野良猫と狼

野良猫と狼

ミユキ蜜蜂が代表作『なまいきざかり。』連載中に増刊誌にて連載開始した作品。舞台は東京・池袋。アマチュアバンドのギタリスト・狼は、自宅アパートの前で行き倒れていた女子高生・三科環を拾う。ド田舎で育った一風変わった野良猫みたいな女子高生と、女の子からモテまくり、入れ食い状態のイケメンギタリストとの同居生活を描いたラブコメディ。幼い時に父を亡くし、祖母に引き取られた環は、村人たちから冷たくされて育つ。人との関わりを知らずに育ったコミュ障の野生児・環が、東京で人の優しさにふれ、人間らしい感情や恋心を育んでいく。白泉社「ザ花とゆめ」2019年9月1日号から連載開始。「次にくるマンガ大賞2024」コミックス部門で第18位を獲得。

正式名称
野良猫と狼
ふりがな
のらねことおおかみ
作者
ジャンル
同棲
レーベル
花とゆめコミックス(白泉社)
巻数
既刊4巻
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女子高生×ギタリストの危険な同居ラブ

どこにも居場所がなかった野良猫のような女子高生と、都会に住むインディーズバンドのギタリストとの同居生活を描いたラブコメディ。狼は色気のあるイケメンで、人気バンドのギタリストという設定もあいまって「かっこいい」と推している読者も多い。また、田舎育ちの三科環は美少女で天然。ドキドキする展開と、素早いテンポの笑いで物語に引き込まれていく。

正反対に見えるが共鳴し合う二人

狼は色気もあって八重歯がかわいいと人気のイケメンギタリスト。彼女はつくらず、ワンナイトラブを楽しむ派手で不真面目な男。 環はド田舎から一人で上京してきた純粋で天然な女子高生。幼い頃、自身を引き取った祖母の家では冷たくされ、村人からつまはじきにされて育ったため、コミュニケーションが独特。

狼の家の前で行き倒れていた環を拾い、世間知らずで危なっかしい環をしばらく部屋に置いてやることにした狼。しだいに二人は、共鳴するように惹かれ合っていく。

環を手放せなくなってしまった狼

環が居候するようになってから、女性と遊ばなくなった狼。狼の中で環の存在は徐々に大きくなっていく。環はまだ未成年であるため、面倒なことになる前に自分の元から去ったほうがいいと、深入りしないように自分を抑えていた狼。だが、狼のことを好きだと自覚した環が言葉や態度で狼を煽ってくる。狼はもう簡単には環を手放すことができなくなっていた。

登場人物・キャラクター

三科 環 (みしな たまき)

高校1年生の女の子。艶のある綺麗な黒髪の美少女。偏差値70の伯英高校に通う。電車で4時間半もかかる山奥の田舎から上京し、一人暮らしを始めるが、契約したアパートが取り壊しになり、追い出されてしまう。父子家庭だったが、5歳の時に父を亡くし、祖母に引き取られる。祖母の住む金扇村は山奥で同世代の子供はおらず、祖母をはじめとする村人たちは環を厄介者扱いし、目を合わせようともしなかった。人から優しくされるどころか、人と話す機会も友達もいなかったため、コミュ力が低く、流行にも疎い。大きな音が苦手でドライヤーが嫌い。父が残してくれたお金を大事にしており、服は制服と体操着と寝巻しか持っていない。

(ろう)

人気アマチュアバンドのギタリストの男性。池袋のアパートで暮らす22歳。金髪で耳にたくさんのピアスをつけているイケメンで、特定の彼女はおらず、すぐに女の子をお持ち帰りする遊び人。バンドでイケメン担当と言われていることに不満を持っていて、日々ギターの技術を磨いている。作曲のセンスはあるが、作詞は下手。笑った時の八重歯が特徴的。小学生の頃、良かれと思って野良猫に餌付けし、悪い結果を招いてしまったことがあり、猫のためには自分は関わらなければよかったと後悔している。

書誌情報

野良猫と狼 4巻 白泉社〈花とゆめコミックス〉

第1巻

(2020-07-20発行、 978-4592223313)

第2巻

(2021-10-20発行、 978-4592223320)

第3巻

(2022-07-20発行、 978-4592223337)

第4巻

(2023-07-20発行、 978-4592223344)

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