概要・あらすじ
戦国時代。忍者の里から抜け出した緋影は、いなくなった幼なじみ魔狼を探す旅に出る。しかし、あちこちで妖怪に襲われる。途中で助けた女忍者・妖と道中を共にすることになる。ついに魔狼こと鬼陸皇子と対決。魔狼に勝つが妖の顔にはアザができる。魔狼は彼が愛していた琴音のおかげで生き返り、人間に戻る。
登場人物・キャラクター
緋影 (ひかげ)
忍として魔狼と共に育てられるが、自分を傷つけていなくなった魔狼を探しに旅に出る。妖術にも強い。
魔狼 (まろう)
土の中から生まれたという子供。緋影の幼なじみとして育つが、自分のなかにある鬼陸皇子が緋影を傷つけることを恐れ、逃げ出す。しかし、最終的に鬼陸皇子となってしまう。
和尚 (おしょう)
旅の途中で出会った寺の坊主。正体は蜘蛛の妖怪。緋影に妖術が効かないことに気付き、村に行かせないために嘘を教える。
あや
顔にあざがある少女。最初に訪れた村で、緋影の恋人になる娘。しかし、妖怪の術がとけたのち、村の人たちと共に亡くなる。
幻死郎 (げんしろう)
寺にいる浪人風の男。正体は鬼蜘蛛の妖怪。
女郎蜘蛛 (じょろうぐも)
村に幻術をかけて、村人を食べる妖怪の女。緋影と戦い、負けて顔にキズを負い逃げる。
紫浪丸 (しろうまる)
海に住む馬の妖怪。緋影に魔狼の正体を言おうとしたところ、突然死ぬ。
じいさん
人が居ない海辺の村にすむ老人。半年前に海に消えた孫を思って海辺にいるところを、妖怪に海にひきずりこまれる。
ゆう
海辺の村に住む。不思議な力があるという理由で村人に殺されかけたところを紫浪丸に助けられるが、最終的に殺されてしまう。
百獄風巳 (ひゃくごくかぜみ)
百獄老師の息子で、同じ「おやかたさま」に使える忍者。緋影が4つのころに会っている。
八重 (やえ)
百獄風巳の妹で忍。腕はなかなかだが緋影には劣る。風巳から、緋影をつけるように言われる。妖怪との戦いの中、風巳から渡された火薬玉を緋影に渡す。
妖 (あや)
忍者の里を抜け出した抜け忍のくノ一。
不知火 (しらぬい)
妖と同じ忍者の里の忍。妖にほれていて、一緒に逃げようと考えていた。
琴音 (ことね)
森の中で出会った女。外見は普通の人間と変わらないが、心臓が動いていない。愛する人魔狼に殺されかけた。死んだのち、白ヘビに乗り移る。