概要・あらすじ
原始時代、捨て子であった白い肌の少年リュウは猿人のキティに育てられる。まだ見ぬ母の存在を知ったリュウは、オオツノ一族の娘ランを道連れに母を探す旅に出る。リュウは旅の途中、りゅうの王との戦いなど、様々な苦難に遭遇するが、たくましく切り抜けていく。
登場人物・キャラクター
リュウ
肌の色が白いという理由で生まれてすぐ母親から離され、りゅうの王の生け贄に捧げられた。しかし、猿人のキティに助けられ、青年に成長した。新しい道具や武器を考案する才能がある。まだ見ぬ母の存在を知り、オオツノ一族の娘ランと共に、母親探しの旅に出る。
ラン
オオツノ一族の娘。オオツノ一族に捕らえられ、処刑されそうになったリュウを助けて逃がす。これがきっかけとなり、リュウの旅の仲間となる。オオツノ一族では薬を集める仕事をしており、傷の手当てが得意。旅の途中、生き別れの弟ドンと再会する。
キバ
リュウの命を狙う宿敵タカの実兄。隻眼の肉食恐竜りゅうの王を一族と家族の仇として追っている。りゅうの王の片目に槍を突き立てたのも彼である。当初は、リュウをりゅうの王おびき出すための囮として利用するが、次第に心を通わせ、親密な関係となる。
りゅうの王 (りゅうのおう)
『原始少年リュウ』に登場する肉食恐竜。生まれたばかりのリュウは、生け贄としてりゅうの王に捧げられたが、猿人のキティによって助け出される。以来、りゅうの王は何かとリュウの行き先に現れ、厄災をもたらす。
キティ
『原始少年リュウ』に登場するキャラクター。雌の猿人。りゅうの王に我が子を殺された。りゅうの王のいけにえに捧げられていたリュウを拾って、我が子の替わりに育てる。オオツノ一族に捕まったリュウを助けようと刑場に乱入したが、現れたりゅうの王に喰われて死亡してしまう。
ヤム
オオツノ一族の青年。ランをめぐってリュウと戦った。一族滅亡後も、しつこくリュウとランにつきまとい、最後はタカの手下になった。ランに惚れている。
ドン
ランの弟。姉とは別の部族に売られ、離ればなれになっていた。大きな鳥に襲われていたところをリュウに助けられ、子分になる。その直後、姉のランとも再会し、ふたりそろってリュウの旅の道連れとなった。
タカ
新しいヤリを持ってきたことで、新参者ながら、とある部族の長となった男。よそもののリュウを殺し、ランを自分の女にしようと目論む。率いる部族が壊滅した後も、しつこくリュウとランをつけねらう。りゅうの王を仇と狙うキバの実弟。
アイ
主人公リュウの母親。アトランチス人。未開世界に探検旅行に行って遭難し、夫を亡くした。キバトラ一族に捕まり、数ヶ月後にリュウを産み落とすが、肌の白い赤ん坊だったため、りゅうの王のいけにえにされてしまう。彼女はそれまで体に泥を塗って肌の色をごまかしていた。その後、リュウを探して世界をさ迷うが、果たせず、アトランチスに帰国した。 アトランチスの地でリュウとの再会を果たす。
集団・組織
キバトラ一族 (きばとらいちぞく)
『原始少年リュウ』に登場する部族。主人公リュウが生まれた部族である。リュウが白い肌で生まれたことから、キバトラ一族の長老は、この赤子をりゅうの王の生け贄に捧げた。しかし、猿人キティによって赤子が連れ去られたことで、りゅうの王の怒りをかい、キバトラ一族は全滅してしまう。
オオツノ一族
『原始少年リュウ』に登場する部族。ラン、ヤムが所属した部族。長老は大角の鹿の毛皮を身にまとっている。捕らえたリュウをりゅうの王のいけにえに捧げたが、結局はりゅうの王に滅ぼされてしまう。ランはこの部族の生まれでなく、火だねと交換で売られてきた。
白毛長族
『原始少年リュウ』に登場する原人の一族。雪の多い山岳地帯に棲息していた。一族の頭を倒したタカを新たな頭と認め、その命令に従って、リュウたちを襲った。
場所
アトランチス
『原始少年リュウ』に登場する文明国家。別の星から舞い降りた人々の子孫が作った国で、高度な文明を有している。主人公リュウの母親アイはこの国の生まれで、探検旅行に出た先で遭難し、キバトラ一族につかまって、彼を産み落とした。住人は、宇宙空間まで飛べる飛行船やレーザーガンといった高度な機械を当たり前のように使いこなす。
その他キーワード
白いハダの人間 (しろいはだのにんげん)
『原始少年リュウ』に登場する用語。原始的な生活をしている部族たちとは、一線を画し、白いハダの人間は様々な文明の道具や武器を使いこなすとされている。主人公のリュウはこの一族であるとされている。
光る鳥
『原始少年リュウ』に登場する飛行船。白いハダの人間たちの移動手段。りゅうの王を葬った南の神殿でリュウに発見され、自動操縦によって、彼らをアトランチスまで連れて行った。