漫画 働くということ

漫画 働くということ

黒井千次の著書『働くということ -実社会との出会い-』のコミカライズ作品。出版から30年以上が経過しているが、今なお多くの人に働くことの本質を問いかける。「コミックDAYS」2018年10月から12月にかけて連載された作品。

正式名称
漫画 働くということ
ふりがな
まんが はたらくということ
原作者
黒井 千次
漫画
ジャンル
その他職業・ビジネス
関連商品
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あらすじ

第1巻

昭和29年の東京。大学で経済を学んでいた神部万次は、大学を卒業後、とある自動車メーカーに就職する。これまで学生という自由な身分に安穏としていた万次は、初めての「会社勤め」にとまどいながらも日々の業務をこなしていく。やがて万次は会社員という立場が、いかに自由ではないことかと気づく。朝から晩まで会社に拘束され、しかもその時間を自由に使うことができず、外出すらままならない。なぜ人はこんなに不自由な思いをしてまで働くのか。万次は自問自答を繰り返しながら「働くということ」を考える。

登場人物・キャラクター

神部 万次 (かんべ まんじ)

自動車メーカーに勤める会社員の男性。大学で経済学を専攻していたことから会計課に配属される。何事も突き詰めて考える性格で、それ故に各部署とトラブルを起こすことも多いが、根が素直でまじめなことから周囲の評価は非常に高い。幼い頃から小説家になりたいという夢を持っており、会社勤めはあくまで一時的なものと考えつつも、人がなぜ働くのかという疑問を解決するまでは会社を辞めるつもりはない。

早乙女 智恵子 (さおとめ ちえこ)

大学で神部万次と同期だった女性。大学時代はその快活な性格で、白井次郞をはじめとする多くの男子生徒から人気を集めていた。卒業後は作家となり、サイン会を開催するほどの売れっ子になる。小説家になりたいと願っていた万次にとっては、自身の夢を体現した存在であり、大学の同期ということから強く意識している。

白井 次郞 (しらい じろう)

大学で神部万次と同期だった男性。早乙女智恵子に思いを寄せており、どうやって自分の気持ちを伝えようかと悩んでいた。万次の協力で大学の掲示板で告白することにするが、その掲示板に企業の求人票が張り出されたのを見て、学生時代が終焉を迎えようとしていることを自覚する。卒業後は大蔵省への就職を希望していた。

水口 (みずぐち)

大学で神部万次の先輩だった男性。学年は一つしか違わないが、留年を繰り返したために年齢は万次よりもかなり上。卒業後は出版社への就職を希望しながらも、その希望は叶わず食品メーカーに就職した。大学時代は麻雀に明け暮れていたが、就職したあとはまじめに働いている。

寺田 (てらだ)

神部万次が勤める会社で出会った男性。出勤はつねに遅刻ギリギリで、実際に遅れそうになった時には半日休暇届を出すなど、万次に会社での働き方を示した。会社に長時間拘束されることに不満を抱く万次に対して、給料をもらっているかぎりそれくらいは当然だと答える。

谷村 (たにむら)

神部万次が勤める会社で出会った男性。会計課の係長を務めており、伝票の調査を行うことになった万次と衝突する。ただ、対立しつつも万次は、谷村には会社に対して果たすべき使命と義理があるということを理解している。

立花 (たちばな)

神部万次が勤める会社で出会った男性。自社商品を利用するユーザーの意識調査を万次と行うように指示を受けるが、そんな調査に意味はないとやる気を見せずにいた。しかし会社からの指示に従って、一人でもやり遂げようとする万次の姿を見て考えを改め、万次に協力することとなる。

クレジット

原作

黒井 千次

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