概要・あらすじ
天界の最高傑作でありすべての英知を持つ死神フェアローレンが、イヴを殺し天界から逃走。その結果、地上には疫病や悲しみ、罪、災いが振りまかれた。その後、フェアローレンは大天使ミカエルとラファエルの瞳により躯と魂を別々に封印。
またその欠片から、『斬魂(ゼヘル)』『繋魂(フェスト)』『預魂(プロフェ)』『遺魂(レリクト)』『契魂(フェアトラーク)』『消魂(ランドカルテ)』『醒魂(エア)』という07-GHOST(7人の死神)が誕生した。
それから時は過ぎ、ラグス戦争終結から10年後。死神フェアローレンの躯を持ったラグス王国の子孫・テイト=クラインと、フェアローレンの魂を持ったバルスブルク帝国の軍人・アヤナミは、その数奇な運命に翻弄されていくことになる。
登場人物・キャラクター
テイト=クライン (ていとくらいん)
ラグス国王とその側室の間に誕生した王子であるが、王妃の妬みから死神フェアローレンの躯を植え付けられ生きたパンドラの箱となる。その後、王族の記憶は封印され戦闘奴隷として士官学校に入学するも、自分が王族であり、父を殺害されたこたや、自身が生きたパンドラであることを思いだし学校を脱走。 以後バルスブルグ教会の庇護のもと司教見習いとして活動する。右手には大天使ミカエルが宿る赤い魔石「ミカエルの瞳」を宿しており、その加護を受けている。 小柄だが身体能力やザイフォンの量はけたはずれで、また一時期戦闘用奴隷として訓練したいた為、暗殺技にも長ける。
ラブラドール
バルスブルグ教会の三司教のひとりで死神07-GHOST「預魂(プロフェ)」の青年で、未来を予言する能力を持つ、癒し系ザイフォンの使い手。草木と会話し自在に操る能力があるため、ガーデニングを趣味とする。 物腰が柔らかく慈悲深い人格で、いかなるときも笑顔でいるため、本心が読めないところもある。
クロユリ
バルスブルグ帝国軍 ブラックホークのメンバーで、外見は少女のようだが、性別は不明。右目に黒い眼帯、髪にはドクロのピンをつけている。軍での階級は中佐。子供の頃、食事に毒を盛られたため、味覚のほとんどを失い悪食となる。 ハルセに会うまでは、自作のソース「青空ソース」なるものを食べ物全般にかけていた。
コナツ
バルスブルグ帝国軍 ブラックホークのメンバーで、ヒュウガのベグライターの青年。黒法術師の家系に生まれるが才能はなく、剣術に力を発揮する。真面目で実直な性格で、ヒュウガの勤務態度によく指摘をいれる。 悪食であり、クロユリが作る悪食料理、ゆで卵のチョコ煮などを平気で食べられる唯一の人物。
ヒュウガ
バルスブルグ帝国軍 ブラックホークのメンバーで、飄々としていて食えない性格の青年。上司のアヤナミを「アヤたん」、クロユリを「クロたん」と呼ぶなど軽薄な言動の一方で、サングラスの奥では鋭い眼光が光っている。
ミカゲ
軍の士官学校でテイトとルームメイトになり、親友となった青年。明るく友達想い、涙もろい面もあり、気さくな性格の持ち主。幼い頃、兄弟げんかをした時に負った十字の傷を顎に有する。テイトの士官学校脱走に協力した罪でアヤナミに操られ、バルスブルグ教会でテイトと戦闘。 その結果命を落とす。
ハクレン
名門ゴッドハウス・オーク家の青年であるが、フラウに憧れ自らの意志で家を飛び出し、司教を目指す。バルスブルグ教会でカストル付きの司教見習いとして過ごした後、バルスブクグ王室の命を受けバルスブルグ帝国の第一王女オウカの教育係を担当。 しかし「淑女(レディ)」が苦手であるため、淑女に近づかれると「女性酔い」を起こす。勝気でプライドが高く、最初はテイトをバカにしていたが、教会で過ごすうちに親しくなる。
カストル
バルスブルグ教会の三司教のひとりで死神07-GHOST「繋魂(フェスト)」の青年。眼鏡をかけている。魂の絆をつなぎエネルギーを分けて蘇生させる能力と、自分で作った人形を操り中に使い魔を入れて人のように動かす技術を有する。 普段は温厚な性格だが、場合によっては厳しい言動を放つ。
バスティン
バルスブルグ教会の大司教補佐の青年。優しい心を持ち教会の誰からも慕われている人物。フラウの師でもあるが、自分の正義を貫くために罪人を殺害しようと黒魔術に手を染めてしまう。
フラウ
バルスブルグ教会の三司教のひとりで、死神07-GHOST「斬魂(ゼヘル)」の青年。右腕にはフェアローレンの鎌を宿す。司教試験では歴代最高得点をたたき出すも、エロ本を持つ、煙草を吸うなど司教らしかなぬ奔放な態度と言動が目立つ教会の異端児。 その心根は弱者には手を差し伸べるほどに優しく、テイトにとってはよき兄貴分である。
ミロク
帝国軍陸軍士官学校理事長であり、元帝国軍総帥の男。テイトを戦闘用奴隷として育てあげた張本人。テイトがミカエルの瞳の宿主であることを知ると彼に執着心を抱き、彼をカギとして政権移動を目論む。
アヤナミ
バルスブルグ帝国軍参謀長官。目的のためには手段を選ばない冷酷な男。バルスブルグ皇帝直属の黒法術師部隊ブラックホークを率いている。フェアローレンの魂が転生したものであり、躯を取り戻すべく、その所持者であるテイトを狙っている。
カツラギ
バルスブルグ帝国軍 ブラックホークのメンバーの男性。軍での階級は大佐。温厚であるが、思慮深い性格をしている。その正体は、アヤナミの忠実な部下が顔を整形し成り代わったものであり、本物のカツラギはすでに死亡している。
ハルセ
バルスブルグ帝国軍 ブラックホークのメンバーで、クロユリのベグライターの青年。クロユリを慕い、常に付き添っている。プライベートでもクロユリの相手をしていることが多く、気遣いある心優しい人物。 家はケーキ屋を営んでいるため、クロユリの食事メニューも考えている。
ブルピャ
ピンク色をした「導きのドラゴン」であり、テイトとの戦いで死亡したミカゲの生まれ変わり。額にはミカゲにもあった十字の傷を有する。傷ついたテイトを慰めるため、フラウがアニマルセラピーとして連れてくる。