魔術師^2 マジシャン・スクウェア

超美形の天才的マジシャンと、自称、未来の天才マジシャンという肉体派の2人の男子中学生を中心に描く、マジックサスペンス・コメディ。マジックの解説や種明かしのコーナーもある。登場人物のキャラクター作りが『平家物語』をベースにしていることが、コミックスで解説されている。「週刊少年ジャンプ」2001年35号から51号にかけて連載された。監修は北見マキ。なお、コミックス第2巻には、「週刊少年ジャンプ」2000年48号に掲載された、本作『魔術師^2 マジシャン・スクウェア』のもととなった読み切り作品『魔術師^2』も収録されている。

正式名称
魔術師^2 マジシャン・スクウェア
作者
ジャンル
その他職業・ビジネス
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
関連商品
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あらすじ

炎からの脱出-Escape from fire-(第1巻)

中学2年生の天台ムサシは、マジシャンになることを夢見て日々マジックの練習に励んでいた。ムサシの目的は、プロのマジシャンになって、小学2年生の時に出会った美少女マジシャンと再会すること。そんな彼の在籍する2年B組に、ハーフの美少年、クロード=ホーガンが転入して来る。天才的なマジックを披露し、クラスの人気者となったクロードの才能をひがんだムサシは、マジックの対決を挑むものの惨敗。しかもムサシが再会を熱望していた美少女マジシャンは、クロードが女装していた姿であったことを知り、失意のドン底に落ちるムサシ。そんな彼に、クロードは自分とマジックのコンビを組まないかと提案する。しかし、2人がいる校舎に火事が発生し、階下は炎に包まれていた。火の海に取り残された2人は、ムサシ&クロードの肉弾マジック第一号「エスケープ フロム ファイア」として、炎からの脱出を披露しようとするのだった。

マジックVS超能力~Magic vs psychokinesis~(第2巻)

クロード=ホーガン天台ムサシのマジシャンコンビに、プロデューサー兼マネージャーの美輪法子が加わり、校内外でマジックの活動を続ける3人。そんな中、クロードがその生い立ちと自身に秘められた秘密を、ムサシに打ち明ける。より結束を固めた3人の前に、ラスベガスから超能力者を名乗る少年、カミーユ=ノートンが来日し、テレビの生放送でマジックをこき下ろして日本のマジシャンたちを挑発する。それを受けて、ホーガン、ムサシ、法子の3人は、カミーユが超能力を披露するという大型豪華客船ダン・ノーラ号へ向かう。そこでカミーユは、自分が自称「超能力者」のマジシャンであり、クロードの両親を殺したのは自分だと打ち明けるのだった。

登場人物・キャラクター

クロード=ホーガン

区立初里(ういざと)中学校の2年B組に転入して来た美少年。父親はアメリカ人の天才マジシャン、ヨシュア=ハッティマン、母親は父親のマジックの助手も務める日本人、貴子=ハッティマンというハーフ。父親の影響を受けて、幼い頃からマジックが好きで才能もあった。ラスベガス郊外の家で両親と幸せに暮らしていたが、ダイナマイトを仕掛けた廃ビルの屋上から脱出するというマジック中の事故で両親を亡くして1人になり、アジャーリ・ホーガンの養子となる。 アジャーリ・ホーガンが経営するサーカス団「クラマ・イリュージョン」では女の子の姿でマジックを披露し、人気を博す。しかし、その人気を妬んだ団員から連日暴行の虐待を受け、今でも体は傷だらけである。 その後、藤原陸奥五郎によって助けられて日本へと逃げ延び、今は藤原家で世話になっている。サーカスでのつらい虐待の日々を耐え抜けたのは、2つの宝物のおかげだった。その1つは彼に自信と生きる勇気を与えてくれたマジックであり、もう1つはサーカスで虎に襲われたところを、自分の身を投げ出して助けてくれた天台ムサシの存在だった。 数年ぶりにムサシと再会し、マジックのコンビを組もうと提案する。夢は、古今東西のあらゆるマジックが見られる巨大なテーマパーク、マジシャン広場(スクウェア)を作ること。天才マジシャンであった父親が考案した100のマジックのタネが記されたファイル「ハッティマン・ファイル」のありかを示す暗号の刺青、が背中にある。 その刺青はある種の光線を当てると見えるようになる特殊なインクで彫られているため、通常は見えない。名前の出典は、『平家物語』に登場する源義経(九郎判官)。

天台 ムサシ

区立初里(ういざと)中学校の2年B組に在籍する男子中学生。小学2年生の時にマジックショーで出会って一目惚れしたマジシャンの美少女と再会するために、プロのマジシャンになることを夢見ている。本人はマジックが上手いつもりで、クラスメイトに自分のマジックを披露するのを日課としている。しかし手先が不器用で、そのマジックの出来はひどく、下手なマジックを無理矢理長時間見せられることにクラスメイトは迷惑し、「ジャ●アンリサイタル」と評されている。 高校生のような体格で力も強く、そのゴリラなみといわれる体力と知力から、空手部や柔道部から勧誘されているが、本人はマジック一筋。同じクラスに転入して来た美少年、クロード=ホーガンが、天台ムサシの初恋相手である天才マジシャン美少女であることが判明し、さらにクロードにマジックの腕前の差を見せつけられて対立するものの、ともにマジックをしていくことで友情を育んでいく。 マジックの腕前はなかなか上がらず、スケベで乱暴なところもあるものの、正義感が強く熱血漢。名前の出典は、『平家物語』に登場する武蔵坊弁慶。

美輪 法子

区立初里(ういざと)中学校の2年D組に在籍する女子中学生。茶色のショートカットの髪型で、左右のこめかみの上あたりで髪を結んだ短いツインテールにしている。1か月前に大阪から転校して来たため、大阪弁を話す。天台ムサシとクロード=ホーガンのマジシャンコンビのプロデューサー兼マネージャーをやらせてほしいと近づいてくる。 お金が大好きで、2人のマジックで稼いで、美少年に囲まれてウハウハの生活を送ることが夢。お金目当てでマジックをろくに知らないことを理由に、クロードからマネージャーになることを断られる。そこでマジックについて勉強し、その熱意と真剣さで2人から認められる。名前の出典は、『平家物語』に登場する琵琶法師。

蚊室 タイゾウ

舎弟を連れ歩いている不良中学生。おかっぱ頭で唇が分厚く、性格も顔も醜い。ぶつかったクロード=ホーガンにいちゃもんをつけ、イシャ料を払えと脅す。クロードが天台ムサシの友人だと知ると、すぐに逃げ出す。ムサシからは「弱い者イメジしか能のねえフニャチン野郎」と呼ばれている。クロードを人質として、ムサシを誘き出そうとする。 クロードを縄で縛る際に、警官をしている父親から教えてもらったという縄抜けの達人でも抜けられない「本縄」という縛り方を披露した。名前の出典は、『平家物語』に登場するかむろ隊。

陰原 平三

区立初里(ういざと)中学校の男性教師。髪をオールバックにし、眼鏡をかけた冷徹そうな顔をしている。生徒指導を担当しており、天台ムサシ、クロード=ホーガン、美輪法子の3人が校内で始めるマジック活動に反対している。手品など勉強の役に立たないくだらないものだと嫌悪し、ムサシたちのマジック活動を認めないように校長に進言する。 名前の出典は、『平家物語』に登場する梶原景時。

金瓜 吉次

クロード=ホーガンが日本でお世話になっている藤原陸奥五郎に使える執事。頭頂部がとがった細長い輪郭で、充血したような目をした、死神のような人相の老人。クロードのことは「クロード様」、陸奥五郎のことは「だんな様」と呼ぶ。名前の出典は、『平家物語』に登場する金売吉次。

ヨシュア=ハッティマン

クロード=ホーガンの父親で、アメリカ人。筋骨隆々のたくましい肉体を持つ、天才マジシャン。「世紀のマジシャン」と呼ばれ、クロードが7歳の頃は人気絶頂だった。エジプトでは3000人が見守る前で、巨大なピラミッドを宙に浮かせるというマジックを披露しており、そのトリックはいまだに謎とされている。ダイナマイトを仕掛けた廃ビルの屋上から脱出するというマジックを、助手であり妻の貴子=ハッティマンとともに挑戦するが、事故で2人とも帰らぬ人となる。 後日、それがマジックのミスによる事故ではなく、仕組まれた事件であったことが判明する。自身が考案した100のトリックを「ハッティマン・ファイル」としてまとめ、そのありかを記した記号を、息子であるクロードの背中に特殊なインクによる刺青で隠した。 なお、作中では描かれていないが、ヨシュア=ハッティマンはバツイチであり、先妻とのあいだに子供がいることが、作者である岡野剛によってコミックスで明かされている。名前の出典は、『平家物語』に登場する源義家(八幡太郎)。

貴子=ハッティマン

クロード=ホーガンの母親で、日本人。ヨシュア=ハッティマンの妻であり、マジックの助手も務める。黒髪のロングストレートで、瞳の大きな巨乳美人。ダイナマイトを仕掛けた廃ビルからの脱出マジックでは、セクシーなボンデージ衣装に身を包み、鎖で拘束されて、夫とともに挑戦した。しかし、脱出前にビルが爆発し、夫とともに帰らぬ人となる。

アジャーリ・ホーガン

「クラマ・イリュージョン」というサーカス団の団長。口髭と顎鬚を生やした唇の分厚い、太った中年男性。シルクハットにスーツ姿でハマキをくわえている。両親を亡くして1人になったクロード=ホーガンを引き取って養子にし、女の子の姿にさせてサーカスに出演させていた。クロードのことは「金で買ったドレイ」だと言い放ち、団員がクロードを虐待しても、顔だけは傷つけないように存分にやれと命じた人でなし。

藤原 陸奥五郎

世界的な大富豪である藤原家の当主の男性。サーカスで虐待されていたクロード=ホーガンを助け出し、日本へ連れ帰って面倒を見ている。東京ドーム7個ぶんという広さの敷地を持つ大邸宅に住む。作務衣を着て、禿げ頭で、髭を生やした可愛らしい見た目の、三頭身ぐらいの小さな老人。天才マジシャン、ヨシュア=ハッティマンの大ファンで、その息子であり、超一流マジシャンになる夢を持つクロードを応援。 クロードを狙う敵から彼を守ってサポートするパートナーを選ぶ選抜試験を開催する。名前の出典は、『平家物語』に登場する藤原秀衡がモデル。

新宮司 リョウジ

若きマジシャン中学生。藤原陸奥五郎が開催したクロード=ホーガンのパートナー選抜試験に参加する。金髪ロンゲのイケメンで、学校の制服と思われるブレザーを着用している。マジシャンとしての資質を買われ、あちこちのプロに弟子入りしているが、なぜか必ずトラブルを起こして追い出されている。しかしマジックの実力はトップクラスで、選抜試験の優勝候補といわれている。 決勝で天台ムサシと対決する。

カミーユ=ノートン

ラスベガスから来日した話題の超能力少年。年齢は14歳。三白眼が特徴で、美輪法子が見とれるほどの美少年。スーツを着用し、常に2人の美女を助手として従えている。日本のテレビ番組に出演した際に、自身が見せたものがマジックではなく超能力だと断言し、放送禁止用語を連発しながらマジックのことをこき下ろした。マジシャンがちぢみ上がるような奇蹟を、大型豪華客船ダン・ノーラ号で披露してやると挑発する。 離れたところから、人の指や頭、衣服など指定したものを切り裂くことができる。実は天才マジシャン、ヨシュア=ハッティマンがトリックをまとめた「ハッティマン・ファイル」を手に入れることが目的の、自称「超能力者」のマジシャン。クロード=ホーガンの両親を殺したのは自分であると、クロードに告げる。 名前の出典は、『平家物語』に登場する平教経(能登守)。

吉野 シズカ

天台ムサシが惚れた女子中学生。黒髪のロングストレートで巨乳の美人。デパートの屋上で演じられるお子様向け特撮ヒーローショーで、ヒーローの超速戦士マッハマンとしてヒーロースーツを着て出演している。幼い頃からテレビのヒーロー番組が大好きで、近所の男の子たちと遊びながら育ったので、宙返りや格闘などのヒーローアクションの演技はお手の物。 ショーのセットの修理中にあやまって屋上からカナヅチを落とし、それがムサシに当たったことをきっかけで知り合った。ヒーローショーを運営する小さなイベント会社の社長の娘でもある。その運動神経と体の柔らかさを見込まれ、クロード=ホーガンからマジックのネタっ子(胴体斬りマジックで箱に入るなどマジックに出演する役)をやってほしいと依頼される。

呂利板 こん平

吉野シズカが出演するヒーローショーの会場でもある偽丹デパートの店長。禿げ頭に垂れ目で、鼻の下をのばした分厚い唇のスケベそうな顔をした、名前どおりのロリコンオヤジ。吉野シズカに目をつけ、彼女を手に入れるために、ヒーローショーができないように手を回す。

クレジット

監修

北見 マキ

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