シャングリラ・フロンティア ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~

シャングリラ・フロンティア ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~

硬梨菜の小説『シャングリラ・フロンティア ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~』のコミカライズ作品。ディスプレイを使用するゲームがレトロと見なされ、フルダイブ型VRゲームが主流となった近未来において、向上した映像技術に反し、システム面が追いついてない混沌としたゲームが数多くリリースされていた。そんな「クソゲー」を嬉々としてプレイする陽務楽郎が、大衆向けの「神ゲー」をプレイし、仮想現実の世界を生きる様を描いたファンタジーアクション。講談社「週刊少年マガジン」2020年33号から掲載の作品。第5回「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」で4位、「次にくるマンガ大賞2021」コミックス部門で5位、第47回「講談社漫画賞」少年部門を獲得。

正式名称
シャングリラ・フロンティア ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~
ふりがな
しゃんぐりら ふろんてぃあ くそげーはんたー かみげーにいどまんとす
原作者
硬梨菜
漫画
ジャンル
ファンタジー
レーベル
KCデラックス(講談社) / 講談社キャラクターズA(講談社)
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす

伝説のクソゲーとして名高い「フェアリア・クロニカル・オンライン」をクリアしたサンラクは、次にプレイするゲーム選びに迷っていた。伝説といわれるクソゲーすらも攻略したサンラクは、行きつけのゲーム屋の店員に、次にプレイするゲームの相談を持ちかける。そこで店員から、視点を変えて一般向けの神ゲーとして名高い「シャングリラ・フロンティア」を勧められる。クソゲー以外をプレイするのは久しぶりなサンラクは、選べるジョブの多さやバグなく動く自身の姿に感動する。自キャラの操作性の確認も兼ねて、雑魚モンスターを狩り、アイテムを集めながら最初の街、ファスティアをすっ飛ばし、次の街を目指す。セカンディル(第2の街)にたどり着く前に、最初のエリアボスに遭遇し、持ち前のプレイスキルで調子よくダメージを与えていく。しかし、「初心者用のボス」だと高を括(くく)っていた油断から初見殺しの毒攻撃を受けてしまい、サンラク自身のHPがすなわちタイムリミットとなってしまう。数々の理不尽なクソゲーを制してきた不屈の精神力でボスを撃破し、ギリギリの状態でセカンディルへ到着する。一方で、サイガ-0は思い人であるサンラクに出会うためにファスティアを訪れていた。初心者向けの街に似つかわしくない高レベルプレイヤーの出現にざわめく周囲を気にもせず、サンラクを探すが見当たらなかった。初心者向けのエリアをしらみ潰しに捜索するサイガ-0だったが、既にサンラクはエリアボスを撃破しセカンディルへ進んでいるのだった。

連鎖するユニーク

セカンディル(第2の街)で装備を整えたサンラクは、武器屋の主人から夜行性のモンスターは危険だという情報を得る。そんな情報に目がないサンラクは、さっそく夜になると街の外でモンスターとの戦闘に入る。昼のモンスターとは桁違いの強さを体感し、苦戦を楽しんでいると、ユニークモンスターの一種である「夜襲のリュカオーン」が戦闘に乱入し、今までサンラクが苦戦していたモンスターたちを蹴散らし、戦闘が開始される。今のレベルで戦うべき相手ではないと理解しながらも、サンラクはクソゲーで鍛えた技術を駆使して応戦するが、やはり圧倒的な力量差により敗北を喫する。倒される寸前、サンラクはラスボスやストーリーよりもリュカオーンへのリベンジを目標にすることを決め、リスポーンポイント(死んだ時に復活する場所)であるセカンディルの宿屋で目を覚ます。その直後、サンラクは胴と脚の装備が破壊され、見慣れない紋様が施されていることに気づく。慌ててステータスを確認すると、「リュカオーンの呪い(マーキング)」という状態異常が付与されていた。この呪いはNPCとの会話に補正が入り、リュカオーンを倒さない限り解除されず、呪いが施された胴・脚には防具を装備することができないというものであった。さらに、自分よりレベルの低いモンスターは逃げ出すため、雑魚狩りでレベル上げすることもできない。自らの状態を「詰み」と認識しかけたが、数々の理不尽な仕様のクソゲーを攻略してきたサンラクは、この呪いと前向きに向き合うことに意識を切り替える。街を散策していると、服を着たヴォーパルバニー(エムル)を発見する。街中でのモンスター出現に違和感を抱きつつも逃げるエムルを追いかけ路地裏に入ると、壁に扉が出現している。そして扉には「ユニークシナリオ・兎(うさぎ)の国からの招待」と書かれていた。ユニークシナリオの存在を噂で知っていたサンラクは、嬉々として扉を開け兎の国であるラビッツに入国する。しかし、このシナリオの推奨レベルは80以上という上級者向けのものであった。

内向きに荒ぶ台風の目

ラビッツからセカンディル(第2の街)へと戻ったサンラクは、仲間になったエムルとしゃべりながら通りを歩いていた。そこに初心者プレイヤーから話しかけられ、エムルをどうやって仲間にしたか尋ねられる。超レアなユニークシナリオのことを秘密にしたいサンラクは、その場をごまかし走って逃げ出す。しかし、その姿をスクショ(写真)に撮られてしまう。初心者特有のリテラシーの低さから、そのプレイヤーは写真を掲示板にアップロードし、モンスターのテイム方法を教えて欲しいと書き込む。まずはモンスター撮影に情熱を燃やすAnimaliaが喰いつく。また、リュカオーンの呪いの紋様に注目するプレイヤーも現れ、PKクラン、阿修羅会のリーダーのオルスロットはリスポンキル(復活地点で待ち構え殺し続けること)して呪いの発動条件を吐かせると、物騒なことを書き込む。夜襲のリュカオーンを追うクラン、黒狼のリーダーのサイガ-100もサンラクに向け、後ろ盾になるから会って話を聞きたいと書き込む。一方で、掲示板で自分が注目されているとは露にも考えていないサンラクは、エリアボスを撃破しサードレア(第3の街)の目前まできていた。半裸で鳥の仮面という姿で好奇の目に晒(さら)されていたサンラクだったが、人が自分を見る目がいつもと違うことに気づく。そこへサンラクのもとにいち早く到着したAnimaliaからエムルのことをしつこく聞かれる。困るサンラクへ向けて、突然、阿修羅会のNo.2、アーサーペンシルゴンの斬撃が襲いかかる。なんとペンシルゴンは、過去にユナイト・ラウンズの世界でサンラクと敵対し、王国を賭けて戦った鉛筆戦士だった。こうして因縁の二人の再会は、殺し合いから始まる。過去に引き分けていることからプレイスキルの高さはお互い熟知しているが、シャングリラ・フロンティアの世界ではレベルと装備の差がありすぎるため、分が悪いと判断したサンラクは人通りの多い街中に逃げる選択をとる。エムルと写真を撮りたいと呼び止めるAnimaliaに、「ここを無事に切り抜けたら考える」と言い放ち逃走態勢に入る。レアモンスターの写真への一念でAnimaliaはペンシルゴンの足止めを買って出る。一方で相変わらずサンラクを探していたサイガ-0は、クラン、黒狼としてサンラクに接触する任務を受ける。情報を共有し、第3の街へと猛スピードで向かう。街の入り口にはペンシルゴンの部下のPK(プレイヤーキラー)たちが待ち構えていた。圧倒的なステータス差を技術でカバーしながらサンラクは戦う。そこへサイガ-0が到着し、サンラクに加勢する。サイガ-0はこの件でサンラクと接点を持ちなかよくなるという計画を立て、剣を振るっていたのだ。そんな思惑をまったく知らないサンラクはPKたちをサイガ-0に任せさっさと街中に逃げ込んでしまう。

やろうぜ!墓荒らし‼︎

サンラクユニークシナリオ「兎の国からの招待」をクリアし、新たに「致命兎叙事詩」というユニークシナリオEXが発生していた。シナリオの開始方法すらわからないため、後回しにすることに決め、まずは他エリアの探索に向かうことにする。サンラクは街中では情報を狙うプレイヤーたちに追いかけられながらも、サイガ-0ともフレンド関係になり、順調にシナリオを進めていた。そこへ、アーサーペンシルゴンからの呼び出しがかかり、ユナイト・ラウンズの円卓にオイカッツォと共に集合する。ペンシルゴンはサンラクとオイカッツォの三人で、ユニークモンスターの一種である「墓守のウェザエモン」の討伐を提案する。現在、ウェザエモンの出現条件は、PK(プレイヤーキラー)クラン「阿修羅会」しか把握しておらず、メンバーのレベル上げに利用されているという。もちろん阿修羅会のNo.2であるペンシルゴンも出現条件を把握していた。まだ低レベルなサンラクと始めて間もないオイカッツォは、討伐には自分たちよりもっと高レベルのプレイヤーが相応(ふさわ)しいと意見するも、戦闘域ではレベル200のウェザエモンを除く全キャラクターに対し「レベルを上限50にする」スキルが発動し、レベル差150が強制される。そのため、ステータスよりも純粋なプレイスキルを求めた人選であると告げられる。一度解散し、サンラクはウェザエモンの討伐予定をエムルに話すと、血相を変えて父親に報告に行く。そしてサンラクは再びラビッツを訪れ、ヴァイスアッシュ(ヴァッシュ)に謁見してウェザエモン討伐に思い至った経緯を話す。ヴァッシュは、ウェザエモンを知っている様子で朧(おぼろ)げな情報を語る。そして、ウェザエモンと戦うためにヴァッシュから武器の強化を提案される。一行はビィラックの鍛冶工房に移動し、ヴァッシュはサンラクの主武器「致命の包丁」を「真化」させるために金槌(かなづち)を振るう。真化とは武器が戦いの中で宿した記憶・経験を読み取り、より相応しい形へと転ずる御業である。「夜襲のリュカオーン」とまで戦った武器はサンラクの戦闘スタイルにマッチした「兎月・上弦」と「兎月・下弦」へと形を変えた。しかし、装備するにはステータス制限があり、レベルを50まで上げないと使うことはできない。落胆するサンラクにビィラックはサンラクの手持ちの素材から別の武器を作り出し、当面の武器問題は解決された。3時間遅れてペンシルゴンとオイカッツォに合流したサンラクは二人に責められながらも、ヴァッシュから得たウェザエモンの情報を共有する。三人の中で唯一ウェザエモンと対峙(たいじ)した経験を持つペンシルゴンは、自身の記憶とサンラクの話を統合し、ウェザエモンをサイボーグ系だと思っていたが、アンデッド系だと確信を持つ。そこで何かを思い立ち、ペンシルゴンは席を外す。まずはレベル50まで上げなければならない二人は、ペンシルゴンに教わった場所に向かいレベリングを開始する。そこで雑談の中、オイカッツォからスキル連結の存在を教えられる。ファスティア(最初の街)に立ち寄らなかったサンラクはチュートリアルをやっておらず、スキルの連結だけでなくシャングリラ・フロンティアの基本的なシステムを知らなかった。今までの見落としと無駄を悔いるサンラクであったが、過ぎたことを考えても仕方ないと思考停止状態になり、ひたすらレベリングに励む。無心で経験値を稼いだ結果、その日の夜にはサンラクはレベル42、オイカッツォはレベル40まで成長していた。

此岸より彼岸へ愛を込めて

サンラクアーサーペンシルゴンオイカッツォの三人は満月の夜を待ち、時間指定の隠しエリア「秘匿の花園」に進む。そこでは彼岸花が咲き誇り、大木のもとに「遠き日のセツナ」というNPCがいた。ファンタジーらしからぬ現実世界風の服装を見て、サンラクは旧文明の「神代」に関係する情報を逃すまいと身構える。セツナは夜襲のリュカオーンを「クロちゃん」と呼び、ヴァイスアッシュを「灰かぶり」と呼ぶ。関係がいまいちつかめないサンラクをよそに話は進み、ユニークシナリオEX「此岸(しがん)より彼岸へ愛を込めて」が開始される。ユニークモンスターである「墓守のウェザエモン」はセツナの恋人であったと明かされ、セツナの死後ずっと墓を守り続けている。セツナはウェザエモンが自分自身の墓に縛られ続けていることが耐えられないと、悲しげな表情を見せる。新月の夜にのみ結界の綻びが生まれ、ウェザエモンのもとに行けると語り、もう彼を眠らせてあげて欲しいと頼む。ペンシルゴンは力強くセツナに応え、ウェザエモンを倒すことを約束するが、ユナイト・ラウンズ時代からの悪行の数々を知るサンラクとオイカッツォの二人は他人(NPC)のために動くペンシルゴンを煽(あお)り倒す。ひとしきりペンシルゴンからのPK寸前の制裁が済んだのち、ゲームに感情移入することは悪くないと遊ぶことに本気な二人からの言葉で三人の結束が強まる。ウェザエモンは超速フレーム攻撃、即死攻撃、範囲攻撃のオンパレードだと聞いていたサンラクは、次の新月までの2週間、ラビッツでスキル連結を行い、装備を整え、ベルセルク・オンライン・パッションで対人スキルを磨く。ペンシルゴンは新月の夜にバッティングすることになる自身の所属クランである阿修羅会に見切りをつけ、潰すために画策する。

刹那に想いを込めて

2週間が経ち、ついに新月の夜がきた。この日はシャングリラ・フロンティアの大型アップデートが行われる日でもあり、サイガ-0は勇気を振り絞りサンラクにアップデート後の仕様をいっしょに確認したいとメールを飛ばす。しかし、その日にアーサーペンシルゴンの手引きで、クラン、阿修羅会の根城へクラン連合が奇襲を仕掛けることが決定され、サイガ-0はサンラクへ泣く泣く断りのメールを送る。夜になり阿修羅会の根城に真っ先に特攻するサイガ-0。突然のクラン、黒狼の襲撃に焦るリーダーのオルスロット。周囲を見渡すとトップクランの連合に根城は囲まれていた。一方で、サンラクたち三人はついに結界の綻びから「反転の墓標」に入り、墓守のウェザエモンのもとに到着する。対峙した瞬間にペンシルゴンのレベルが50まで下がる。事前の作戦会議で、即死級攻撃のオンパレードのため、まともにやり合う相手ではなく、討伐条件は「特殊勝利系」だとあたりをつけ、さらに時間経過である可能性が有力であった。事実、ウェザエモンは時間経過により戦闘の状況が変化する。まずは第1段階として、「10分間生き延びる」ことが必須となった。サンラクがウェザエモンと対峙し、神速の居合いを初見で見切り弾く。ペンシルゴンは「対価の天秤」を使い中盤戦からの準備にとりかかる。オイカッツォは蘇生アイテムを準備しサンラクのサポートに回る。一人につき所持制限があるため、三人で27個の蘇生(そせい)アイテムが現状の最大追加残機数となる。ウェザエモンの攻撃は基本的にサンラクが受け、被弾し死んだ場合はペンシルゴンかオイカッツォが代わり、もう一人が蘇生させ態勢を立て直すという「ゾンビ戦法」を実行する。いくらサンラクといえど即死技を初見で何度も見切れるわけもなく、新しい技が繰り出されるたびに死んでは蘇生する。態勢を立て直しているあいだにも攻撃を受け切られずオイカッツォも被弾し、死に還(かえ)る。そして10分が経過し、蘇生アイテムの残りはあと半分を残してウェザエモンの攻撃が第2段階に移行する。戦術機馬「麒麟(きりん)」を召喚し、ウェザエモンと合わせて敵が2体になる。麒麟の相手をオイカッツォが受け持ち、ウェザエモンの攻撃は引き続きサンラクが受け持つ。麒麟は放置しているとウェザエモンと合体し、そうなってしまったら、なす術もなく蹂躙(じゅうりん)されてしまうので抑えておく必要がある。抑えるためにはプレイヤーが背に飛び乗り、ひたすら「振り落としモーション」を誘発させ続けることが条件となる。オイカッツォの副業(サブジョブ)である「考古学者」の能力により、縄を麒麟に巻き付けなんとか背中に飛び乗った。しかし、遠心力ですぐに振り落とされそうになりギリギリの状態であった。サンラクの方も、攻撃を見切れてもスタミナが尽きかけジリ貧の状態に追い込まれていた。そこでペンシルゴンが準備していた対価の天秤(てんびん)が発動し、各々のステータスに追加補正が入る。スタミナが回復し、幸運値に補正がかかったサンラクはウェザエモンの超速の抜刀の瞬間に刀を攻撃し弾き飛ばし、技を発動させないという神技を繰り出す。オイカッツォも自身を縄で麒麟に縛り付けることで動きを封じていた。刀を奪取したサンラクは、ウェザエモンの見慣れない動作に咄嗟(とっさ)の回避行動をとる。素手でも即死級の技が繰り出されることに戦慄するヒマもなく、サポートに回っていたペンシルゴンにウェザエモンは狙いをつける。サンラクはウェザエモンの刀で頭を殴るが、カウンターでつかまれ被弾してしまう。ペンシルゴンに蘇生させられ、態勢を整えると、10分が経過していた。ウェザエモンはついに第3段階に移行する。ペンシルゴンは一度だけ第3段階まで来たことがあると語るが、その時は初手の「咆哮(ほうこう)」と同時にフィールド全体に放つ衝撃波で即死だったという。だがサンラクからの情報で、ウェザエモンをアンデッド系だと確信していたペンシルゴンは、最強クラスの聖水を投げつける。作戦は大当たりし、初手の全体攻撃のキャンセルに成功する。しかし麒麟が人型に変型し、ロボットのようなフォルムになりオイカッツォを襲う。ウェザエモンの身体が少しずつ崩壊し始めているのを確認し、勝利条件は流れから考えて、10分で完全に自壊すると二人は結論付けた。サンラクはウェザエモンを自分に任せてオイカッツォのサポートに回るようペンシルゴンに指示を出す。聖水で身体が崩壊しているためか、第3段階ではウェザエモンにも麒麟にもダメージが通ることを確認し、「10分を待たずに倒し切る」という思考に切り替わる。クソゲー出身の三人は「どんなに強くても倒せる敵」に嬉々として立ち向かっていく。

関連作品

小説

本作『シャングリラ・フロンティア ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~』は、硬梨菜の小説『シャングリラ・フロンティア ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~』を原作としている。原作小説版は硬梨菜が「小説家になろう」に投稿していた作品。

登場人物・キャラクター

主人公

バグやシステムの不具合が起きる「クソゲー」を好んでプレイする高校2年生の男子。年齢は17歳。プレイヤーネームはどのゲームでも統一する派で、「サンラク」と名乗っている。本名は「陽務楽郎」。身長は176セ... 関連ページ:サンラク

シャングリラ・フロンティア(シャンフロ)で、「サイガ-0」というプレイヤーネームでプレイしている高校2年生の女子。本名は「斎賀玲」で年齢は17歳。身長は161センチで、体重は56キロ。誕生日は4月4日... 関連ページ:サイガ-0

アーサー ペンシルゴン

現実世界ではトップモデルを務める女性。年齢は24歳。本名「天音永遠」からファンのあいだでは様付けで呼ばれるほど人気がある。サンラクのファッションオタクの妹が大ファンである。身長は165センチで、誕生日は6月13日。趣味は自分磨きと、週1で摂る超高カロリーな食事を食べること。面白みのない人間が嫌いで、自分の思いどおりになってもならなくても意外性を好む。隠し撮りがSNSに拡散されたが、なぜかベストアングルであった。日課はフェイスケアで、将来はアジアンビューティーの代名詞となることを夢に見ている。座右の銘は「I am Beautiful if I want.」。高いコミュニケーション能力を活かし、あらゆる手練手管を使い、以前はユナイト・ラウンズの世界で独裁国家を築いていた。当時のプレイヤーネームは「鉛筆戦士」と名乗っており、「反理想郷の女帝」という非公式な称号を得ていた。しかし、革命を起こしたサンラクとカッツォタタキ(オイカッツォ)と相打ちとなり政権は終了した。そこからメールで連絡を取ってゲーム仲間になる。現在はシャングリラ・フロンティアでPK(プレイヤーキラー)クラン「阿修羅会」のNo.2「アーサーペンシルゴン」として悪名を轟(とどろ)かせている。副業(サブジョブ)が「魔槍使い」なので剣だけでなく槍(やり)も使える。本人の美意識の高さから黒髪ロングの女性アバターを使っている。高レベルプレイヤーばかりに奇襲をかけて狩っていたため、「廃人狩り(ジャイアントキリング)」と称されプレイヤーたちから畏怖の対象となっている。現在ではトッププレイヤーの一人であることから、当然レベルは上限の99である。ユニークシナリオEX「此岸より彼岸へ愛を込めて」に登場するNPCのセツナに感情移入している。その想いから、プレイスキルの高さを認めているサンラクとオイカッツォにユニークモンスター、墓守のウェザエモンの討伐を持ちかける。

オイカッツォ

現実世界ではプロ格闘ゲーマーを務める男性。年齢は19歳。身長は165センチで、体重は52キロ。誕生日は8月29日。ゲームで勝つことが大好きで負けず嫌いな性格をしている。毎日のランクマッチを日課としている。全米1位のプレイヤーから10勝先取することを夢見ている。本名の「魚臣彗」から、「彗」を「圣」ともじり、「鰹(かつお)」にちなんだプレイヤーネームを好む。もともとはベルセルク・オンライン・パッションでサンラクと出会い、バグ技の対戦を楽しんでいた。その時のプレイヤーネームは「モドルカッツォ」である。その後、ユナイト・ラウンズでサンラクと共に、鉛筆戦士(アーサーペンシルゴン)が独裁政権を敷いていた王国に革命を起こし、ペンシルゴンからプレイスキルを認められ、ゲーム仲間になる。本業がプロの格闘ゲーマーらしく、シャングリラ・フロンティアの世界では「修行僧(モンク)」のジョブを選択。副業(サブジョブ)は少しの魔法と縄が使える「考古学者」である。ダメージ覚悟のステータス振りをしており、魔法で身体強化し、素手での殴り合いに特化している。小柄なかわいい女性のアバターを使っているが、口調や態度は中身どおり男である。サンラクやペンシルゴンがなにかやらかした時は、ネット特有の口調で煽り倒す癖がある。座右の銘は「山溜、石を穿(うが)つ」。

ヴァイス アッシュ

兎の国(ラビッツ)で頭を務めるヴォーパルバニーの雄NPC。ヴォーパルバニーらしからぬ巨大な体軀(たいく)で右目に傷があり、和服を着こなしている。まるで極道の大親分のような風貌で、威圧感がすごい。通常の初心者向けユニークシナリオである「兎の国ツアー」では出現しない。ユニークシナリオ「兎の国からの招待」で、エムルから兎御殿へ案内されて初めて出現する。謎の隠しステータス「ヴォーパル魂」の値が一定以上ないとシナリオが解放されず、サンラクがシャングリラ・フロンティアで初めて謁見できたプレイヤーである。仁義や根性といった意味合いで、「ヴォーパル魂」という言葉をよく使うがサンラクに意味はあまり通じていない。ラビッツの頭に就任するまでは鍛冶師で、最高峰の御業を振るう「神匠」の称号を持ち、武器から戦いの中で蓄積された経験と記憶を読み取り、相応しい形に変化させる「真化」ができる数少ない人物。旧人類滅亡前から存在しているようで、ユニークモンスターの「夜襲のリュカオーン」や「墓守のウェザエモン」とも面識があり、条件を満たせば情報を語ってくれる。気に入った相手にはヴァイスアッシュ自身のことを「ヴァッシュ」と呼ばせている。

エムル

ユニークシナリオ「兎の国からの招待」で、案内役を務めるヴォーパルバニーのNPC。白い体毛と垂れた耳がかわいく、服を着てシルクハットをかぶっている。性別は雌。語尾に「ですわ」と付ける特徴的なしゃべり方をする。サンラクをラビッツ(兎の国)に案内してから仲間になった。街中ならどこからでもラビッツに通じる扉を出現させることができる。ラビッツの頭であるヴァイスアッシュの娘で兄弟姉妹がたくさんおり、みんなラビッツで暮らしている。兎なのに走るのは苦手。ジョブは魔術師でレベルは56。序盤ではかなり強く、魔法の攻撃力の高さが重宝された。片眼鏡をかけ、本を片手に魔法を発動させる。マスコット的なかわいさと珍しさが人目を引き、初心者プレイヤーに写真を撮られて掲示板にアップされた。以後、変身魔法を使い、人化してから街に入るようになる。変身魔法はMP消費が激しく、エムル自身のMPでは4~5分しか持たないため街中を長時間移動する時はMP回復薬が必須となる。Animaliaからいっしょに写真を撮りたいと切望されている。シャングリラ・フロンティアでは仲間のNPCが死んでしまうと復活できないため、墓守のウェザエモン討伐ではパーティを一度離脱した。

ビィラック

ヴァイスアッシュの娘。エムルの姉のヴォーパルバニーのNPCで、ラビッツ(兎の国)で父親から継いだ鍛冶工房を営んでいる。グレーの毛色と広島弁のようなしゃべり方が特徴的。鍛冶の腕前もかなりのもので、サンラクの手持ちの素材から武器を作り出した。鍛冶師として父親を尊敬しており、ヴァイスアッシュが金槌を振る際に口ずさむ歌が大好きで、その時に口を挟むと怒る。

Animalia (あにまりあ)

モンスター撮影クラン「SF-Zoo」の園長(リーダー)を務める呪術師。女性型のアバターを使っている。クランの目的どおり、モンスターや動物を観察・撮影することを最優先しているため、「倒す」よりも「行動を制限する」状態異常を相手に付与する能力に特化している。サンラクがエムルを仲間にした情報を得て、ヴォーパルバニーのテイム方法を聞き出すためにサンラクに接触する。直接戦闘をするスタイルではないが、アーサーペンシルゴンと対戦した際には、PK(プレイヤーキラー)を生業とするペンシルゴンの呪術対策を上回る策と胆力を見せつけ相打ちに持ち込んだ。

墓守のウェザエモン (はかもりのうぇざえもん)

シャングリラ・フロンティアの世界で「7つの最強種」といわれるユニークモンスターの一種。本名は「ウェザエモン・アマツキ」。身長は198センチで、体重は112キロ。誕生日は星海暦「春」第3週。ユニークシナリオEX「此岸より彼岸へ愛を込めて」に登場するNPC・セツナの恋人。旧人類滅亡前から存在し、生物学的には年齢は3000歳以上である。ヴァイスアッシュとも面識がある。現在ではアンデッドモンスターとなり、セツナの墓を永遠に守り続けている。レベルは200で、戦闘エリア内のプレイヤーはレベル上限が50になる。足がネジのような形で、日本武者風の鎧(よろい)を装備しているがメカメカしい外見をしている。過去にはB-2政府直轄軍総司令を務め、「英雄」と称えられていた。趣味はセツナと過ごす休暇で特技は多重並列制御機動。嫌いなタイプは外道。夢は世界平和だった。好きなゲームは花骨牌(はなかるた)で嫌いなゲームは競肉。座右の銘は「全を救い一を守る」。満月の夜に隠しエリア「秘匿の花園」に入り、ユニークシナリオEXを開始し、次の新月の夜に秘匿の花園から「反転の墓標」に進むと遭遇することができる。現在その方法を知る者はクラン、阿修羅会のプレイヤーのみで、PK(プレイヤーキラー)の訓練とレベリングに使われていた。戦闘となった場合、時間経過によって自壊するが、第1段階から第3段階まで各10分のフェーズがあり、いまだ成し遂げた者はいない。速度1フレーム(0.016秒)の神速居合から、広範囲に1秒間5発の落雷を放ち、雲を使った薙(な)ぎ払いや技の複合、連続技など攻撃方法も多彩で、そのすべてが即死技である。技名はすべて天候にちなんだ名前が付けられている。また、第2段階からは戦術機馬「麒麟」を召喚し、麒麟を抑えないと合体し、どうしようもない強さでプレイヤーを蹂躙する。例え刀を失っても素手でも即死技があり、初動と可動域が刀と異なるため見切りにくい。第3段階に移る際に、防御無視の「咆哮」で衝撃波を飛ばしエリア内のプレイヤーを即死させる。第2段階までは時間の経過を凌(しの)ぐしかないが、第3段階からはダメージが通るため理論上は倒すことが可能となっている。しかし第3段階では、回避行動を阻害する「天青」という技を使うため、攻略難度は跳ね上がる。

集団・組織

阿修羅会 (あしゅらかい)

PK(プレイヤーキラー)を目的としたクラン。アーサーペンシルゴンの弟であるオルスロットがリーダーを務め、ペンシルゴンはNo.2を務めている。シャングリラ・フロンティアの世界で、ほかのプレイヤーの殺害と略奪を生業とした無法者たちで構成されている。運営の調整によりPKへのペナルティが厳しくなったせいで以前より勢いは衰え、現在では積極的にPKする者はあまりいない。ちなみにPKした者は賞金首となり、懸賞金がかけられ、賞金首を狩った者に対して自腹で懸賞金を支払わなければならない。さらに所持品や装備品、倉庫に預けている物をすべて奪われるため、阿修羅会のトッププレイヤーたちは宝箱が歩いているようなものである。そのため隠しエリアを根城にし、場所は秘匿されている。過去の悪行により、ほかのクランからは恐れられ疎まれ嫌われている。ユニークモンスターである墓守のウェザエモンの出現条件を知る唯一のクランであり、対人の戦闘訓練としてウェザエモンと対戦してメンバーのレベリングを行なっている。

黒狼 (ゔぉるふしゅばるつ)

サイガ-0が所属するシャングリラ・フロンティア攻略ガチ勢クラン。ユニークモンスターである「夜襲のリュカオーン」の討伐を目的としている。サイガ-0の姉であるサイガ-100がリーダーを務めている。攻略に本気なだけあって高レベルでレア装備かつ称号持ちも多数在籍している。そのため、黒狼のエンブレムは一般プレイヤーにも有名で、羨望の的となっている。事実、サイガ-0をはじめ、個々の戦闘能力はズバ抜けて高く、阿修羅会を潰すために組んだクラン連合の中でも特に活躍していた。サンラクが夜襲のリュカオーンと遭遇した事実を知り接触を試みる。

場所

シャングリラ・フロンティア

登録者数3000万人を誇るフルダイブ型VRゲーム。最も多くの人が同時にプレイしたとして某世界記録にも認定された。一般的に「シャンフロ」と略され、誰もが認める「神ゲー」である。もともとは宇宙を旅する移民船団が新人類を残して滅亡し、プレイヤーは「開拓者」として、その数千年後の世界を自由に生きるという世界設定である。特定の条件で発動するユニークシナリオや、特定の条件で出現するユニークモンスターが存在し、やりこみ要素も強い。街の名前は、最初の街が「ファスティア」、第2の街が「セカンディル」、第3の街が「サードレマ」というように名前に英語の順番をもじった名称が付けられていてわかりやすい。また、メインストーリーのほかにワールドストーリーというものが存在しているが、いまだ攻略したプレイヤーはいない。プレイの目的を同じくする「クラン」という集団が複数あり、攻略を目的とするクランもあれば、シャンフロの世界を考察する目的のクランもあり、さまざまなプレイスタイルを楽しめる。神ゲーと評価されるだけあり、バグもなく快適な操作性が約束されている。また、敵がどんなに強くてもやり方次第で倒せるようになっているため、サンラクやオイカッツォ、アーサーペンシルゴンのようにクソゲー出身のプレイヤーは、自身のプレイスキルの高さから難易度の高いシナリオに進む傾向が強い。

ユナイト・ラウンズ

滅びに瀕(ひん)した王国を救うために、プレイヤーたちは騎士となり襲いくるモンスターと戦うという世界設定の協力型MMOVR。しかし、世界観に忠実すぎてアイテムドロップ率が桁外れに低く、初心者用のクエストであるはずの「薬草調達任務」ですら、12時間草むらを捜索しなければ達成できないという仕様であった。もちろんアイテムのグレードが上がれば入手難度は跳ね上がる。そこで、「奪えばいい」と考えるプレイヤーが続出し、NPCの売店を襲撃しアイテムを強奪するか、その強盗に成功したプレイヤーをさらに襲撃し強奪するという攻略法が一般的になり、「世紀末略奪ゲー」として有名になる。そんな「全員敵」とも言える状況の中、鉛筆戦士(アーサーペンシルゴン)は、暴れに暴れ、あらゆる手練手管を使い、富とアイテムを共有するという方法で配下プレイヤーを増やし、王国を独裁共産政権という形で掌握した。鉛筆戦士一派のワンサイドゲームになるかと思いきや、わざと配下に加えなかったプレイヤーから搾取したり、内通者にレジスタンスを作らせて反抗心を煽ることによりプレイヤー離れを防ぎ、事実上このシステムを支配していた。ラスボスを攻略するよりも鉛筆戦士政権に革命を起こすことに意義を見出した、サンラクとカッツォタタキ(オイカッツォ)らの反乱により鉛筆戦士の支配は終了した。以後、ペンシルゴンやサンラク、オイカッツォがミーティングする場合はシャングリラ・フロンティアに移っても漏洩(ろうえい)の心配のないこの世界の円卓で行われている。そのため、現在では集合場所として「円卓」と表現されている。

ベルセルク・オンライン・パッション

通称「便秘」と蔑称されるオンライン対人格闘ゲーム。あまりにもバグが多すぎてプレイヤー離れが進み、現在では1日のログイン数は100人未満という典型的なクソゲーで、プレイヤーはほとんどが顔見知りである。自らの姿が崩壊するほどのバグでも当たり判定があったり、自キャラが分身したりとバグ込みでのやり込み要素に魅力を感じるプレイヤーも少数ながら一定数存在する。バグ込みでの対戦は「なんでもあり(バーリトゥード)」と称され、現在では主流の対戦方法になっている。一番初めにバグを発見したプレイヤーには、そのバグ技の名前を付ける権利が与えられるという、プレイヤー間でのルールがある。サンラクやオイカッツォはプレイスキルを磨くために、定期的にこの世界で訓練している。

フェアリア・クロニカル・オンライン

味方AIがポンコツで使えないうえに、敵が理不尽な挙動で攻撃してくるゲーム。ほかにもバグが盛り沢山の仕様で一躍「伝説のクソゲー」として名を馳せた。一般的に「フェアクソ」と蔑称されている。余程のプレイスキルがないと最初のボスすら倒せず、VR機器を投げ捨てるプレイヤーが続出した。ゲーム名にもなっている「フェアリア」というヒロインが旅先でトラブルを引き起こし、事を荒立て、村人や仲間をかなりの頻度で死なせてしまう。自分が原因であるにもかかわらず、すべてを邪神(ラスボス)のせいにする性格でプレイヤーたちをイラつかせる。感情に任せヒロインを小突いたら怒ってストーリーの進行を拒否し、機嫌が直るまで1歩も進めなくなるうえにオートセーブ機能を搭載しているため戻すことができない。邪神を倒してからエンドロールが始まるまでの3分間はイベント扱いのため、ヒロインを自由に殴れるというご褒美タイムを目当てにプレイヤーたちはプレイしている。サンラクの理不尽な出来事に対応する精神力は、この世界環境で培われた部分が大きい。

その他キーワード

ユニークモンスター

異名と個体名を持つ特殊なモンスター。通常のモンスターは倒したり捕まえたりすると一定時間後に新しい個体が出現するが、ユニークモンスターはシャングリラ・フロンティアの世界に1体ずつしか存在しない。それぞれが異常な強さを誇り、7種類のユニークモンスターがいると噂されているが、そのほとんどは出現条件すらわかっていない。「七つの最強種」ともいわれ多くのトッププレイヤーたちが、いくつもクランを組んで討伐を目指している。クラン、黒狼もユニークモンスターの一種類である「夜襲のリュカオーン」を討伐するために組まれたクランである。ちなみに3000万人もの人間がプレイしているにもかかわらず、ユニークモンスターを倒したプレイヤーはいまだに存在しない。ユニークモンスターを倒すと、メインシナリオとは別のワールドストーリーが解放される。また、倒さなくても戦っただけでかなりの経験値を得ることができる。

ユニークシナリオ

「世界の開拓」が大きなメインストーリー、シャングリラ・フロンティアとは別に無数に存在するサイドクエスト。ユニークシナリオはいつ、どこで、どのように何がフラグとなるか、公式では明らかになっていない未知のシナリオが多い。このシナリオで獲得できる装備品やスキル・魔法は、どれも一級品の性能を誇るといわれている。ユニークシナリオが発動するには運の要素も高く、ほとんどの場合は偶然発見される。初心者用の「兎の国ツアー」というユニークシナリオも用意されており、これは発動条件や内容がネットに流れている。また、「ユニークシナリオEX」というものもあり、これはユニークモンスターの出現に直結するものもある。

クレジット

原作

硬梨菜

書誌情報

シャングリラ・フロンティア ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~ 17巻 講談社〈KCデラックス〉

第1巻

(2020-10-16発行、 978-4065212325)

第2巻

(2020-12-17発行、 978-4065218013)

第3巻

(2021-03-17発行、 978-4065222201)

第4巻

(2021-06-17発行、 978-4065235843)

第5巻

(2021-08-17発行、 978-4065244838)

第6巻

(2021-11-17発行、 978-4065260012)

第7巻

(2022-01-17発行、 978-4065266038)

第8巻

(2022-04-15発行、 978-4065275306)

第9巻

(2022-07-15発行、 978-4065284322)

第10巻

(2022-09-16発行、 978-4065291368)

第11巻

(2022-12-16発行、 978-4065299890)

第12巻

(2023-03-16発行、 978-4065310373)

第13巻

(2023-05-17発行、 978-4065315866)

第14巻

(2023-07-14発行、 978-4065322192)

第15巻

(2023-10-17発行、 978-4065331521)

第16巻

(2023-12-15発行、 978-4065338872)

第17巻

(2024-04-17発行、 978-4065351796)

シャングリラ・フロンティア エキスパンションパス ~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~ 17巻 講談社〈講談社キャラクターズA〉

第1巻

(2020-10-16発行、 978-4065215296)

第2巻

(2020-12-17発行、 978-4065218020)

第3巻

(2021-03-17発行、 978-4065222195)

第4巻

(2021-06-17発行、 978-4065235850)

第5巻

(2021-08-17発行、 978-4065245026)

第6巻

(2021-11-17発行、 978-4065260029)

第7巻

(2022-01-17発行、 978-4065266045)

第8巻

(2022-04-15発行、 978-4065275283)

第9巻

(2022-07-15発行、 978-4065284339)

第10巻

(2022-09-16発行、 978-4065291375)

第11巻

(2022-12-16発行、 978-4065299906)

第12巻

(2023-03-16発行、 978-4065310366)

第13巻

(2023-05-17発行、 978-4065315859)

第14巻

(2023-07-14発行、 978-4065322208)

第15巻

(2023-10-17発行、 978-4065331460)

第16巻

(2023-12-15発行、 978-4065338926)

第17巻

(2024-04-17発行、 978-4065351758)

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