荒川道場

実在するプロ野球選手やプロ野球に関する小ネタ、野球知識などを題材としたギャグコメディ作品。一話完結形式のショートショートとなっており、プロ野球を作者であるほりのぶゆき独自の視点でコメディ調に描写している。中には風刺やブラックコメディなどの小ネタも多く盛り込まれている。「漫画パロ野球ニュース」1990年3月号から1991年12月号にかけて連載された。

正式名称
荒川道場
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
バンブー・コミックス(竹書房)
巻数
全1巻完結
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概要・あらすじ

田亀丸洋二郎は顔をマスクで隠し、今日も「プロ野球マスク」としてプロ野球の平和を守っている。東にサッカーとの比較論でプロ野球を愚弄する野球解説者がいれば鉄槌を下し、西にプロ野球をけなさなければサッカーを褒められない元サッカー選手がいれば成敗する。プロ野球の平和を守るため、今日もプロ野球マスクは奔走するのだった。

登場人物・キャラクター

田亀丸 洋二郎

「プロ野球マスク」として顔を隠しながら、プロ野球の平和を守っている男性。素顔は角刈り頭で、眉の太い、濃い顔をした人物。もともとはロッテオリオンズに入団したプロ野球選手であったが、地味な成績で一軍での登板経験もたった一度しかない。ただし「プロ野球マスク」になると野球能力が向上する。実在の人物、源五郎丸洋がモデルと思われる。

山本

福岡ドームの華である「屋根の開閉」の動力を確保するため、ダイエーホークスの二軍選手をこき使っている壮年男性。二軍選手には容赦がなく、サボっている選手には鞭打ちするなどの刑罰を下している。実在の人物、山本和範がモデルと思われるが、本人のキャラクター性とは敢えて真逆の人物として描かれている。

榎本 武揚

ダイエーホークスで代打の切り札と呼ばれる男性。ただし、顔は蚊そのものであり、球界初の「血を吸う選手」として知られている。周囲からは「ぶよさん」のあだ名で慕われている様子だが、他選手の血を勝手に吸い始めるなど問題行動が多い。監督からは、血を吸う癖さえなければ充分レギュラーでやっていけるのにと、残念がられている。

ラルフ&RJ

マスコットキャラクターを務める男性。人気の低迷に頭を悩ませた球団が、人気回復のために球団所属のプロ野球選手をそのまま抜擢した。2人ともゴツイ見た目の黒人で、カツラやドレスなどで仮装し、「可愛さ」を全面に出している。展開されているキャラクター商品は、主に文具やファンシーグッズ中心で、球場限定販売であることから一部で妙な人気を博するようになる。

オチヤイ

プロ野球選手の男性。本業とは別に、ディナーショーを開いては漫談や歌、素振りなどを披露している。癖っ毛の短髪で、ふくよかな体型をしている。漫談では野球ネタの他にもブラックジョークや毒のある話を披露するなど、意外に話術は巧み。実在の人物、落合博満がモデルと思われる。

小島

プロ野球選手である細身の男性。読売ジャイアンツ打線を0点に抑えてプロ初勝利を飾り、ヒーローインタビューを受けることになったが、ネガティブすぎる性格であることからインタビューを拒否。相手チームの主砲である「原辰徳」が、病床の少年にホームランを打つ約束をしていたのではないかと勝手に妄想しており、原がその約束を果たせなかったのは自分のせいだと、やはり勝手に自分を責めている。

ドン・カネー (どんかねー)

大物メジャーリーガーである金髪碧眼の男性。鳴り物入りで日本の球団へと入団した。ゴキブリがいる中で平然と飯を食べる日本人の無神経さや、あてがわれた汚いロッカールームに嫌気が差し、入団後2か月で帰国してしまう。実在の人物、ドン・マネーがモデルと思われる。

アーノルド

ドン・カネーが球団に所属する3年前まで、球団に在籍していた外国人プロ野球選手。ダメ外国人という烙印を押されて球団より解雇された後、ジメジメとしたロッカー室に住み着いており、ゴキブリと戯れる内に「ゴキブリ外人」に変身した。ゴキブリの身体に人間の手足と顔を持つという恐ろしい外見をしており、カネーのロッカールームに姿を現しては、彼のパートナーを自称し付きまとっていた。

保志

日々野球に打ち込む球児。黒い短髪で、眉毛の太い少年だが、現在は酷くやつれている。その理由は、バッテリーを組んでいる昆虫太に「スポ根エキス」を吸われているため。しかし保志自身は、父親に昆虫太と友人関係を辞めるよう言われた際に酷く取り乱すなど、昆虫太に深い友情を感じている。

昆虫太

保志とバッテリーを組んでいる男子球児。昆虫の顔に、エキスを吸い上げる細長い口を持っている。保志と野球をするかたわら、彼の持つ「スポ根エキス」を吸い上げ、栄養源としていた。

西田 穀彦

野球解説者を務めている老齢の男性。白髪頭で、顔には多くの皺が刻まれている。普段は温和な老人でしゃべり方もおぼつかないが、野球解説となると性格が一変し、途端に流暢にしゃべりだす。解説では暑苦しいマシンガントークと的確な分析が持ち味。ただし暑苦し過ぎるため、一緒にいる相手を極端に疲弊させてしまう。実在の人物、別所毅彦がモデルと思われる。

深川

アナウンサーの男性。黒髪で真面目そうな雰囲気を持つ。野球解説者である西田穀彦の引退前最後の解説において、その相手役に抜擢される。西田のことを野球解説者として尊敬する一方、相手役を務めると非常に疲れてしまうため、周囲には「西田がやめてくれて良かった」と漏らしている。

番部

プロ野球選手で、投手を務めている男性。暑苦しい雰囲気の持ち主。好敵手と認識している花月との対戦において、「大回転投法」と呼ばれる特殊なフォームでのピッチングを披露しようとした矢先、審判にボークと判定されてしまう。その後、「ハイジャンプ投法」と名付けられた特殊なフォームでのピッチングを披露しようとするも、マウンドで高くジャンプするという投げ方からやはりボークとされ、挙句にランナーの盗塁を許すなど、何かと空回りしがち。

花月

プロ野球選手の男性で、暑苦しい雰囲気と長い前髪の持ち主。かつて高校時代に甲子園で投手の番部と対戦し、屈辱を味わわされたことがあり、彼を好敵手として認識している。プロ野球の舞台での番部との対決を楽しみにしていた。

イチロー

オリックス・バファローズに所属するプロ野球選手で、顔や手足が機械化された人造人間。チームを優勝させるため、かつて監督を務めていた「土井正三」が秘密裏に開発した。頭部にある太陽電池で太陽光を蓄え、動力源としている。実在の人物、イチローがモデルと思われる。

サブロー

ダイエーホークスに所属する野球サイボーグで、人間の身体を模して作られている。ポジションは投手。イチローを倒すために生み出されたが、イチローとの対決で打球をピッチャー返しされ、破壊されてしまう。

書誌情報

荒川道場 全1巻 〈バンブー・コミックス〉 完結

第1巻

(1996年4月発行、 978-4812450413)

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