死神大戦記

死神大戦記

サタンの野望を阻止するため、奪われた秘宝を取り戻そうと水木しげると12人の子供たちが地獄巡りへ向かう妖怪漫画。『学研劇画文庫 日本の妖異シリーズ』の1作で、平安時代に書かれた仏教書『往生要集』がもとになっている。脚本は宮田雪。作者の水木しげるが主人公として作中に登場。また、『ゲゲゲの鬼太郎』の妖怪たちも多数登場している。

正式名称
死神大戦記
ふりがな
しにがみたいせんき
作者
ジャンル
お化け・妖怪
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概要・あらすじ

ある日、突然、太陽が消失し、世界は暗黒に包まれてしまう。地獄の帝王サタンユニコンの鏡を奪ったため、太陽から光が失われてしまったのだ。北海道を訪れていた漫画家水木しげるは、この太陽消失事件を解決するため、12人の子供たちと共に地獄巡りの旅に出る。そんな中、サタン配下の西洋妖怪が日本へ上陸。

鬼太郎は日本の妖怪たちを率いて、サタンの軍団に戦いを挑む。

登場人物・キャラクター

水木 しげる (みずき しげる)

職業は漫画家。アイヌの考古学を調べに来て、兵太たちと知り合う。彼らのユニコンの鏡探しに協力するため、一緒に地獄巡りへ向かう。モデルは作者である水木しげる自身。

鬼太郎 (きたろう)

日本の妖怪。作者の代表作である『ゲゲゲの鬼太郎』の主人公。ニューギニヤの島でのんびりと暮らしていたが、太陽消失事件の裏にサタンがいることを突き止め、その企みを阻止するために日本に帰還する。日本の妖怪たちを率いて、サタンの部下である西洋妖怪と闘う。

ねずみ男 (ねずみおとこ)

人間と妖怪の間に生まれた半妖怪。作者の代表作である『ゲゲゲの鬼太郎』の人気キャラクター。ニューギニヤの小島で鬼太郎たちと一緒に暮らしていたが、太陽消失事件で混乱する日本で一山当てようと考え、鬼太郎をたきつけて日本に帰還。ドラキュラたち西洋妖怪と手を組んで、インチキ宗教の日本沈没破滅滅亡教を立ち上げる。 日本がサタン帝国に無条件降伏すると、サタンに指名され、臨時日本大統領になる。

兵太 (へいた)

北海道に住む少年。アイヌの妖怪パウチからサタンに奪われたユニコンの鏡を取り戻すよう頼まれ、水木しげると11人の仲間と共に地獄巡りの旅に出る。

サタン

西洋の地獄を支配する帝王。もとは天国の天使長だったが、宇宙神・大日如来の座を奪おうと反乱を企て、その戦いに敗れて地獄に追放された。配下の妖怪たちを率いて、東洋の地獄を征服。さらに大日如来の下僕であるユニコンからユニコンの鏡を奪い、天国に攻め入ろうと企む。

パウチ

アイヌに住む妖怪。サタンの手からユニコンの鏡を取り戻そうとするが失敗、石の下敷きにされてしまう。兵太にユニコンの鏡を奪還し、大日如来に届けるよう依頼する。

ニタッウナルベ

アイヌの妖怪。水木しげるたちを地獄へ案内する。

大海魔 (だいかいま)

サタンの手下の妖怪。ニューギニヤの海に現れ、島の人々の霊魂を食べていたが、鬼太郎によって退治される。

ドラキュラ

サタンの手下の西洋妖怪。日本の妖怪を滅ぼすため、西洋妖怪を引き連れて日本にやってきた。ねずみ男を利用して、日本妖怪の総大将である鬼太郎をおびき出そうと企む。

ミイラ男 (みいらおとこ)

サタンの手下の西洋妖怪。相手を永久の眠りにつける術・ファラオの呪いを使い、鬼太郎を苦しめる。

ゲホール

サタンの手下の西洋妖怪。サタンの連絡係で、テレポーテーション能力を使ってあの世とこの世を自由に行き来できる。

天眼 (てんがん)

主人公水木しげるが地獄で出会った仙人。幽体離脱を会得しており、あの世とこの世を往復しながら修行に励んでいる。

集団・組織

日本沈没破滅滅亡教 (にほんちんぼつはめつめつぼうきょう)

『死神大戦記』に登場する教団。ねずみ男が立ち上げたインチキ宗教。本部は怪奇が原にある。

その他キーワード

ユニコンの鏡 (ゆにこんのかがみ)

サタンが奪った大日如来の秘宝。太陽にエネルギーを送り、この世に光を送る神秘の鏡。この鏡が奪われたため、太陽消失事件が起こった。

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