概要・あらすじ
前作『餓狼伝説』で、主であるギース・ハワードを失ったことから、自暴自棄になって荒れていたビリー・カーンの前に、裏社会の帝王ヴォルフガング・クラウザーの部下ローレンス・ブラッドが現れ、テリー・ボガードとの再対決をエサに彼を新たな主のもとへと誘う。一方、ギースを倒し故郷サウスタウンの平和を取り戻したテリーは、ダック・キングと共に新たな武者修行の旅に出ていた。
しかし、そんなテリーたちの前に、かつて任務失敗によってビリーに始末されたはずのホア・ジャイとマイケル・マックスが現れ、テリーに襲い掛かる。彼らの目的は、テリーの血液を採取することだった。
登場人物・キャラクター
テリー・ボガード (てりーぼがーど)
「NEOGEO」と書かれたキャップを被った金髪の青年。我流の喧嘩殺法を加えたマーシャルアーツと気功の使い手。アンディ・ボガードの兄。前作『餓狼伝説』で、養父の仇であるギース・ハワードを倒し、ダック・キングと共に新たな武者修行の旅に出た。しかし東丈と不知火舞から、出した覚えの無い自分からの手紙よってアンディが呼び出され消息を絶ったと聞かされ、共に手がかりを追う。
アンディ・ボガード (あんでぃぼがーど)
テリー・ボガードの弟。道着を着た金髪の青年武闘家。不知火舞の祖父、不知火半蔵に師事した。東丈を半蔵に紹介するため日本に滞在していたが、チン・シンザンの仕掛けたテリーのニセ手紙によっておびき出され、ヴォルフガング・クラウザーのもとへと拉致されてしまう。クラウザーの亡き息子リヒャルト・クラウザーに顔がよく似ている。
東 丈 (ひがし じょう)
日の丸鉢巻をまいた日本人青年。ムエタイのチャンピオン。アンディ・ボガードに、師である不知火半蔵を紹介してもらおうとしていたが、ヴォルフガング・クラウザーの手下の襲撃に遭った。その後、アンディが兄のテリー・ボガードに呼び出された後に失踪。アンディの兄妹弟子である不知火舞と共に、テリーのもとを訪れ、アンディの所在を確かめようとする。
ダック・キング (だっくきんぐ)
モヒカン頭でサングラスをかけた軽いノリの青年。元はギース・ハワードの配下だったが、テリー・ボガードに命を救われたことから仲間になった。テリーの武者修行に勝手についていくうちに、裏社会の帝王ヴォルフガング・クラウザーとの戦いに巻き込まれていく。
不知火 舞 (しらぬい まい)
武道の達人、不知火半蔵を祖父に持つ女性。アンディ・ボガードの兄妹弟子にあたる。扇子を用いた不知火流忍術を操る。ヴォルフガング・クラウザーによって拉致されてしまったアンディの行方を追って、テリー・ボガードや東丈たちと共に戦う。
山田 十平衛 (やまだ じゅうべえ)
熊本に住む柔道の達人。小柄な初老の男性。不知火舞の祖父、不知火半蔵の知り合いであるという縁から、舞や東丈たちが連れてきた、ビリー・カーンとの戦いに敗れて倒れたテリー・ボガードの面倒を見る。
ビリー・カーン (びりーかーん)
棒術の達人。いつもバンダナを頭に巻いている青年。かつて仕えていたギース・ハワードをテリー・ボガードによって殺害された後は、目的を見失って荒んでいたが、ヴォルフガング・クラウザーの使いとして現れたローレンス・ブラッドに、クラウザーの指揮下に入るよう求められる。本作におけるテリーのライバル的存在。
アクセル・ホーク (あくせるほーく)
ヴォルフガング・クラウザーの部下の一人。ボクシング世界王者。試合で使用しているトランクスにクラウザーの紋章が入っている。クラウザーの手がかりを求め、屋敷を訪れたテリー・ボガードの挑戦を受ける。
ローレンス・ブラッド (ろーれんすぶらっど)
ヴォルフガング・クラウザーの部下の一人。闘牛士風の格好をした男性。サーベルを使って戦う。功名心の強い性格。クラウザーがアンディ・ボガードを後継者にしようとしていることを知り、チン・シンザンと共にアンディを暗殺しようとするが、クラウザー自身に阻止され、一兵卒に格下げされてしまう。
ヴォルフガング・クラウザー (ゔぉるふがんぐくらうざー)
長い歴史を持つ裏社会の帝王でシュトロハイム家の当主。ギース・ハワードの異母弟にあたる。四年前、実子リヒャルト・シュトロハイムとの戦いによって、額に傷痕が残るほどの怪我を負った。その戦いによってリヒャルトが死亡して以来、クローン技術の開発を行うようになる。しかし死者を蘇らせることはできないことから、リヒャルトによく似た面差しを持つアンディ・ボガードを後継者にしようと考え、拉致した上で睡眠教育を施す。
キム・カッファン (きむかっふぁん)
テコンドーの達人。テコンドーを世界一の武道として世に知らしめるため、ヴォルフガング・クラウザーに協力をしている。クラウザーによってクローンを作成されている。
チン・シンザン (ちんしんざん)
ヴォルフガング・クラウザーの部下の一人。サングラスをかけた肥満体の怪しい男。気功の技を使う。クラウザーの陰謀を実行する手先として暗躍する。その一方で野心もあり、同じ部下の立場となったビリー・カーンの自信や行動力を恐れ、闇討ちしようとしたりする。
ビッグ・ベア (びっぐべあ)
かつてギース・ハワードの部下であった巨漢のレスラー。以前は勝利のためならば手段を選ばない性格だったが、前作『餓狼伝説』でアンディ・ボガードに真っ向勝負で敗れたことから心を入れ替え、正統派レスラーを目指して「ビッグ・ベア」に改名した。ビリー・カーンの指令を受け、テリー・ボガードと戦う。
リチャード・マイヤ (りちゃーどまいや)
ギース・ハワードの元部下のカポエラ使い。前作『餓狼伝説』で任務に失敗し、ギースに消されたと思われていたが、ヴォルフガング・クラウザーの手によってクローン兵士が作られていた。
ホア・ジャイ (ほあじゃい)
ギース・ハワードの元部下のムエタイ戦士。前作『餓狼伝説』で任務に失敗し、ビリー・カーンによって殺害されたが、ヴォルフガング・クラウザーの手によってクローン兵士が作られていた。
マイケル・マックス (まいけるまっくす)
ギース・ハワードの元部下のボクサー。前作『餓狼伝説』で任務に失敗し、ビリー・カーンによって殺害されたが、ヴォルフガング・クラウザーの手によってクローン兵士が作られていた。
ギース・ハワード (ぎーすはわーど)
ヴォルフガング・クラウザーと勢力を二分していた暗黒街の帝王。テリー・ボガードとアンディ・ボガードにとって養父の仇にあたる存在。前作『餓狼伝説』でテリーによって倒され、死亡した。クラウザーにとっては妾腹の兄にあたる。
リヒャルト・シュトロハイム (りひゃるとしゅとろはいむ)
ヴォルフガング・クラウザーの息子。四年前、父との試合で首の骨を折り死亡した。悪意等はなく、お互いが強くなりすぎたための過失死。アンディ・ボガードに顔がよく似ている。