概要・あらすじ
ダイモス人とフォボス人、二つの種族が繁栄していた古代火星の世界。だが、この二つの種族は「双子と一人っ子、どちらが優れているか」という理由で戦争をはじめ、核戦争で滅び去った。一部のダイモス人とフォボス人は地球に移住し、争いを繰り返していた。時は現代。ダイモス人は山間の村でつつましく暮らしていた。だがフォボス人の奇襲を受け、一人っ子で生まれてきた真介を除き皆殺しにされてしまう。
登場人物・キャラクター
真介 (しんすけ)
聡明で芯の強いダイモス人の少年。一人っ子で生まれたために、村人たちから迫害されて育つ。フォボス人に襲われたが、兄弟がいなかったために地球人と間違われて生き残る。その後、超能力に目覚め、50メートルをジャンプし、精神動力やエネルギー衝撃波を使えるようになる。
ダイモス
『ダイモス』に登場する巨大ロボット。地球に避難したダイモス人が守護神として建造した。ダイモス人の命令しか聞かないが、自己判断能力を持つ。また、飛行能力のほか、怪力や、目から破壊光線、頭頂に超音波兵器、腕を切り離して自在に飛ばすなど様々な能力を持つ。全身が青く、頭の両脇に角のような長い突起があるのが特徴。
ホーク
『ダイモス』に登場するフォボスハンターのひとり。テレパシーと背中から翼を生やして空を飛ぶ超能力を持つ。空からの偵察でいちはやく真介を発見するが、強力な超能力の前に逃走するはめに。逃げ込んだ岩の裂け目から、偶然にもダイモスの眠る神殿にたどり着いた。
会長 (かいちょう)
『ダイモス』に登場するフォボス人。東京のフォボス連盟で、真介に関するダイモス人問題の采配を執った。角刈りに顎鬚と口髭を生やし、蝶ネクタイを締めている。シードラゴン対ダイモスの2回戦では、シードラゴン内に乗り込んでいた。そのため降伏した時に人間に捕まってしまう。
新聞記者ロボット (しんぶんきしゃろぼっと)
『ダイモス』に登場する人間大のロボット。人間の病院に運び込まれた真介を葬り去るために新聞記者に変装して投入された。体は装甲に覆われておりエネルギー衝撃波を無効化する。胸部にマシンガン、腕部には刃が飛び出す仕掛けが付いている。爆弾が仕掛けられていて破壊されると自爆する。
集団・組織
ダイモス人 (だいもすじん)
『ダイモス』に登場する古代の火星に住んでいた種族。高い科学文明を持っていた。必ず双子で生まれるという特徴がある。また、生まれつき超能力を持っており、力を使うときは目の色が変化する。地球では対外的な交流を断ち、山奥の村でひっそりと暮らしている。しかし中には村を出て、果心居士や飛び加藤として歴史上に名が残ったダイモス人もいたという。
フォボス人 (ふぉぼすじん)
『ダイモス』に登場する古代の火星に住んでいた種族。ダイモス人と同じく科学文明を築いていた。フォボス人は、必ずひとつ子で生まれるという種族的特徴を持つ。また一部のフォボス人は、予知能力や変身能力などの超能力を持っている。地球人社会へと積極的に進出しているが、地球人類のことは下等だと蔑んでいる。
フォボス連盟 (ふぉぼすれんめい)
『ダイモス』に登場する組織。地球に移住したフォボス人が加盟する組織。各地に支部があり、故郷を出た真介が襲ったビルは東京地区のフォボス連盟の拠点だった。内部では多くのフォボス人が働いており、何かあった際にはすぐ武器を装備できるように準備してある。
フォボスハンター
『ダイモス』に登場するフォボス人の組織。超能力をもつフォボス人によって構成され、ダイモス人を狩るのが任務。メンバーは黒ずくめの装束にマントをまとい、リーダー以外は帽子を被っている。
その他キーワード
R三型 (あーるさんがた)
『ダイモス』に登場するフォボス人の作り出した機械。カブトムシのような小型ロボットで、動くものに襲い掛かり、爆発することで殲滅する。大きな筒型の司令塔によって操作、遠隔監視されている。
シードラゴン
『ダイモス』に登場する機械。フォボス人が持てる科学力のすべてを注いで作った巨大なドラゴン型のロボット。口からミサイル、頭の触覚から熱線を発射する。多くのフォボス人が乗り込んでおり、内部から運転するようになっている。
偵察鳥 (ていさつどり)
『ダイモス』に登場する機械。シードラゴンより発進したカモメの型の小型無人飛行機。T海岸で炎の中に倒れたダイモスを撮影した。
警備艦ちどり (けいびかんちどり)
海上保安庁の警備艦。東京湾沖に潜航するシードラゴンをキャッチ。いち早く急行し、ダイモスとシードラゴンの戦いを監視した。またラストで降伏したフォボス人たちを艦内に収容している。