社内探偵

社内探偵

とある会社の企画部。男性上司に媚(こ)びを売り、職務怠慢とも思える欠勤が許される飯田美和。周囲のOLの不満が限界に達したとき、人事部の「社内探偵」こと、久我ありさが動き出す。社内の不平不満を糸口に、隠された人間関係や悪事を暴いていく人事部OLの姿を描いたオフィス漫画。2020年5月頃より、複数の電子書籍配信サイトにて配信を開始。書籍版は2021年にKADOKAWAより発売。

正式名称
社内探偵
ふりがな
しゃないたんてい
原作者
egumi
漫画
ジャンル
キャリアウーマン
 
ヒューマンドラマ
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

ある会社の企画部。OLの松原は、ケガで休んだ後輩の飯田美和のSNSを見ながらため息をついていた。「ローストビーフを作っていたら指を切った」という内容で、どうみても会社を休むほどのケガではない。飯田の当日欠勤は、今日に始まったことではなかった。「飼い犬の病院」「水道点検、ガス点検」「目の腫れ」など、様々な理由で休むのだ。上司である若林課長は、そんな飯田に特に甘かった。飯田を「イーちゃん」と呼び、「後輩のフォローは当たり前だ」と、松原にきつく当たる始末である。定時10分前になり、飯田から松原にメールが届いた。それは、今日までにやらなくてはならない、大量の仕事のリストだった。飯田によれば、若林課長が松原に頼めと言ったらしい。あまりのことに、不満が頂点に達した松原は、人事部に向かう。すると、お団子ヘアの女性が声をかけてきた。彼女は久我ありさ。人事部の「何でも相談担当」だという。久我は、松原が「飯田美和」の件で相談に来たことがわかっていたらしい。飯田の欠勤について、人事から注意してほしいという松原。しかし久我は、飯田の欠勤は有給休暇の範囲内のため、人事部から注意はできないという。松原が肩を落として帰った後、久我は飯田の人事データを確認する。すると、同期より10万円も給与が高いことに気がついた。上司の三屋部長に聞いてみると、飯田の給与が高いのは、企画部の大きなプロジェクトを成功させた功績のようだった。そのことを不審に思った久我は、飯田についてさらに調査をすすめることにした。

登場人物・キャラクター

久我 ありさ (くが ありさ)

とある会社の人事部「何でも相談」担当の女性。お団子ヘアが特徴で、観察力、分析力に優れる。自説や推理を披露する際、機関銃のごとく早口で話すことが多い。企画部の松原から相談を受け、勤怠に問題のある飯田美和について調査を始める。その結果、社内の腐敗に切り込んでいくことになる。

松原 (まつばら)

とある会社の企画一部に所属するOL。勤怠に問題のある飯田美和の先輩。当日欠勤を繰り返す飯田のフォローに疲れ果て、人事部に相談に行く。

飯田 美和 (いいだ みわ)

とある会社の企画一部に所属する新卒入社3年目のOL。ショートボブが特徴。いわゆる「ぶりっ子」で、女性であることを武器に、男性社員に媚びまくる。当日欠勤の常習犯だが、上司の若林課長と不倫関係にあるらしく注意も受けない。若林課長からは「イーちゃん」と呼ばれている。「miwa」の名前で、SNS「イースタ」をやっており、毎日のようにスイーツや料理など、おしゃれな写真をアップしている。

若林 (わかばやし)

とある会社の企画一部の課長。既婚の中年男性。飯田美和と不倫関係にあるようで、勤怠に問題のある飯田を甘やかす。飯田のことを「イーちゃん」と呼ぶ。

林 祐介 (はやし ゆうすけ)

とある会社の企画部に所属するサラリーマン。中途入社組で優秀な人材。歯に衣(きぬ)着せずにはっきりとモノをいうタイプ。そのため、人に対するアタリが強く、同僚から「パワハラ」だと受け止められる。人事部の久我ありさの提案により、企画部の雰囲気を変えるため、企画二部から企画一部に配属替えとなる。飯田美和に「リンリン」というあだ名を付けられ、ブチ切れる。また、飯田を甘やかす周囲に対しても苦言を呈する。

クレジット

原作

egumi

SHARE
EC
Amazon
logo