概要・あらすじ
猟師の蔵助とその息子・太郎は、雪山でひどい吹雪に遭い、山小屋で一晩を明かす。火の番をしていた太郎が、うっかり火を絶やしてしまうと、雪女が現れる。雪女は父・蔵助を殺してしまうが、まだ若い太郎には情けをかけ命を助ける。やがて時は経ち、太郎のもとに、雪と名乗る美しい女が現れた。
登場人物・キャラクター
太郎 (たろう)
父と雪山で遭難し、山小屋に避難していた時に雪女と出会う。父を殺され、自らも死を覚悟するが、雪女に情けをかけられ生き残る。「今夜のことを誰にも言うな」と雪女に固く口止めされる。のちに、家を訪ねてきた雪という旅人と結婚し、3人の子供をもうける。
蔵助
太郎の父で猟師。太郎と雪山で遭難し、雪女に殺されてしまう。
雪 (ゆき)
雪のように真っ白で美しい女性。雪の日、青年になった太郎の家に、道に迷ったといってやってくる。太郎と結婚し、数十年を幸せに暮らす。
雪女 (ゆきおんな)
『雪女』に登場する妖怪。太郎と蔵助が避難していた山小屋に現れ、蔵助を凍死させる。太郎が若くてやさしそうだったため、その命を助けるが、「今夜のことをしゃべったら命はない」と厳しく言い渡す。