概要・あらすじ
「労働禁止法」によって、人類は全ての仕事をコンピューターに依存、逆に働こうとする人間は反社会対象として厳罰に処せられていた。この厳格な管理社会にあって、植民惑星ミラージュの少年・有紀嶺は漫画を描くことを夢見るが、秘密警察に狙われる。その逃避行の中、嶺はミラージュを脱出するための宇宙カーフェリーが存在することを知る。
登場人物・キャラクター
有紀 嶺 (ゆうき れい)
植民惑星ミラージュに住む少年。苦労を重ねて自作の漫画『キャプテンミーくんと4匹の仲間』を完成させたが、「労働禁止法」違反で秘密警察に追われる身となる。父親が太陽系連邦の空間騎兵の敗残兵であったため、貧困生活を強いられてきた。過酷な環境にありながら、プライドを失わず、自由に夢見ること、夢を実現することを求め続けてきた。 そのため、故郷であるミラージュを脱出し、自由に働ける新天地を目指す。また、かなりの楽天家で、結果が分からないうちからクヨクヨせずに泰然と構える図太さを持っている。
フライヤ・ルナ・クイーン
男装の美少女。普段はゴルバール・デストロイヤー・カノンと名乗っている。性格も男勝りで、喧嘩っ早い。有紀嶺の車を乗っ取り、宇宙カーフェリーで惑星ミラージュを脱出しようとする。その目的も、なぜ女であることを隠しているのかも不明。
その他キーワード
アイランダー0号 (あいらんだーれいごう)
『蜃気楼フェリーアイランダー0』に登場する宇宙船。惑星間を航行するカーフェリーで、不定期だが、惑星ミラージュの宇宙港にも寄港する。着陸の際には、なぜか周囲に雪が降り積り、その予兆を告げる。船体の周囲には自動ミラージュ＝シールドという不可視化障壁を展開し、その全貌を見た者は少ない。ゆえに「蜃気楼カーフェリー」と呼ばれている。 巨大な船体で町ひとつ分の規模があり、200台以上の自動車を収納できる。冷静沈着な船長と黒覆面の女性秘書の指揮の下、多数の乗組員によって運営されている。その基準は不明だが、船長が乗客の資格ありと判断すれば、無料で乗船することができる。
労働禁止法 (ろうどうきんしほう)
『蜃気楼フェリーアイランダー0』に登場する法律。20年前に太陽系連邦はイルミダス星系団との植民地争奪戦である銀河破壊戦に敗北した。それ以来、人類は、その労働を全てコンピューターに任せ、ただ楽に暮していればよいということになった。だが逆に言えば、自由な行動を禁じた管理統制下に置かれたことになり、事実、自分で働こうとする人間は厳罰に処せられ、場合によっては抹殺されてしまう。
- SHARE
-
-
- EC
-
