謎解きはディナーのあとで

謎解きはディナーのあとで

川瀬あやの初コミックス化作品で、東川篤哉の小説『謎解きはディナーのあとで』のコミカライズ。現代日本の東京都国立市を舞台に、大富豪の令嬢である新人刑事、宝生麗子と、彼女に仕える有能な執事の影山が、さまざまな事件に遭遇し、その真相を解き明かしていくユーモアミステリー。「毒舌執事×令嬢刑事」をコンセプトに、麗子が捜査に行き詰まった事件の概要を影山に話すと、影山は皮肉や嫌味を交えながらも鮮やかな推理を披露し、難事件を解決へと導くのが定番のパターンとなっている。また、麗子を取り巻く影山や上司の風祭警部など、個性豊かなキャラクターたちが繰り広げるコミカルな会話劇も見どころの一つとなっている。小学館「プチコミック」2011年5月号から2012年5月号にかけて連載された作品。原作小説版は実写ドラマ化や舞台化をはじめ、さまざまなメディアミックスが展開されており、2025年4月にはテレビアニメ版『謎解きはディナーのあとで』がフジテレビ系列ほかで放送。麗子を花澤香菜、影山を梶裕貴が演じている。

正式名称
謎解きはディナーのあとで
ふりがな
なぞときはでぃなーのあとで
原作者
東川 篤哉
作者
ジャンル
推理・ミステリー
レーベル
フラワーコミックス(小学館)
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

宝生 麗子 (ほうしょう れいこ)

警視庁国立署に勤務する新米の女性刑事。茶髪のロングヘアが特徴の美女で、実は銀行・電機・アパレルなど幅広い事業を手掛ける巨大複合企業「宝生グループ」の総帥、宝生清太郎の一人娘。刑事としてまじめに職務に励んでいるが、リムジンで移動したり、広大な自邸で華やかなドレスを身にまとったりと、ゴージャスな生活を送っている。大学卒業後、父親が勧めた花嫁修業やグループ企業への就職の道を選ばず、自らの意志で警察官になったが、職場では財閥の令嬢であることを隠している。捜査で難事件に遭遇すると、自宅に持ち帰り、執事の影山に事件の一部始終を話して意見を求めるが、そのたびに影山から「お嬢様の目は節穴でございますか?」といった辛辣な言葉を浴びせられている。

影山 (かげやま)

宝生家の運転手兼執事を務める男性。年齢は30代半ば。つねにダークスーツに身を包み、銀縁眼鏡をかけた整った黒髪のイケメン。ふだんは物腰柔らかく礼儀正しく、謹厳実直そのものに見えるが、主人である麗子が難事件の捜査に悩んで相談を受けると、執事らしからぬ辛辣な言葉を浴びせたり、慇懃(いんぎん)無礼な態度をとったりすることがある。しかし、その推理力は抜群で、麗子から事件の概要や彼女の的外れな推理を聞くだけで、核心を突く鋭い指摘をし、真相解明へと導いていく。感情をほとんど表に出さず、その経歴や私生活も謎に包まれている。

クレジット

原作

東川 篤哉

書誌情報

謎解きはディナーのあとで 新装版 小学館〈フラワーコミックス〉

(2025-03-26発行、978-4098730940)

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