あらすじ
第1巻
総合オフィルビルで受付嬢として働いている荒澤律は、小さい頃から空想上の友達であるトモといっしょに生活してきた。それは28歳になった今でも変わらず、仕事中でもトモは律にあれこれと話し掛ける。しかしトモは律にしか見えないため、他人からは律が一人で何かをしているように見えるだけだった。(第1話。ほか、12エピソード収録)
登場人物・キャラクター
荒澤 律 (あらさわ りつ)
総合オフィルビルで受付業務をしている女性。年齢は28歳。物静かで生まじめなやさしい性格の持ち主。小さい頃に空想上の友達であるトモを作り出し、ずっといっしょに暮らしている。トモとは朝から晩までずっといっしょにいるため、自由奔放なトモに振り回されることが多いが、にぎやかで退屈しない毎日を送っている。トモのことは高校時代の先輩であるはる以外には話しておらず、何かあるとはるの小料理屋に行って食事をして相談を持ち掛けている。
トモ
荒澤律が生み出した空想上の友達。見た目は小さな女の子だが、律以外にはその姿は見えない。律の分身ともいえる存在だが、自由奔放で行動的と、律とは正反対の性格をしている。律の仕事場にも同行して、目についたものや興味を示したものを絶え間なく律に伝えている。
はる
小料理屋「はる」を営む女性。荒澤律の高校時代の先輩で、律とは今でも交流がある。現在バツ2だが恋愛経験が豊富で、律のいろいろな相談にも乗っている。律からトモのことを聞いた際は、律の妄想と一蹴せずにすぐに受け入れるなど、懐の深い人物でもある。
上村 (かみむら)
総合オフィルビルで受付業務をしている女性。受付メンバーのリーダーを務め、やっかいなお客にも冷静に対処できる優秀な人物。中二病の息子の言動が理解できずに悩んでいたが、荒澤律や部下の下平と話して息子と向き合うようになる。
大塚 正行 (おおつか まさゆき)
仕事関係の人の紹介で荒澤律と知り合った男性。几帳面な性格をしており、異常なまでに数字に細かくて独特な雰囲気を漂わせている。小料理屋「はる」で食事しながら会話したことで律に興味を示し、交流を深めていく。