辣韮の皮 萌えろ!杜の宮高校漫画研究部

中途半端なオタク少年が入部した、杜の宮高校の濃すぎる漫画研究部を舞台に、様々なジャンルのオタクが繰り出される青春4コマ。BL、美少女、コスプレ、ミリタリーなど、掲載時の最新のオタク事情をふんだんに取り入れつつ、かなり古いアニメ・特撮ネタまで盛り込まれている。各巻の巻末には、作中で部員の作った本の再現や、アニメ雑誌風投稿コーナー、BL小説、著者による「ANIME EXPO」やSF大会のレポートマンガなどが収録されている。単行本7巻には、本作品の同人誌という形式で、様々な作家が寄稿している。作中キャラクター八乙女泉が描くマンガは、ふくやまけいこが協力して描いている。

正式名称
辣韮の皮 萌えろ!杜の宮高校漫画研究部
作者
ジャンル
その他ゲーム・趣味・実用
レーベル
Gum comics(ワニブックス)
巻数
全7巻
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概要・あらすじ

中学時代にオタク少年だった滝沢政宗は、高校デビューするべくオタクからの脱却を決心した。勘違いした服装で背伸びをした彼は「一般人」になりきったつもりだったが、新寺晃治にすぐ見破られ、漫研に誘い込まれる。一度は拒否しようとした彼だが、部員には彼の憧れの同人作家である八乙女泉がおり、加えて荻野月子に一目惚れしたため入部を決意。

それでも「オタクではない」アピールをする政宗は、晃治の陰湿ないじりにあい続けるようになった。さらに、彼の周りには、コスプレ、BL、ミリタリー、SFなど様々なジャンルのマニアが次々現れる。

登場人物・キャラクター

滝沢 政宗 (タキザワ マサムネ)

杜の宮高校漫画研究部1年の男子。元々はおしゃれに一切気を使わないオタクの中学生だった。高校デビューを目指して金髪に染めてピアスをつけ、自分なりに考えたオシャレな服装で通っている。ただし衣装が過剰なため、周囲には微妙だと思われている。本人は現在脱オタしたと言いはっているが、アニメ好きなのは一向抜けていない。同人作家八乙女泉に憧れ、さらに萩野月子に一目惚れし、漫研に入った。 彼の「一般人」アピールを見抜いている部長の新寺晃治にいじられ続けている。また度々伊達牧子の策略で、女装させられている。オタク嫌いな妹の滝沢萌美にはひどく蔑まれている。好きなキャラは「ルリルリ」。

萩野 月子 (ハギノ ツキコ)

漫画研究部2年の女子。髪が長い時はセミロングをてっぺんで2つに結んだ髪型にしており、それ以外の時はネコミミのような髪型。見た目は背の小さなかわいらしい少女で、滝沢政宗は彼女に一目惚れして漫研に入った。描くマンガは男性が引くようなハードなBL。普段からカップリング妄想に耽っており、部長の新寺晃治と政宗の組み合わせなどを楽しみ続けている。 また、BL布教を積極的に行っており、1年生の松島笹美を引き込んだ。一方で興味がなさそうな相手には無理強いしないなど、それなりの良識は持っている。ファッションにもきちんと気を使っているが、部屋はとても汚い。何度か彼氏もできていたが、同人誌即売会イベントがある度に別れてしまっている。一方で政宗が彼女に好意を寄せているのには全く気づいていない。 伊達牧子は親友で、彼女が声優になりたいという夢を強く応援している。荻野満というオタクではない兄がおり、バカにされていたが今は諦められている。

新寺 晃治 (シンテラ コウジ)

杜の宮高校生徒会長であり、漫画研究部部長の3年生の男子。メガネをかけた真面目そうな容姿で、一見好青年に見えるが、いつも心のなかで誰かに嫌がらせをすることを企んでいる腹黒な人物。「変人」を見つける達人で、漫研に変わり者を集めようとしている。特にオタクを脱したと言い張る滝沢政宗をいじるのを好み、彼の痛い行動を話題にして楽しんでいる。 また部内での人間関係をネタにするために、秋保温司と手を組んで様々な場で隠し撮りすることもある。文芸部の塩釜港とは犬猿の仲で、お互いの人間のあり方からSFの用語まで、会う度に口論を続けている。描くマンガは抽象的すぎるため、周りの人は一切理解できない。荻野月子からは、政宗とのカップリング妄想でしばしばネタにされている。 部内では暴君になっているが、姉の花京院艶子には頭が上がらない。

八乙女 泉 (ヤオトメ イズミ)

漫画研究部副部長の3年生。太っており、メガネをかけてバンダナを巻いている男子。ペンネーム「マクハリオボ子」の名前で18禁同人誌を描く人気作家で、滝沢政宗は彼の大ファン。漫研では「ゆりかもめ」の名前で、メルヘンマンガを描く。あらゆることに長けており、一度マンガなどを見てハマると、スポーツでも芸術でもなんでも身につけてしまう。 身体能力が高く、オタク狩りをしていた青年たちをねじ伏せたことで、敬意を寄せられたこともある。また紳士的な性格で、知らない人に対しても気を配ることができる。そのためイベントで盗撮されていた吉成青葉を助けたことで、好意を持たれた。部員たちの信頼は非常に厚く、マンガを描く荻野月子などには悩みを相談されている。 常日頃暴走している部長の新寺晃治をたしなめられる唯一の人物。伊達牧子には長い間好意を寄せられており、彼女が自分の体型に合わないコスプレをさせようとするのを、ずっと断り続けている。

伊達 牧子 (ダテ マキコ)

漫画研究部2年の女子。演劇部にも所属の女子。コスプレイヤーで、普段から様々なアニメ・マンガ作品のコスプレをしている。絵は描けない。「MAKI」の名前で活動しており、多くのファンがいる。カメラ小僧の秋保温司もその1人。「アニメマガジンフェスティバル」で声優オーディションを受けたことがきっかけで大御所声優から声がかかり、事務所の預かりになった。 その後努力が実り、現役高校生で声優デビューを果たし、頻繁に東京に行くようになった。八乙女泉のことが好きで、アプローチし続けているもなかなか気づいてもらえず、毎年異常に凝ったチョコを作るなど努力し続けている。彼女には太り気味の泉が美青年に見えており、彼に必死にイケメン男性キャラのコスプレを勧め続けるが、一度も受け入れられたことはない。 泉が誰かと仲良くしているだけで嫉妬してしまうが、本人は自戒している。

松島 笹美 (マツシマ ササミ)

漫画研究部1年の女子。図書委員の1年生。頭から大きな二本のアホ毛が伸びており、髪の毛をおさげにし、メガネをかけている。フリフリの服を着ており、しゃべり方もおっとりしているドジっ子。天然ボケな世間知らずで、オタク知識どころか常識も知らないため、周囲をハラハラさせている。荻野月子の誘いで同人誌とBLの知識をもりもり身に着けていき、「綺羅星明日姫」のペンネームで同人活動を開始。 その結果、大手BL系同人サークル「姫の聖魔殿」の主催者になった。後にBL雑誌「セイシェル」に掲載されてデビュー。親は大富豪で、母親とその友人たちも笹美の小説をきっかけに、BLに傾倒していく。野球部の南光大と付き合っており、彼にはBL趣味が許容されている。

岩沼 やもと (イワヌマ ヤモト)

漫画研究部1年の男子。どんな時でも迷彩服とサングラスを身につけており、武器を携帯しているミリタリーオタク。両親もサバイバルゲームの大会で数多くの賞を取っている。周囲の空気を全く読まない言動が多く、自分の趣味嗜好のためならなんでもしてしまう迷惑者。所持している武器を人に向けるなど危険な行動も多い。重度の妹フェチで、兄がいる荻野月子や塩釜港らに「妹属性」があるとして視線を向けている。 またメイドが好きで、実際にメイドを雇っている松島笹美の家に激しく興味を抱いたこともある。

塩釜 港 (シオガマ ミナト)

杜の宮高校文芸部部長・図書委員長の女子。小説家志望。メガネをかけており、胸が大きく背が小さいトランジスタグラマー。一人称は「ぼく」で、普段はネクタイにズボンのフォーマルな男性的ファッションで過ごしている。極めて真面目でプライドが高く、行き過ぎた言動や風紀の乱れを厳しく叱りつける。また暗躍する生徒会長であり、漫研部長・新寺晃治の裏の顔を知っているため彼とは犬猿の仲で、会う度に口論をし続けている。 SFや特撮に強いこだわりを持っており、話しだすととても長くなる。秋保温司からはいつもコスプレをして欲しいとせがまれていて、その度にはっきりと断り続けている。部員の少女・牛下利久に激しく慕われており、港も利久を漫研の持ってくるハードBLから守るために積極的に動いている。 家には4人の兄がおり、壁一面が書棚になっている。

牛下 利久 (ウシシタ リク)

文芸部2年。三重県の女子校から転入してきた関西弁の少女。前髪で目が隠れている。背が高い。かつてから塩釜港の同人小説のファンで強い好意を抱いており、港のために杜の宮高校に来た、とまで言うほど。おっとりした性格で、運動は不得意。ファッションに興味がなく、男子のことが苦手。周囲からは「くの一」キャラを押し付けられている。 港が他の人物といると、激しい嫉妬を燃やす。

名取 正義 (ナトリ セイギ)

漫画研究部顧問を務める男子教諭。熱血漢で重度のヒーローオタク。特に昭和時代に放映された仮面ライダーを溺愛しており、様変わりしつづける平成世代の仮面ライダーには激しい拒否反応を示し、番組改編期の2月には学校に出勤できなくなってしまう。しかし「仮面ライダー響鬼」には満足しており、取材と称して、フィギュア写真を撮るために屋久島まで部員を連れて出かけている。 腰にライダーベルトを巻き、仮面ライダーを汚すような発言をすると、これを回しながら威嚇する。スーツアクターである兄の名取勇樹には、常日頃嫌がらせを受けている。

名取 勇樹 (ナトリ ユウキ)

スーツアクターで名取正義の兄。芸名は「YU~KI」。正義には「ブレイブ兄さん」と呼ばれている。常時ヒーロースーツを着ており、素顔を見せたことはない。特撮オタクの正義に、新作ライダースーツで現れては嫌がらせをし続けている。特にヒーローの設定などにはこだわらない。

秋保 温司 (アキュウ アツシ)

杜の宮高校演劇部所属。カメラ小僧の少年。事あるごとに「一般人」であることを強調する。かわいらしい容姿な上に演劇部唯一の男子部員のため、部員からは女の子のようにかわいがられており、度々女装させられている。声優オタクで、「MAKI」こと伊達牧子の追っかけをしており、彼女がいるという理由で杜の宮高校に入学した。荻野月子には「受けっぽい」と称されている。 オタクであることを隠すため背伸びした結果、ズレたファッションで身を固めてしまい、滝沢政宗の同族嫌悪の対象になっている。塩釜港をコスプレさせようとつきまとっては断られ続けている。撮影技術にすぐれており、新寺晃治と共に漫研部員の撮影をする。

南 光大 (ミナミ コウダイ)

松島笹美の彼氏。杜の宮高校野球部のエースの少年。笑顔を絶やさない好青年で、笹美の趣味や言動すべてを受け入れ、彼女の執筆活動を応援している。漫研部長の新寺晃治に度々いびられるも、天然なため一切気にかけたことがない。

滝沢 萌美 (タキザワ モエミ)

滝沢政宗の妹。ツインテールの中学生。重度のオタク嫌い。兄のことを「キモチ悪い人」と言って距離を置こうとしている。同人誌即売会で兄の手伝いとして駆りだされ、メイド服姿で売り子をした時は非常に嫌な顔をしていたが、新寺晃治の入れ知恵で「ツンデレ妹メイド」に仕立てあげられた。オタクではないと言っている政宗を見て、「中途半端」と言った。

吉成 青葉 (ヨシナリ アオバ)

杜の宮高校の隣の高校に通うBL好きの女子。髪をツーサイドアップにしている。同人誌即売会で盗撮されそうになっていたところを八乙女泉に助けられて以来、彼を慕って付け回している。惚れ込んでからは、太り気味の泉が美青年に見えるようになった。松島笹美とはいつもカップリングが逆で天敵として嫌っていたが、あるきっかけでカップリングが合致してからは和解した。 元々同人誌は買う立場だったが、後にサークル参加デビューする。

花京院 艶子 (カキョウイン ツヤコ)

新寺晃治の姉。本名と年齢は不明。BL系の大手同人作家で、一度は引退していたが復帰した。普段はメガネをかけて地味な格好をしているが、イベントの際は衣装やメイクはもちろん、髪の色まですべて変えてセレブスタイルになる。高慢な性格で、特に弟の晃治は頭があがらない人物。漫研の部員は彼女の原稿の手伝いをしたことがある。時折かなり古いオタク話を持ちだす。 荻野月子は彼女の大ファン。

ママン (ママン)

松島笹美の母親。大富豪の婦人で、温和な性格。娘の笹美の小説が雑誌に掲載されてから、BLにどっぷりハマってしまい、奥様友達やメイドたちにも布教。BLマンガや小説をこよなく愛し、同人誌即売会にも参加するようになった。夫にはBL趣味を隠しており、BL本は秘密部屋にしまいこんでいる。

楠 佐和子 (クスノキ サワコ)

松島笹美の家で働くメイドを取りまとめている女性。笹美やその母のみならず、メイドたちの間にも一気にBLが流行していることに困惑している。同人誌即売会では大手サークルになった笹美の売り子の手伝いをした。

広瀬 (ヒロセ)

荻野月子の元彼氏。彼女と付き合っていた時に滝沢政宗と出会っており、月子のことが好きな政宗には嫉妬されていたが、明るい好青年っぷりなので、「いいやつ」とも思われていた。しかし月子の都合ですぐに別れてしまう。

書誌情報

辣韮の皮―萌えろ!杜の宮高校漫画研究部 全7巻 ワニブックス〈Gum comics〉 完結

第1巻

(2002年1月発行、 978-4847034244)

第2巻

(2002年9月発行、 978-4847034343)

第3巻

(2004年3月25日発行、 978-4847034664)

第4巻

(2005年10月25日発行、 978-4847035227)

第5巻

(2006年12月25日発行、 978-4847035517)

第6巻

(2008年12月23日発行、 978-4847036644)

第7巻

(2009年10月24日発行、 978-4847037023)

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