聲の形

聲の形

耳が聞こえない少女・西宮硝子と、かつて彼女をいじめていた少年・石田将也が、過去と向き合い周囲の人々との関係を見つめ直していく青春ストーリー。当初は聴覚障害者へのいじめの描写から雑誌掲載が懸念されたが、講談社の法務部や弁護士、全日本ろうあ連盟との協議を経て掲載に至った経緯を持つ。

概要

友人とやんちゃな遊びを繰り返す小学6年生・石田将也のクラスに、聴覚障害のある少女・西宮硝子が転入してくる。将也は耳が聞こえない彼女に好奇心を抱き、からかい始めると、それはやがてクラスを巻き込んだいじめに発展する。ところが、いじめが明るみに出たとき、将也だけが非難されたうえ、今度は自身がいじめのターゲットにされてしまう。

孤独な学生生活を経て、高校最後の年を迎えたとき、唯一思い残したことは硝子への贖罪だった。硝子と再会し、彼女のために生きると決めた将也は、かつてのクラスメイトたちと再び向き合うことになる。

登場人物・キャラクター

主人公

小学校時代はやんちゃな悪ガキタイプで、友人の島田一旗や広瀬啓祐といつもつるんでいた。聴覚障害を持つ転校生・西宮硝子に好奇心を抱いて彼女をからかい始めたところ、徐々にエスカレートしていじめに発展。度が過... 関連ページ:石田 将也

主人公

先天性聴覚障害により耳が聞こえない。度重なるいじめを受けて水門小学校に転校してきたが、周囲の人間とコミュニケーションをうまく取れず、クラスメイトの石田将也からのいじめが始まる。母親の希望で普通校に通っ... 関連ページ:西宮 硝子

西宮 結絃

西宮硝子の中学生の妹。聴覚障害のある姉・西宮硝子のことをいつも気にかけている。黒髪のショートヘアで少年のような外見。さらに一人称も「オレ」のため、石田将也と初めて会ったとき男の子だと勘違いされた。写真撮影が趣味。いつも首からぶら下げている一眼レフでは、動物の死骸を撮ることが多い。

永束 友宏

石田将也が通う高校のクラスメイト。小柄で小太りの少年。クラスで孤立した存在だったが、盗まれた自転車をきっかけに将也と友人になる。映画を撮ることに憧れ、将也やクラスメイトを集めて自主制作映画を作り始める。

真柴 智

石田将也が通う高校のクラスメイト。将也を「面白い人」と評して関心を持ち、それがきっかけで永束友宏の映画製作に参加することになる。普段はにこやかな少年だが、いじめに関する出来事が絡むと冷酷な一面を顕わにする。自身も眉毛が太いことでいじめられた過去がある。

川井 みき

石田将也の小学校時代からのクラスメイト。お下げ頭に眼鏡をかけた学級長。真面目な性格だが、小学校時代に将也が西宮硝子をいじめていたときには、本気で止めることもなく笑って見ていた。真柴智に好意を抱いており、彼目当てで永束友宏の映画製作に参加する。

植野 直花

石田将也の小学校時代のクラスメイト。黒髪ロングヘアの美少女。リーダーシップを取る勝気な性格で、頭も良く運動もできる。小学生の頃から将也のことが好き。その一方、西宮硝子のことが嫌いだった。高校生になってその二人と再会したことをきっかけに、永束友宏が陣頭に立つ映画製作に参加することになる。

石田将也の小学校時代のクラスメイト。黒髪のショートヘア。耳が聞こえない西宮硝子をサポートするため手話を勉強しようとするが、同級生から「偽善者」と陰口を叩かれるようになり不登校になった。高校生になってか... 関連ページ:佐原 みよこ

石田将也とは小学校時代のクラスメイトかつ幼馴染でもあり、仲が良かった。しかし、将也が西宮硝子へのいじめでクラスから糾弾されると態度を一変し、今度は将也をいじめるようになった。以降、中高と疎遠になってい... 関連ページ:島田 一旗

広瀬 啓祐

石田将也の小学校時代のクラスメイト。将也と島田一旗と仲が良く、いつも一緒に遊んでいた。しかし、将也が西宮硝子へのいじめによってクラス中の非難を浴びると手のひらを反す。島田一旗と一緒になって将也をいじめるようになった。

将也の母

石田将也の母親。床屋を営む。水門小学校転入前の西宮硝子の髪を切った。その後、息子がいじめの一環として西宮硝子の補聴器を壊し、被害総額が170万円に達したときはすぐに支払って謝罪した。のちに将也からそのお金を返金されるが、すったもんだの末に誤って全額燃やしてしまう。

硝子の母

西宮硝子の母親。聴覚障害を持つ娘・硝子に強くなってほしいと願うあまり、男の子のような短髪にさせようとしたことがある。硝子が幼い頃、聴覚障害のことを夫の家族に非難され、離婚に至った過去がある。次女の西宮結絃とは折り合いが悪い。

竹内

水門小学校の教師。石田将也たちが小学校6年生の頃の担任。将也が耳の聞こえない転校生・西宮硝子をいじめるのを黙認していた。事が明るみに出たとき、将也一人に責任を押し付ける。のちに、障害者である硝子が転校してきたクラスは「ハズレくじ」だったと言い放った。

場所

水門小学校

石田将也たちが通っていた小学校。将也は6年生の頃、聴覚障害を持つ転校生・西宮硝子をいじめていた。担任の竹内も黙認していたが、のちに主犯の将也のみ吊し上げを食らうことになる。高校生になった将也が、永束友宏の映画撮影のロケハンのために母校を訪れると、竹内はまだこの学校に在籍していた。

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