概要・あらすじ
本田優貴は田舎から上京してきた20歳の女子大生。一人暮らしも二年目に入り、一人の夜が寂しいと感じていた。せめて恋する相手が欲しいと、自分から出会いを求めて動こうと決意する。友人の早苗から「それならいいところがある」と連れて行ってもらった先はクラブ。自分にはハードルが高いとおじけづく優貴だが、中に入った二人は次々と声をかけられる。場慣れしていない優貴は、高校生と間違われるほど浮いていて、みんなの軽いノリについていけない。次は頑張ろうと思った時、金髪でサングラスをかけた相馬伊織に出会う。すでに酔っていた伊織は「男漁りか」という暴言を吐き、優貴は嫌な気持ちになった。逃げたいと思ったが、一緒に来ていた早苗は伊織の連れとうまくいっている様子だったので、優貴は仕方なく酔っている伊織の介抱をした。その日の深夜、酔いが冷めた伊織から謝りたいと連絡が入る。話をしてみると伊織は悪い人ではなく、悪い男に引っかかりそうな優貴のことを心配してくれていた。優貴が「誰でもいいわけではなく、心の支えになるような運命の人と出会いたい」と話をすると、伊織は「無理してクラブなど行かなくてもいいように俺が誰か紹介するよ」と言ってくれた。こうして優貴の好みのタイプを聞き出すため、二人で作戦会議をすることになるのだった。
登場人物・キャラクター
本田 優貴 (ほんだ ゆうき)
20歳の女子大生。田舎から上京してきて、一人暮らしをしている。目が大きく、肩までの長さの黒髪ストレート。中学生の時、好きだった相手に週3で手作り弁当を作っていた。その恋は実らなかったが、料理は上手になった。クラブなど、派手な場所や軽いノリは苦手。空気を読んで、相手に気を使うタイプ。
相馬 伊織 (そうま いおり)
歯学部に通う23歳の男子大学生。背が高く、周りの女子が振り向くほどのイケメン。歯科医やガソリンスタンドなどバイトを掛け持ちしている。広いマンションに住んでいて、家賃も生活費も自分で稼いでいる。料理も上手。無愛想だが、関わると決めた相手には優しくて面倒見が良い。黒髪真ん中分けのサラサラヘア。本田優貴と出会った時はバイトで金髪にしていた。
早苗 (さおり)
本田優貴と同じ大学に通う20歳の女子大生。優貴と同じく、田舎からの上京組。大学に入ったばかりの頃は田舎臭さが残っていたが、化粧やファッションを覚え、大人っぽく綺麗な女性になった。優貴をクラブに誘ったり、合コンに参加したりするなど積極的。好みのタイプははっきりしており、相馬伊織の友達の歯科医の卵を狙っている。
書誌情報
運命の人に出会う話 6巻 講談社〈KC デザート〉
第1巻
(2022-01-13発行、 978-4065265819)
第2巻
(2022-08-12発行、 978-4065288610)
第3巻
(2023-02-13発行、 978-4065307243)
第4巻
(2023-08-10発行、 978-4065327579)
第5巻
(2024-02-13発行、 978-4065346365)
第6巻
(2024-11-13発行、 978-4065375617)