概要・あらすじ
ごく普通の会社員・朝倉芽郁は悩んでいた。病に倒れた兄から、実家の和菓子屋「浅桜堂」の社長を継いでくれないかと懇願されたのだ。浅桜堂は父の代で急拡大した、大手の和菓子屋である。自分に務まるだろうかという不安に加え、付き合っている彼・真人のプロポーズを受け、芽郁の悩みはますます大きくなった。そんな時、「東」と名乗る長身のイケメンが、芽郁の前に現れる。東は、芽郁の会社に営業に来たり、電車やコンビニで遭遇したりと、まるでストーカーのようであった。ある日、真人は東と芽郁が偶然一緒にいるところを目撃。プロポーズの返事をくれないのは二股のせいなのではと疑う。芽郁は誤解を解くため、自分が置かれている状況をすべて話すことを決意。真人を連れて、兄が入院している病院へと向かう。ところが、兄の病室にいたのは東だった。兄は検査で不在だという。東の本当の名前は南雲楓。浅桜堂社長である兄の部下であった。南雲は、芽郁を次期社長にするために、彼女の身辺調査をしていたのだ。芽郁が浅桜堂の次期社長になるかもしれない、という話を聞いた真人は、突然浮かれ出す。芽郁が嫌なら、自分が社長になってもいいと言う真人。浅桜堂の和菓子を食べたこともなく、ただお金だけが目当ての真人に、芽郁は幻滅する。「そんなつもりなら自分が社長をやる」と芽郁は言い放ち、正式に彼のプロポーズを断った。真人は最初から芽郁が社長令嬢であることを知っており、その財産目当てだったのだ。こうして芽郁は、浅桜堂の新米社長となる。彼女の心の支えは秘書の南雲であったが、芽郁を待っていたのは、猛烈なスパルタ教育であった。
登場人物・キャラクター
朝倉 芽郁 (あさくら めい)
ボブカットが特徴の24歳の女性。4人兄妹の末っ子。ごく普通の会社員だったが、長兄が病気で倒れたため、実家の和菓子屋「浅桜堂」の社長に就任する。秘書である南雲楓の厳しい指導に耐え、社長として少しずつ成長していく。和菓子に対する愛は強く、中でもイチオシはどら焼き。また、味覚は確かで、職人と共同で開発した新商品で、和菓子フェアの人気投票1位を獲得した。
南雲 楓 (なぐも かえで)
「浅桜堂」の社員で、31歳の男性。朝倉芽郁社長の秘書を勤める。一見クールなイケメンだが、負けず嫌いで子供のような面もある。芽郁の兄・前社長の部下であり親友でもあった。前社長が病に倒れたあと、偽名で芽郁の前に現れ、彼女が新社長になるように仕向ける。芽郁に対する指導は容赦なく厳しいため、芽郁を嫌っているようにも見えるが、実際は彼女のことを評価している。
書誌情報
甘くなるまで待てません 6巻 小学館〈フラワーコミックス〉
第1巻
(2021-11-10発行、 978-4098715275)
第2巻
(2022-05-10発行、 978-4098716524)
第3巻
(2022-10-07発行、 978-4098718078)
第4巻
(2023-03-09発行、 978-4098720279)
第5巻
(2023-09-08発行、 978-4098723171)
第6巻
(2024-02-08発行、 978-4098725144)