概要・あらすじ
時は18世紀。英国海軍の一隊は、とある島にて巨大なオウムガイのような生物に呑まれていた少年を救出した。記憶喪失だったその少年は、貝と名付けられて軍艦・コーラスの船員としてこき使われることとなり、不平を溜めていく。ある時、貝は戦闘中に嫌気が差して逃亡を試みるも失敗、自分を庇ったサイクスと共に幽閉されてしまう。
その夜、突如としてコーラスは巨大なイカのような生物に襲われて大破。貝はその生物に呑みこまれ、巨大生物から語りかけられる。曰く、彼を島で呑みこんでいたオウムガイ・カイマクウと彼女元は遥か天上で暮らしており、彼女らは許嫁であったと。貝は彼女のことを姫と呼び、姫はカイマクウの匂いがする貝にカイマクウの捜索を依頼する。
登場人物・キャラクター
貝 (かい)
巨大なオウムガイのような生物・カイマクウに呑みこまれていた状態で英国海軍に発見された少年。記憶喪失であり、言葉は話せるものの自分の名前も忘れてしまっていた。貝と名付けられ、軍艦・コーラスでの下働きを強制される。軍隊の生活に嫌気が差して脱走を試みるも失敗。その夜に伝説の怪物・クラーケンに似た姫がコーラルを強襲。 カイマクウの匂いがすることから、姫に吸収され体を調べるために胸に穴を空けられてしまう。穴はすぐに蓋をされ死ぬことはなく、その後彼女の恋人であるカイマクウの捜索に協力することになった。後に船長となった際はイカロス=サイクスと名乗る。由来はイカロスは姫の外見から、サイクスはコーラスで自分を庇ってくれた水夫の名前からきている。
姫 (ひめ)
元は地表から遥か上空に位置する梵天國に許嫁のカイマクウと共に暮らしていたが、ある時地上へと落下し、体の内側と外側が入れ替わってしまい、伝説の怪物・クラーケンによく似た姿になってしまった。カイマクウの匂いがする貝にカイマクウの捜索を依頼。貝の指示に従ってフランスの軍艦を沈めてまわった。 巨大ロボットのような形態に変化することも出来る。
コールマン
英国海軍に所属する軍人で、階級は大尉。軍艦・コーラスでは副船長のような立ち位置にいた。コーラスが姫によって沈められた後、酒に溺れた生活を送るようになる。誇り高き人物だが、権威主義的考えの持ち主でもある。
サイクス
英国軍艦コーラスで水夫として働いていた男性。正義感が強く優秀な人材で、コールマンも彼を下士官へと推薦しようとしていた。上官に逆らう形となった貝を庇い、逆に上官を殴ってしまったせいで軍法会議を待つ身となってしまう。