概要・あらすじ
サトシは家に侵入したピカチュウを捕まえ、森に放しにいくところで、ライバルのシゲルと出会う。シゲルはポケモンマスターを目指す旅に出ると言う。話を聞いて対抗心を抱いたサトシもまた、ピカチュウを伴い冒険の旅に出る。さまざまなポケモンや人物との交流で、サトシはポケモントレーナーとして大きく成長していく。
登場人物・キャラクター
サトシ
マサラタウンに住む10歳の少年。好みのタイプは年上のお姉さん。家に侵入したポケモンのピカチュウをパートナーに加え、ポケモンマスターを目指すべく冒険の旅に出る。ポケモントレーナーとして並外れた資質を持っており、旅に出て早々に強力なポケモン、オニドリルを捕獲する。 反面、宝の地図と自分が保有するポケモン、マンキーを交換するなど、軽率な行動をとることもある。
ピカチュウ
電気の属性を持つねずみポケモン。森に棲み、木の実などを主食とする。サトシの家に侵入して捕まり、彼の旅に同行することに。最初は反抗的な態度が目立ったが、共に戦っていくことで次第に打ち解けていき、やがて心強い相棒となる。一時期サトシとはぐれたことがあり、その時はお互い大いに取り乱してしまった。
シゲル
オーキド博士の孫で、サトシの同級生。自分の力を誇示したがるタイプで、いまいち本気を出さないサトシに対し、挑発することが多い。ポケモンリーグに出場することを宣言しており、サトシと同じ大会に出場する。しかし、二回戦で敗北してしまい、サトシと対戦することはなかった。
カスミ
ハナダタウンにあるポケモンジムのリーダーである4姉妹の末女。みずタイプのポケモンを使う。12歳という年齢の割に発育が良く、胸が大きい。サトシの相棒であるピカチュウに自転車を壊されており、そのことで彼に貸しを作っている。ジムでの戦いではギャラドスやラプラスなど強力なポケモンを繰り出し、サトシを苦戦させた。
タケシ
ニビシティにあるポケモンジムのリーダーで、いわタイプのポケモンの使い手。グレーバッジをかけてサトシとポケモン勝負を行う。イワークやイシツブテなどのポケモンを繰り出すが、ピカチュウやオニドリルの猛攻によって、すぐに敗北。サトシに対し「歴史に名を残す偉大なポケモンマスターの卵」と称賛した。 後にヤマブキシティでサトシと再会し、旅の仲間となった。
オーキド・ユキナリ (おーきどゆきなり)
シゲルの祖父で、ポケモン研究の第一人者。ポケモン図鑑を開発している。ポケモン・ピッピの調査をしていたオツキミ山で、サトシと出会う。その際に、自分もポケモントレーナーとして活動していたことと、ヒトカゲを相棒として可愛がっていたことを語った。
ソネザキ・マサキ (そねざきまさき)
モンスターボールや転送システムを開発した若き天才科学者。オーキド博士とは仕事仲間になることも多く、オツキミ山で待ち合わせをしていた。ポケモンの集落を発見した際、集落に住んでいたピッピたちから絶大な信頼を獲得し、進化の儀式において、月の石を使い、ピッピをピクシーに進化させる役割を担った。
ナツメ
ヤマブキシティにあるポケモンジムのリーダー。エスパータイプのポケモンを使う。サトシとの戦いではポケモン・ケーシィを繰り出し、彼のピカチュウを圧倒。勝利しつつも再戦を促す。しかしその夜、強大な力を持つポケモン・ゴーストに襲われ、ナツメは意識不明になってしまう。 しかし、眠りにつきながらも、自らの念動力でケーシィとコンタクトを取り、サトシがゴーストを倒す一助となった。
タイチ
ポケモンの進化を尊重する宗教団体Eストーン騎士団への入団を目指す少年。3人の兄がいる。相棒であるポケモン・イーブイに愛着を抱いており、進化させることを躊躇している。そのため、Eストーン騎士団への入団を許可されていなかったが、代わりの入団条件として、イーブイのままでも進化後のポケモンと戦えることの証明を課される。 サトシとの共闘の末にこれを成し遂げ、晴れて騎士団入りを許された。
ムサシ
ロケット団の一員。相棒のポケモン・コジロウやニャースと共に、方々で騒ぎを起こしている。ロケット団における立場は非常に弱く、貧乏生活にたえながら、昇格のためにポケモンの捕獲を狙うが、必ず失敗してしまう。一方で、指名手配中の身でありながら、捕まることなく逃げおおせる悪運の強さも併せ持つ。
コジロウ
ロケット団の一員。ムサシとコンビを組み悪事を働いているロングヘアーの男性。ナルシストのきらいがあり、自分を意識するあまり、他のことに手を抜いてはムサシに怒られている。サトシが目指すポケモンリーグが原因で、自分が落ちぶれてしまったことを語り、サトシに精神的なダメージを与えた。
集団・組織
ポケットモンスター
『電撃!ピカチュウ』の登場種族。どの生態系にも属さない謎の特殊生命体の総称。その形態は動物、植物、昆虫など多岐にわたっているが、遺伝子や細胞構造の類似性からポケモンという一つの種として認められている。愛玩動物や仕事仲間として人間に飼育されることもあるが、危険な技を持つため、飼育するには免許の取得が義務付けられている。 なお、ポケモンの所有者は、一般的にポケモントレーナーと呼称されている。
ロケット団 (ろけっとだん)
『電撃!ピカチュウ』の登場組織。ポケモンの力を悪用し、裏から世界を支配しようと企む組織。本作では団員であるムサシとコジロウがポケモンの密漁を企んだり、サトシの行動を妨害したりとあちこちで暗躍する。しかしいつも容易くあしらわれるため、「ダメ人間の集まり」、「典型的なバカ組織」と、多くの人物から酷評されている。
その他キーワード
進化 (しんか)
『電撃!ピカチュウ』のキーワード。ポケモンが自らの体組織を変化させ、姿そのものを変える現象。他の種が数万年かけて行う変化を短時間で成し遂げるため、その謎に迫ろうとする科学者は多い。ただし、単に戦闘力が増強するわけでもなく、ピッピのように、逆にレアになって捕縛される危険性を持つポケモンもいるため、人前で進化しようとするポケモンは少ない。
クレジット
- 原作
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田尻 智 , 石原 恒和