童夢

童夢

団地で相次ぐ不審死の謎に迫っていくうち、ある超能力者の存在に行き当たる。やがて超能力者同士の戦いはスケールを増し、団地は崩壊していく。前半はサスペンスホラーテイストだが、後半は超能力者同士の戦いが描かれる。精緻に描かれた団地とその破壊描写、念動力を受けた人間が壁にめり込むなど、視覚化された超能力描写が特徴。第4回日本SF大賞受賞。大友克洋の代表作のひとつ。

正式名称
童夢
作者
ジャンル
SF一般
 
ミステリー一般
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概要

とあるマンモス団地にて20名以上の住人が相次いで不審死をする奇妙な事件が発生。警察の調査は難航し、その上一人の警官が銃を奪われた上に殺害されてしまう。刑事の山川は真相に近づき、犯人がボケ老人・チョウさんであること、彼が不思議な能力を持つ事を知るが、それを伝える間も無く殺害されてしまう。そんな中、少女・悦子が家族と共に団地に越してくる。

超能力を持つ彼女は、チョウさんが子供を殺害しようとしたのを阻止、強い口調で咎める。恐怖心を抱いたチョウさん悦子を排除するために行動を開始、団地全体を巻き込む二人の戦いが始まるのだった。

登場人物・キャラクター

悦子

連続殺人が起こる団地に家族と共に越してきた少女。気が強く、子供に対するように内田長二郎に接する。超能力の持ち主であり、チョウさんの殺人という遊びを妨害したことから彼に命を狙われてしまう。

内田 長二郎

団地に一人で暮らしをしている老人。元は娘夫婦と暮らしていたが、転勤に伴って厄介払いのような形で取り残される。数々の超能力を駆使して団地で殺人を繰り返してきた犯人であり、人殺しを遊びと捉え、邪魔する者をすぐに排除しようとしたりと、子供染みた無邪気な残酷さを持つ。

吉川 ひろし

団地に住む少年。アルコール中毒の父親を持つために、他の子供たちから爪弾き者にされている。隣の部屋に越してきた悦子に声をかけられたことをきっかけに、悦子と団地に住む男性・ヨッちゃんと三人で遊ぶようになる。

藤山 良夫

団地に住む大柄な男性。母親と二人暮らしで、周囲からはヨッちゃんと呼ばれている。既に成人はしているが精神が成熟しきっておらず、子供と遊ぶことを好む。そのため、一度性犯罪の疑いをかけられたことも。

吉川

吉川ひろしの父親。元はトラックの運転手だったが、事故で片足えを壊してから酒に溺れる生活を送っている。アルコール中毒を患う上に酒癖も悪い。妻に逃げられてからひろしと二人で生活している。

佐々木 勉

団地に住む青年。大学受験に三回も落ちている浪人生だが勉強をする気が無く、家族の目を盗んでは趣味のプラモデルに興じている。

高山

相次ぐ不審死を調査するために団地へとやって来た若き刑事。難航する状況を打開するために霊能力者に捜査を依頼する。

山川

相次ぐ不審死を調査するために団地へとやって来た初老の刑事。事件の真相にいち早く接近するも、チョウさんにより殺害されてしまう。

場所

団地

数多くの人が暮らすマンモス団地であり、内田長二郎による連続殺人の現場。埼玉県川口市に実在する芝園団地をモデルとしている。

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