克洋 (すずき かつひろ)
薪剛の大学時代からの親友だった男性で、法医第九研究室発足時の捜査官。「28人殺し」事件の捜査で、犯人である貝沼清孝の脳を解析するうちに精神に異常をきたしてしまい、結果的に薪剛に射殺された。
クレジット
原作
秘密 THE TOP SECRET (ひみつ ざ とっぷしーくれっと)
死者の脳を覗き込み、生前にその脳の持ち主が見ていた映像を映し出す機器「MRIスキャナー」を用い、薪剛と青木一行を中心とする警察庁科学警察研究所法医第九研究室(第九)がさまざまな難事件を解決していく姿を... 関連ページ:秘密 THE TOP SECRET