輝夜姫

輝夜姫

日本の古典文学『竹取物語』をモチーフとした長編SF作品。米軍を主体とする陰謀の秘密を巡るサスペンスとしてスタートするが、ストーリーが進行するにつれ、人類を滅ぼす病原体の存在、主要な登場人物がクローン人間である事実、地球に落下し始める月、といった大仕掛けなSF的ガジェットが次々に開示され、より壮大な物語へと変貌していく。第47回小学館漫画賞受賞(2002年)。

概要

幼少時の記憶を持たない少女・岡田晶は、突然現れた謎の少年のにより米軍基地へとさらわれる。少年たちはと共に幼少期を過ごした仲間だと名乗り、彼らが育った神淵島で行われる米軍主催の非合法キャンプ、キャンプU.G.に参加することをに求める。それまでの生活に倦んでいたは、その申し出を承諾。らと共に神淵島へと向かう。しかし、島へ向かう途中ヘリコプターが不時着し、神淵島へ流れ着いたのはわずかな人数だけとなってしまう。隔絶した環境の中、たちは島の秘密と自分たちの過去を探り始める。

登場人物・キャラクター

中性的な雰囲気を持つ美少女。5歳のときから岡田家の幼女として育てられていたが、中学生になった頃から養母である岡田障子に同性愛的関係を強いられていた。由や碧らとともに幼少期を神淵島で過ごしていたが、その記憶は失われていた。実は中国有数の財閥である李家の一人娘・李玉鈴のクローン。

岡田 まゆ

晶を引き取った岡田障子の実娘。見た目は非常に可愛らしい少女だが、男嫌いであり、義理の姉妹である晶には異常な執着を見せる。

幼少期に晶と共に神淵島で育った少年の1人で、金色の髪と目を持つ。超人的な運動能力を持っているが、コミュニケーション能力に乏しく、興味のない相手は視界に入らない。実は、月から来た異星人である天人のひとり。

幼少期に晶と共に神淵島で育った少年の1人。幼い頃から体が弱く、物語の開始時点では癌に侵され余命わずかな状態であった。タイ王国の第一王子であるラシード9世のクローン。

サットン

幼少期に晶と共に神淵島で育った少年の1人。才気豊かなバスケットボール選手だったが、事故によりその道を断念し、キャンプU.G.に参加した。高い肉体能力とリーダーシップを併せ持つ。NBAの名選手であったドン・ベラミーのクローン。

ブレッド・ミラー

幼少期に晶と共に神淵島で育った少年の1人。女性的な美貌を持つハリウッドスターだったが、異常な視力低下により俳優業を続けられなくなり、キャンプU.G.に参加した。英国王室の血を引くジュリアン・レドモンのクローン。

幼少期に晶と共に神淵島で育った少年の1人。日本の一般家庭の養子となり、優等生として生活を送っていたが、些細なことから友人を殺害してしまい、キャンプU.G.に参加する。計算高く、なかなか本心を表さない。米国下院議員の息子、ヒロキ・ラシュトンのクローン。

幼少期に晶と共に神淵島で育った少年の1人。詐欺や盗みを繰り返す小悪党として生きてきたが、人生をやり直すためにキャンプU.G.に参加する。ロシアマフィアのボスであるユーリー・ババーニンヒロキ・ラシュトンのクローン。

幼少期に晶と共に神淵島で育った少年の1人。双子の弟である桂と共に手がけていた事業が破綻し、その借金から逃れるためにキャンプU.G.に参加する。韓国の学者・金晳暎のクローン。

幼少期に晶と共に神淵島で育った少年の1人。双子の兄である桂と共に手がけていた事業が破綻し、その借金から逃れるためにキャンプU.G.に参加する。やや子供っぽい兄に比べるとしっかりした性格である。兄と同じく韓国の学者・金晳暎のクローン。

信夫

神淵島出身の少年。いかつい外見だが、心根は非常に優しく、ひかえめな性格。米軍に命じられ、他の参加者の監視と報告役を兼ねてキャンプU.G.に参加する。ブレッド・ミラーに強く魅かれる。

天人

『輝夜姫』に登場する異星人。「かぐやひめ」と呼ばれる女性型の固体を中心として、神淵島にて人間社会と隔絶した生活を送っていた。人間の子供を育て、祭祀の際に生贄として殺害するという行為を繰り返していたらしい。その秘密を知った幼少期の晶たちによってその大半が死亡している。

神淵島

『輝夜姫』の主要な登場人物が、幼少期を過ごした孤島。地理的には奄美諸島に属している。他の地では見られない奇妙な動植物が独自の生態系をつくっており、平安期のものと思われる遺跡が存在している。米軍はこの島に眠る秘密を入手するために、キャンプU.G.の名目でこの島で育った晶たちを送り込んだ。

場所

キャンプU.G.

『輝夜姫』で実施された米軍主催のキャンプ。その名の通りに非合法なプログラムであり、キャンプ中に何が起きようと米軍は責任を取らない代わりに、優勝者には多額の賞金と望む国の国籍が与えられる。毎年実施されており、今回の舞台は神淵島であった。

その他キーワード

ドナー

『輝夜姫』で使用される用語。本来は臓器移植の際の提供者側を指す言葉だが、本作では要人のための生きた臓器バンクとして生み出されたクローン人間のことを指す。また、ドナーであるクローンに対して、オリジナルの人間はレシピエントと呼ばれる。

書誌情報

輝夜姫 全14巻 白泉社〈白泉社文庫〉 完結

第1巻

(2007年5月発行、 978-4592886617)

第2巻

(2007年5月発行、 978-4592886624)

第3巻

(2007年7月発行、 978-4592886631)

第4巻

(2007年7月発行、 978-4592886648)

第5巻

(2007年9月発行、 978-4592886655)

第6巻

(2007年9月発行、 978-4592886662)

第7巻

(2007年11月発行、 978-4592886679)

第8巻

(2007年11月発行、 978-4592886686)

第9巻

(2008年1月発行、 978-4592886693)

第10巻

(2008年1月発行、 978-4592886709)

第11巻

(2008年3月発行、 978-4592886716)

第12巻

(2008年3月発行、 978-4592886723)

第13巻

(2008年5月発行、 978-4592886730)

第14巻

(2008年5月発行、 978-4592886747)

SHARE
EC
Amazon
logo