概要・あらすじ
政府のとある機関により、その頑丈さを評価された高校生、六条ひとま。彼女は、依頼により阿蘇にあるアナボリック・アカデミーへと潜入調査に赴く。アナボリック内では着ているジャージの色で差別される厳しいルールがあった。高位の色になれば、美味い飯が食えると、ひとまは調査そっちのけで、ジャージ争奪戦に参加。
ヌードフェンシングや便所ホッケー、温泉卓球など、さまざまな怪しいスポーツでの対戦を繰り広げていく。
登場人物・キャラクター
六条 ひとま (ろくじょう ひとま)
ワイルドな黒の長髪をバンダナでまとめている元女子高生。性格は豪放にして意地汚く、単細胞。無尽に近い体力と頑丈さが武器。そのかわり、漢字も読めず、負の数も理解できず、スポーツのルールを覚えられないほど知能が低い。体力と卑怯なレベルのひらめきで、様々なスポーツを打ち破っていく。
ツーバイ・フォウ (つーばいふぉう)
カナダ出身のIOCエージェント。六条ひとまとコンビを組む。ひとまに比するほどの身体能力を持つが、頭の悪さも同レベル。すぐに裸になるし、人前での放尿も平然と行う。
理事長 (りじちょう)
『頑丈人間スパルタカス』に登場するアナボリック・アカデミーの理事長。Rと描かれたマスクを被っている。豪快で大雑把、人の話を全く聞かず、気に入らなければ誰でも殴る。スポーツが政治に利用されることに心を痛め、アナボリック・アカデミーを設立したが、スポーツをしているうちに、どうでもよくなったとか。その正体は日本のプロレスの始祖、力道山だった。
汪 定春 (おう さだはる)
『頑丈人間スパルタカス』に登場するアナボリック・アカデミーのユニバーサル・メンバー。Oと描かれたマスクを被っている。元プロ野球選手にしてヂャイアンツの監督を務めていたこともある。アナボリックのナンバー2だが、理事長にそっくりの思考回路と体力を持つ六条ひとまの出現に恐れを抱き、彼女を抹殺しようと企む。
マッキンリィ飢村 (まっきんりぃうえむら)
アナボリック・アカデミーの山岳スペシャリスト。六条ひとまとフォウが初めて出会ったアナボリックの人間で、何も知らない2人に親切に内情やルールを教えた。しかし、飢村が赤ジャージを着ていたため、ひとまに襲われてジャージを奪われる。日本の登山家、植村直巳が元ネタ。
ヨットマン突塚 (よっとまんとつか)
『頑丈人間スパルタカス』に登場するアナボリック治安管理部の代表にしてヨット部の代表。マッキンリィ飢村の親友で、彼の仇を討つべく、施設案内にかこつけて、六条ひとまとフォウを亡き者にしようと企む。配下に5人のせいらあ戦士がいる。1983年に事件を起こした戸塚ヨットスクールの校長が元ネタになっている。
せいらあ戦士 (せいらあせんし)
『頑丈人間スパルタカス』に登場するヨットマン突塚の配下の女の子で、鰻ちゃん、網ちゃん、霊ちゃん、孫ちゃん、茄子ちゃんという5人がいる。ジャージではなくセーラー服を着ている。後に天然露天湯治場の掟を守る天脳はるかと潰瘍みちるという2人のせいらあ戦士S(せいらあせんしすーぱー)が登場。 他にセーラー無職(せーらーぷー)、賃木のメシア(ちんもくのめしあ)がいる。元ネタは『美少女戦士セーラームーン』。
ブレイザー
『頑丈人間スパルタカス』に登場するアナボリック・アカデミーのエリート選手。金髪の美形外国人だが、元不良で更生のためにアナボリックに叩き込まれた。フェンシングとクレー射撃を組み合わせた新競技シュート・フェンシングを考案。他の選手を血祭りにして、幹部候補生の金ジャージにまでなる。自前の巨根を剣として使うヌード・フェンシングなる競技も身に着けている。
ベン
『頑丈人間スパルタカス』に登場するアナボリック・アカデミーの選手。小学生の頃に、親友のジョーと共に便所ホッケーを開発。世の中に広めるべくアナボリックへとやってきた。洗剤サムポォルの匂いを嗅ぐと気が落ち着くという。
鼻乃皮 (はなのかわ)
弟弟子の鼻乃形と共に、近未来格闘技のまわしレス相撲を推進する力士。「まわしが無ければ掴まれにくいし、まわしが外れて負けるということも無い、つまり最強!」という理論で作られた。ちなみに重要な部位はガムテープで隠すことになっている。元ネタは若乃花と貴乃花。
ザ・プレゼンター (ざぷれぜんたー)
「伝説の赤ジャージ」と異名をとるウインタースポーツに通じた雪と氷の超人。クリスマスの夜に現れ、彼に敗れたものは屈辱のプレゼントを受け取るハメになるという。六条ひとまは、ザ・プレゼンターに寒中水泳で勝負を挑み、見事自爆して敗れ去る。元ネタは当時のテレビ番組『THE・プレゼンター』とサンタクロース。
諸本 完次 (もろもと かんじ)
元プロレスラーにして、体育ピース党党首、そして現内閣総理大臣。リングネームはアドニオン諸本。諸本レオに変装しアナボリック・アカデミーに潜入する。その目的は、スポーツを通じて世界平和を実現するために、理事長を体育ピース党に迎え入れることにあった。元ネタはアントニオ猪木。
集団・組織
アナボリック・アカデミー (あなぼりっくあかでみー)
『頑丈人間スパルタカス』に登場する国際親善スポーツ団体。九州阿蘇山にあり、世界中からスポーツ選手を集めて育成をしている。所属選手は赤をトップに青、黄のジャージを着させられ、下の色の選手は、上の色に絶対服従させられる。また色の違いで衣食住のクオリティが激しく変化する。赤ジャージの上に、ユニバーサルメンバー候補の金ジャージが存在する。