概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
葛木 雪乃 (かつらぎ ゆきの)
青島瑞樹と同じ会社に勤める女性。年齢は35歳。婚活のために出席したパーティで出会った男性と意気投合し、結婚前提に交際していたが、自分より若い女性が見つかったからと、一方的な理由で別れを告げられて半年前に破局した。その後、妹の彩乃から、結婚式にパートナーと共に出席してほしいと要望を受け、居酒屋で偶然遭遇した青島に彼氏役を依頼したところ、予想外にも同意を得ることに成功。そもそも結婚式の日だけのつもりだったが、青島が会社で自分と交際中であることを勝手にカミングアウトしたことで、表向きに交際を認めざるを得なくなった。それからは、ぐっと距離感を縮め、恋人として接しようとしてくる青島にどんどん惹かれるようになるが、彼の一挙手一投足に翻弄される日々を送ることとなる。会社内では口うるさいお局(つぼね)という位置づけながら、プライベートでは一人の時間を大切にしている。年齢的に結婚することにこだわりを持っているが、それだけに執着しないように努力をしている。
青島 瑞樹 (あおあしま みずき)
葛木雪乃と同じ会社に勤める男性。年齢は26歳。システム部に所属するシステムエンジニアで、その実力は独立しても成功すると社内で噂(うわさ)されているほど。イケメンのため女子社員に人気があり、「王子」と呼ばれることもある。ある時、偶然入った居酒屋でとなりに座った葛木雪乃から、彼氏役として結婚式の出席を依頼される。その依頼を快諾したのは、何かと言い寄って来る女性が多く鬱陶しさを感じていたため、その対策になればとの思惑があり、翌日には会社で雪乃と交際中であることを言いふらした。しかし、実際に雪乃と接するうちに、その存在に心を乱されるようになり、興味を持つようになる。もともと人と深く接することが苦手で、これまで特定の彼女と付き合うこともなかったが、雪乃への気持ちを自覚してからは、雪乃にどんどん惹かれていく。両親は4歳の時に離婚し、父親が再婚を繰り返したこともあり、母親の存在意義に理解がない。2年ほど前に実母の坂本久美と再会して以来、ことあるごとに久美が経営するエステ関連の会社に誘われているが、会うたびに泣いたり怒ったりする久美に煩わしさを感じている。そんなこともあり、結婚願望はまったくない。