概要・あらすじ
藤原とうふ店の息子藤原拓海は、少しボケた性格の高校3年生。ある日、バイト先の先輩池谷浩一郎に誘われ、同級生の武内樹と共に秋名山の走り屋チーム秋名スピードスターズの集会に赴く。それを切っ掛けに、赤城山から遠征してきた走り屋チーム赤城レッドサンズのナンバー2である高橋啓介を皮切りに様々なライバルたちを打ち破り、啓介の兄で赤城レッドサンズのリーダーであった高橋涼介にプロジェクトDという群馬選抜チームにスカウトされる。
そうして拓海は、愛車・トヨタ・スプリンタートレノAE86型、通称ハチロクを駆り、啓介と共にプロジェクトDのダブルエースとして公道最速に挑んでいく。
登場人物・キャラクター
藤原 拓海 (ふじわら たくみ)
高校3年生。少しとぼけた性格。武内樹とは同級生で友人。樹と共に立花 祐一の経営するガソリンスタンドでアルバイトをしている。豆腐を届けるため、免許取得前から車で秋名山を走っていた。愛車は父親藤原文太所有のトヨタ・スプリンタートレノAE86型・GT-APEXの3ドアタイプで、ボディには「藤原とうふ店」のペイントがある。 プロジェクトDのダブルエース。
藤原 文太 (ふじわら ぶんた)
藤原拓海の父親。豆腐屋「藤原とうふ店」の店主にして、かつては「伝説の走り屋」と言われていた元ラリー屋。息子の拓海に運転技術の英才教育を施した。愛車はトヨタ・スプリンタートレノAE86型・GT-APEXの3ドアタイプ(ハチロク)。拓海にハチロクを譲った後はスバル・インプレッサGC8型・WRX STi Version Vに乗っている。
立花 祐一 (たちばな ゆういち)
藤原拓海たちがアルバイトをしているガソリンスタンドのオーナー。藤原文太とは古くからの知り合いで昔は一緒に走り屋をやっていたが、運転の技術はそれほど高くない。
鈴木 政志 (すずき まさし)
自動車修理工場経営。藤原文太の専属メカニックを自称する。ハチロクのエンジンの入手や載せ替え、文太のインプレッサの入手などに関わった。
池谷 浩一郎 (いけたに こういちろう)
藤原拓海のアルバイト先の先輩。秋名スピードスターズのリーダー。運転の技術はそれほど高くないが、先輩として拓海の活躍を見守る。愛車はシルビアS13型・K's 1800cc。
武内 樹 (たけうち いつき)
藤原拓海の同級生で友人。走り屋に憧れており、車の購入資金を稼ぐために拓海や池谷浩一郎らと同じ立花祐一の経営するガソリンスタンドでアルバイトをしている。カリアゲの髪型がトレードマーク。愛車はトヨタ・カローラレビンAE85型・SR 。
高橋 涼介 (たかはし りょうすけ)
かつては「赤城の白い彗星」と呼ばれていた走り屋。走り屋チーム赤城レッドサンズのリーダーで、後の選抜チームプロジェクトDの主宰。高橋啓介の兄。愛車はマツダ・RX-7のFC3S型・∞III 。
高橋 啓介 (たかはし けいすけ)
赤城レッドサンズのナンバー2で高橋涼介の弟。元暴走族で現在でもその世界にはかなりの影響力がある。プロジェクトDのダブルエースで、藤原拓海のライバルを自称する。愛車はマツダ・RX-7のFD3S型・Type R。
中村 賢太 (なかむら けんた)
赤城レッドサンズ所属の、高橋啓介の弟分。雨天走行を得意とし、有利な条件でなら勝てると画策したが、毎日の豆腐の配達による経験で雨天走行を苦としない藤原拓海に完敗した。愛車はシルビアS14型・Q's Aero。
中里 毅 (なかざと たけし)
妙義ナイトキッズのリーダー。愛車は日産・スカイラインGT-RのBNR32型・V-specII。シルビアS13型に乗っていたが、元はスカイラインGT-Rに乗り換えた。ドリフト走行もできるが、現在はグリップ走行にこだわる。ロータリーエンジン車に嫌悪を抱く。
庄司 慎吾 (しょうじしんご)
妙義ナイトキッズ所属。愛車はホンダ・シビックEG6型・SiR-IIで、かなりのホンダ贔屓。藤原拓海に対し自らが得意とする「ガムテープデスマッチ」で勝負を挑んだものの逆に圧倒される。脅威を感じクラッシュ狙いの悪質行為も行ったが躱され、自車のみクラッシュし敗北した。
佐藤 真子 (さとう まこ)
インパクトブルーの一人でドライバー担当。愛車は日産・シルエイティ。引退前最後の勝負として藤原拓海の駆る「秋名のハチロク」との対戦を望み、戦うも敗北、引退を撤回した。池谷浩一郎と恋愛関係で良いところまで行ったが実らなかった。
沙雪 (さゆき)
姓は語られていないため不明。庄司慎吾の幼なじみ。インパクトブルーの一人でナビおよびメカニック担当。巨乳。
須藤 京一 (すどう きょういち)
エンペラーのリーダー。プロジェクトDとしての対戦ではないが、藤原拓海を負かした唯一の人物。愛車はランサーエボリューションIII CE9A型・GSR。
岩城 清次 (いわき せいじ)
エンペラーのナンバー2。プロのラリードライバーに匹敵するほどの腕の持ち主。愛車はランサーエボリューションIV CN9A型・RS。
秋山 渉 (あきやま わたる)
愛車での勝利に強いこだわりを持ち、車のことになると熱くなる性格。愛車は藤原拓海と同じくカローラレビンAE86型・GT-APEX。
小柏 カイ (こかしわ かい)
小柏健の息子で、藤原文太のライバルだった父親からドライビングの英才教育を受けている。藤原拓海とは2度対戦し、そのどちらも破れている。
小柏 健 (こかしわ けん)
小柏カイの父親。職業は教師。藤原文太のライバルだったが、現役時代には勝つことが出来なかったため、息子にその復讐を託した。
末次 トオル (すえつぐ とおる)
セブンスターリーフ所属。「カミカゼダウンヒラー」と呼ばれるダウンヒラー。愛車はユーノス・ロードスターNA6CE型・S-Special 。
川井 淳郎 (かわい あつろう)
セブンスターリーフ所属。堅実なグリップ走行を持ち味とするが、スピードはそれほどでもない。愛車はスカイラインクーペER34型・25GT-TURBO。
二宮 大輝 (にのみや だいき)
東堂塾所属。藤原拓海に匹敵する実力の持ち主。メカニック方面には詳しくない。愛車はシビック TYPE R EK9後期型・98spec。
酒井 (さかい)
名は語られていないため不明。東堂塾所属。二宮大輝より長いキャリアを持つ。FF車での勝利にこだわる。走行中に顔が引きつり笑いのような表情になることから「スマイリー酒井」とも呼ばれる。愛車はインテグラタイプR DC2前期型・96spec。
舘 智幸 (たち ともゆき)
東堂塾のOBで、プロのレーシングドライバー。東堂塾のデモカーであるシビック TYPE R EK9型・SPOON仕様車を駆り、藤原拓海を圧倒するも惜敗。
東堂 (とうどう)
名は語られていないため不明。東堂塾のリーダーで、カーショップ「東堂商会」の社長。元ラリードライバーで、ホンダ贔屓。
集団・組織
秋名スピードスターズ (あきなすぴーどすたーず)
『頭文字D』に登場する走り屋のチーム。本拠地は秋名山。リーダーは池谷浩一郎。
赤城レッドサンズ (あかぎれっどさんず)
『頭文字D』に登場する走り屋のチーム。本拠地は赤城山。リーダーは高橋涼介で、「関東最速プロジェクト」のために集めた。後のプロジェクトDの設立母体。一軍と二軍に分かれており、一軍にはサイドブレーキを使ってのドリフトを禁止するルールが存在する。
プロジェクトD (ぷろじぇくとでぃー)
『頭文字D』に登場する走り屋の群馬県内選抜チーム。県外遠征・関東完全制圧を目的とし、高橋涼介により設立された。一年間の期間限定で活動する。
妙義ナイトキッズ (みょうぎないときっず)
『頭文字D』に登場する走り屋のチーム。本拠地は妙義山。リーダーは中里毅で、柄の悪い連中が多い。リーダーの中里毅とメンバーの庄司慎吾による派閥争いが激しい。県内では赤城レッドサンズの影に隠れ、それほど評価は高くない。
インパクトブルー
『頭文字D』に登場する走り屋の2人組。本拠地は碓氷峠。ドライバーの佐藤真子とナビ・メカニック担当の沙雪のペアで、碓氷峠最速とされる。
エンペラー
『頭文字D』に登場する走り屋のチーム。本拠地は日光いろは坂。リーダーは須藤京一。車種をランサーエボリューションに縛ったチーム。
セブンスターリーフ
『頭文字D』に登場する走り屋のチーム。本拠地は日塩もみじライン。リーダーは不明。略称は「SSR」。
東堂塾 (とうどうじゅく)
『頭文字D』に登場する走り屋のチーム。本拠地は塩那道路と八方ヶ原。カーショップ「東堂商会」の社長がリーダー。ABSを切るのが流儀。
場所
秋名山 (あきなさん)
『頭文字D』に登場する山。群馬県にある架空の山。本作の主な舞台となる。モデルは榛名山。秋名スピードスターズを筆頭に、峠を攻める走り屋たちが多く集まる。
藤原とうふ店 (ふじわらとうふてん)
『頭文字D』に登場する店。架空の豆腐屋で、秋名山付近にある。藤原拓海の実家で、店主は父親の藤原文太。母親は居ない。麓のホテルに車(ハチロクと、後にインプレッサ)で毎日欠かさず豆腐を届けている。
書誌情報
新装版 頭文字D 24巻 講談社〈KCデラックス〉
第1巻
(2020-11-06発行、 978-4065217382)
第2巻
(2020-11-06発行、 978-4065217405)
第3巻
(2020-11-06発行、 978-4065217399)
第4巻
(2020-12-04発行、 978-4065218105)
第5巻
(2020-12-04発行、 978-4065218129)
第6巻
(2020-12-04発行、 978-4065218112)
第7巻
(2021-01-06発行、 978-4065220054)
第8巻
(2021-01-06発行、 978-4065220061)
第9巻
(2021-01-06発行、 978-4065220078)
第10巻
(2021-02-05発行、 978-4065222836)
第11巻
(2021-02-05発行、 978-4065222829)
第12巻
(2021-02-05発行、 978-4065222843)
第13巻
(2021-03-05発行、 978-4065226063)
第14巻
(2021-03-05発行、 978-4065225790)
第15巻
(2021-03-05発行、 978-4065225806)
第16巻
(2021-04-06発行、 978-4065229217)
第17巻
(2021-04-06発行、 978-4065229224)
第18巻
(2021-04-06発行、 978-4065229231)
第19巻
(2021-05-06発行、 978-4065233429)
第20巻
(2021-05-06発行、 978-4065233412)
第21巻
(2021-05-06発行、 978-4065233436)
第22巻
(2021-06-04発行、 978-4065236680)
第23巻
(2021-06-04発行、 978-4065236697)
第24巻
(2021-06-04発行、 978-4065236703)