聖徳太子

聖徳太子

厩戸皇子(のちの聖徳太子)の誕生から晩年までの生涯を描いた歴史作品。作者の池田理代子は「史実に忠実な聖徳太子を描いた」とコメントしている。1991年から1994年にかけて、創隆社より全編描き下ろしで刊行された。

正式名称
聖徳太子
ふりがな
しょうとくたいし
作者
ジャンル
その他歴史・時代
レーベル
KCデラックス(講談社)
巻数
全7巻完結
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概要・あらすじ

574年、橘豊日皇子穴穂部間人皇女の間に皇子として生まれた厩戸皇子(のちの聖徳太子)は、幼い頃から聡明で天才的な政治感覚を持ち、また人の未来が見えるという不思議な力を有していた。一方、7歳の時に父親の計らいで新羅に渡来した厩戸皇子は、仏教と出会い、日本でもこの素晴らしい教えを広めたいと決意する。時を同じくして、宮廷では蘇我氏を中心にした権力争いがその兆しを見せ始めていた。

登場人物・キャラクター

厩戸皇子 (うまやどのおうじ)

574年、飛鳥橘の宮にて父親の橘豊日皇子、母親の穴穂部間人皇女の間に生まれた少年。母親が厩の前を通りかかった時に産気づいたため、「厩戸皇子」と名付けられた。作中では注釈で「聖徳太子」とも表記されている。生まれた時から清々しく高貴な雰囲気の赤子であり、父親の橘豊日皇子が思わず涙したほど。成長とともに聡明な一面を見せ始め、人の未来が見えるという不思議な力が開花していく。 新しいことを知るのが好きで勉強熱心。また深い思いやりと情を持ち、周りからの信頼も厚い。父親と母親が蘇我馬子の甥と姪ということもあり、蘇我氏の血を受け継いでいる。実在の人物、聖徳太子がモデル。

橘豊日皇子 (たちばなのとよひのおおえのおうじ)

厩戸皇子の父親で、蘇我馬子の甥。妻は穴穂部間人皇女。585年には用明天皇として即位することになる男性。初めて厩戸皇子を抱いた時には清々しく高貴な赤子だと思わず涙した。聡明で意志の強い人物で、一般的には子と向き合う時間が少ない皇族の立場にありながら、橘豊日皇子はできるだけ子供たちと家庭的な雰囲気の中で過ごすように心掛けている。 実在の人物、橘豊日尊がモデル。

穴穂部間人皇女 (あなほべのはしひとのひめみこ)

厩戸皇子の母親で、夫は橘豊日皇子。蘇我馬子の姪であり、蘇我一族の人間を母親に持つ。とてもやさしく美しい女性で、息子である厩戸皇子に愛情を注いでいる。飛鳥橘の宮の厩戸の前で産気づき、厩戸皇子を出産した。かつて厩戸皇子を身ごもった際に、救世観音が口に飛び込んで来る夢を見ている。実在の人物、穴穂部間人皇女がモデル。

蘇我 馬子 (そがの うまこ)

圧倒的な政治権力を握っている野心家の青年。自分の身内を帝の妃にするなどして、皇族との関係を強めている。自分の理想のためであれば、同じ一族の人間に毒を盛ることも厭わない。橘豊日皇子の存在をあまり快く思っておらず、厩戸皇子に対しても否定的な立場である。女遊びが激しく、複数の愛人がいる。実在の人物、蘇我馬子がモデル。

秦 河勝 (はたの かわかつ)

新羅から渡来して来た秦一族の青年。橘豊日皇子から息子の厩戸皇子の側近にと紹介された。7歳の厩戸皇子と初めて会った際、彼の仏教に対する考え方や将来像を聞いて大いに感銘を受け、以後は友達であり兄のような存在として厩戸皇子を支え続ける。知識が豊富で武術にも長けており、厩戸皇子の良き相談相手にして武術の先生でもある。 実在の人物、秦河勝がモデル。

額田部皇女 (ぬかたべのひめみこ)

蘇我馬子の後押しを受け、大后の位に就いた女性。息子の竹田皇子のことを溺愛している。料理が得意で、客人に振る舞うことも多い。美女と評判だが、その本質は気の強い野心家。厩戸皇子の母親である穴穂部間人皇女とは異母姉妹で、ライバル視している節がある。のちに最初の女性天皇である推古天皇となる人物。実在の人物、推古天皇がモデル。

竹田皇子 (たけだのおうじ)

額田部皇女の息子。額田部皇女に溺愛されているため、甘ったれた性格で精神的に軟弱なところがある。さらに身体も病弱で、蘇我馬子からは「蘇我一族の期待を背負っていけるほどの皇子でない」と評されている。その一方、気が優しく勉強熱心な一面もある。

小野 妹子 (おのの いもこ)

近江の国の豪族・小野氏の一人息子。厩戸皇子に縁を感じており、幼少の頃から会いたいと懇願していた。嶋が宗教弾圧によって暴力を振るわれていた際には、不思議な力を貸して厩戸皇子を助け、その事実に気付いた厩戸皇子は小野妹子に感謝の念を抱いた。厩戸皇子は、小野妹子のことを自身が尊敬する日羅の生まれ変わりではないかと考えている。 実在の人物、小野妹子がモデル。

(しま)

鞍作として出入りしている「司馬達等」の娘で、明るくかわいらしい雰囲気の少女。聡明で面倒見が良く、厩戸皇子にもその人柄を認められている。秦河勝は嶋のことを清らかで愛らしい乙女だと密かに恋焦がれ、身請けをしようと考えていたが、嶋は日本で最初の御仏に仕える尼僧としての道を選んで出家。厩戸皇子の助言もあり、河勝は嶋のことを陰ながら守る立場に徹することを決意する。

穴穂部皇子 (あなほべのおうじ)

穴穂部間人皇女の実弟である青年。自分の気持ちに正直な血気盛んなところがあり、その気性が姉を悩ませている。大后の位に就く以前の額田部皇女と恋仲であった過去があり、額田部皇女からは激しく拒絶されているものの、いまだに彼女への気持ちを断ち切れずにいる。実在の人物、穴穂部皇子がモデル。

日羅 (にちら)

百済の王に仕えた高僧で、暗殺され悲劇の死を迎えた日本人男性。厩戸皇子が尊敬している人物であり、厩戸皇子は不思議な力を持った小野妹子が、日羅の生まれ変わりなのではないかと考えている。実在の人物、日羅がモデル。

書誌情報

聖徳太子 全7巻 講談社〈KCデラックス〉 完結

第1巻

(2012年10月12日発行、 978-4063767117)

第2巻

(2012年10月12日発行、 978-4063767124)

第3巻

(2012年11月13日発行、 978-4063767315)

第4巻

(2012年11月13日発行、 978-4063767322)

第5巻

(2012年12月13日発行、 978-4063767421)

第6巻

(2012年12月13日発行、 978-4063767438)

第7巻

(2013年1月11日発行、 978-4063767445)

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