腸よ鼻よ

腸よ鼻よ

島袋全優の代表作で、現代日本を舞台にしている。漫画家志望の少女、島袋全優が、発症原因不明の難病特定疾患「潰瘍性大腸炎」にかかってからの闘病の日々を描いた医療ギャグコミックエッセイ。難病の発覚や担当医、看護師たちとのやりとりといった本来深刻な内容を、過激なギャグ漫画として消化している。また各話の扉絵で腸に優しい食材やレシピの紹介など、潰瘍性大腸炎の患者以外にもお腹の調子の悪い読者にとって役立つ情報が掲載されており、KADOKAWAの料理雑誌「レタスクラブ」のホームページでは、読み物欄で何度も本作が取り上げられている。コミックスマート「GANMA!」で2017年6月30日から2023年4月14日まで配信の作品で、2019年9月13日にKADOKAWAより単行本1巻が発売された。ダ・ヴィンチ×ニコニコ「次にくるマンガ大賞2019」Webマンガ部門3位を獲得している。

正式名称
腸よ鼻よ
ふりがな
ちょうよはなよ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
闘病記
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

島袋 全優 (しまぶくろ ぜんゆう)

漫画家志望の少女。沖縄県のイラスト系専門学校に通っている。2011年時点で年齢は19歳。ピンク色の髪を2本の三つ編みにしている。那覇で家族と共に暮らしているが、学校に通いながらアルバイトを三つ掛け持ちする生活を続けている。つねにお腹の調子が悪く、病院では腸炎と診断されるものの、のちに難病特定疾患「潰瘍性大腸炎」と診断される。最初の担当医が藪(やぶ)医者だったため治療が遅れたが、セカンドオピニオン先で出会ったドクターSの計らいで転院し、治療に専念することとなる。バナナをはじめ果物全般が嫌いで、脂質の多い洋菓子を好んでいたこともあり、ドクターSや研修医の山田から叱責されている。そんな中、学校に出張編集部がやって来た際、最初の担当編集者のMと連絡先を交換した。その後、月齢賞の奨励賞を経て連載を勝ち取り、漫画家デビューを果たす。本作の作者で実在の人物、島袋全優がモデル。

ドクターS (どくたーえす)

島袋全優の2番目の担当医を務める男性。オールバックにした白髪に髭(ひげ)を蓄え、右目に眼帯、額に迷彩柄のバンダナを巻いている。消化器内科の専門医で、難病特定疾患「潰瘍性大腸炎」の患者を多く診ており、全優のセカンドオピニオンに選ばれる。本来なら転院まで1か月かかるとされていたが、全優の症状を見るや、即座に転院を受け入れている。また、まるで野戦病院のような過酷な勤務状態ながら、東日本大震災後は救護活動にも赴いている。熱心な白米信者でもあり、潰瘍性大腸炎患者に必要な高カロリー食として米を食べることを推奨している。

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