香月さんの恋する時間

香月さんの恋する時間

『三神先生の愛し方』に次ぐ相川ヒロの長編作品。現代日本のとある街にある和風カフェを舞台にしている。これまで一度も恋をしたことがない女子高校生・月城琴子と、同じく恋をしたことがないカフェオーナーの香月清との年の差ラブストーリー。恋愛初心者同士の二人が不器用ながらも少しずつ距離を縮めていく、もどかしくもピュアな恋愛模様が描かれている。講談社「別冊フレンド」2021年5月号から2023年7月号まで連載。2021年に講談社主催で「別フレ秋の新作 箱推しフェア」が一部書店で催された際、本作も対象作品に選ばれている。フェアでは対象作品購入者に対して、同作品を含むポストカード4枚セットが配布された。

正式名称
香月さんの恋する時間
ふりがな
かづきさんのこいするじかん
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
講談社コミックス別冊フレンド(講談社)
巻数
既刊5巻
関連商品
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恋愛を知らない二人の出会い

月城琴子は毎日のように告白されるほどの美少女だが、生まれて17年ものあいだ、本気で人を好きになったことがなく、すべての告白を断り続けていた。しかし恋愛には強い興味を持っており、いつか本気の恋愛をしたいと常々思っていた。そんなある日、友達からとなりの男子校との交流会に誘われ、参加することとなる。琴子は会場の和茶カフェに到着するも、軽いノリの男子たちとまったく話が合わず、その場に居づらくなってしまう。そこで席を外した琴子は、偶然にも和茶カフェの店長を務める香月清が女性に告白される場面に遭遇する。そして香月が自分と同じように、これまで人を好きになったことがないことを知る。シンパシーを感じた琴子は香月と会話し、恋愛を知らない者同士は運命的な出会いを果たす。

17歳差の初恋同士の恋愛物語

香月清は大人の雰囲気をただよわせた物静かな男性で、月城琴子と同じく女性に何度も告白されているものの、これまで一度も人を好きになったことがなかった。そんな中、琴子との思わぬアクシデントにより、琴子の真摯な態度と細やかな気遣いに接して香月は恋に落ちてしまう。しかし自分は34歳で琴子は17歳、あまりの歳の差を理由に香月は身を引こうと考える。だが、そこで事情を察した香月の母親が助け舟を出し、琴子は香月の経営する和茶カフェでアルバイトとして働くことになる。

初々しくも甘い恋心

香月清は初めての恋に大いに戸惑いつつも、月城琴子を前にすると少年のように初心(しょしん)になってしまう。ふだんは大人っぽく振る舞っている香月の態度が一変する様子が微笑(ほほえ)ましく、ギャップ萌えが魅力の作品となっている。一方の琴子は、自らの香月への感情が恋愛だと気づいておらず、無自覚のカンちがいを繰り返している。ふだんはクールな二人が恋愛になると途端にポンコツぶりを発揮し、初々しくも心が和む恋愛劇が展開される。

登場人物・キャラクター

月城 琴子 (つきしろ ことこ)

黒髪姫カットにしている高校2年生の女子。年齢は17歳。クールでミステリアスな雰囲気を漂わせた美少女で、男子から非常にモテる。しかし、交際経験はもちろん恋を一度もしたことがなく、人を好きになる感覚がわからないのがコンプレックスとなっている。そんなある日、男子校との交流会の会場となった和風カフェでオーナーの香月清と出会い、カフェでアルバイトをすることになる。香月といっしょに過ごす時間の中で、彼に好意を抱くが、恋愛経験が乏しいうえに香月が年上であることから、なかなか距離を縮められずにいる。自分の感情を表に出すことが苦手ながら、香月との交流を通して少しずつ明るい表情を浮かべるようになる。

香月 清 (かづき きよ)

和風カフェを経営する男性。和服を身につけているのが特徴。年齢は34歳。月城琴子が自らのカフェに来店したことをきっかけに知り合う。琴子同様に人を好きになる感覚がわからず、初恋もしたことがない。ひょんなことから琴子がアルバイトとして働くことになり、自分と同じ境遇の琴子と接しているうちに、彼女に恋心を抱くようになる。しかし琴子が未成年のため、香月清自身から思いを告げられずにいる。物腰の柔らかい美男子で、大人の色気にあふれており、清を目当てに来店する女性客も多い。

書誌情報

香月さんの恋する時間 5巻 講談社〈講談社コミックス別冊フレンド〉

第1巻

(2021-09-13発行、 978-4065248034)

第2巻

(2022-02-10発行、 978-4065268209)

第3巻

(2022-08-12発行、 978-4065288337)

第4巻

(2023-02-13発行、 978-4065307397)

第5巻

(2023-08-10発行、 978-4065320105)

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