背番号15と18の再会
松武高校に入学した幸は、同じ中学校の先輩である生徒会長の女子、亘環に誘われて生徒会に入る。そこで幸が出会ったのが、教師から言われて生徒会を手伝いに来た1年生の烏谷だった。烏谷は将来有望な野球選手だったが、肘を壊して野球から離れていた。幸は3年前、15番の背番号を付けた烏谷の姿を見て強い印象を持っていたが、現在はあの日のヒーローの面影はない。そんな烏谷に環は「野球への未練を断ち切ってやる」と勝負を申し込み、1打席勝負で負けたら生徒会に入れという。実は環もまた中学時代に18番の背番号を付けていた投手で、烏谷と対戦して負けた経験があった。不運にも勝負に負けた烏谷は生徒会に入ることになり、幸と生徒会活動に励むことになる。
夢を諦めたところから始まる青春群像劇
幸は中学時代、バスケットボール部に所属していたが高校で続けるほどの執着はなく、中学時代の先輩の環が会長を務める生徒会を手伝うことにする。一方烏谷は、中学時代に強豪野球チームに所属し、将来を有望視されていたが、肘の故障で野球ができなくなっていた。野球に未練を持っていた烏谷だが、医者の言葉と環との勝負をきっかけに完全に野球を諦める。何事にも情熱を傾けることができなかった幸は、そんな烏谷の姿を見て、ついに目標を見つけた。それは「烏谷を心から笑わせる」ことだった。また、中学時代に烏谷に負けたことがある生徒会長の環も、男子の中で野球をやることに限界を感じて野球を諦めていた。本作は、夢を諦めたところから始まる物語を描いた青春群像劇である。
生徒会の仕事や学校行事をリアルに描く
本作の舞台となるのは、埼玉県川越市の松武高校。県内の公立トップ校を受験する子たちの併願校という位置づけで、学校に向かうために渡る川は「受験に敗れて渡る」という意味で「三途(さんず)の川」と呼ばれている。しかし、「受験に負けても高校生活では負けない」というのが松武生の心意気で、部活や学校行事が非常に盛んな高校である。そんな校風を背景に、生徒会執行部の役割や仕事をリアルかつ活き活きと描いているのが本作の特徴の一つである。幸と烏谷は、校内に設置された目安箱から意見を拾い、アイスキャンディーの自販機設置に向けてキャンペーンを展開したり、毎年恒例となっている一大行事・新歓マラソンの準備に奮闘したりする。生徒会の仕事や学校のイベントを通じて、二人は距離を縮めていく。
登場人物・キャラクター
丸山 幸 (まるやま さち)
私立松栢学院大付属武蔵第一高校の特進コース1年生の女子。小柄でショートカットが特徴。あだ名は「丸ちゃん」。中学校時代はバスケットボール部に所属していた。中学時代の先輩の環が生徒会長を務めていたことから、なんとなく生徒会執行部に入り、会長の指名で庶務の役職につく。やりたいことを見つけられずにいたが、野球に挫折した同級生の烏谷と出会い、彼の笑顔を見ることを目標にする。
烏谷 公志朗 (からすや こうしろう)
私立松栢学院大付属武蔵第一高校の情報コース1年生の男子。短髪で長身。駅伝で活躍する大学生の兄がいる。中学時代は県内の強豪野球チームに所属し、1年生にして投打で活躍していたが、肘を故障してしまい野球から離れることになる。その後、手術を受けて再起を図るがリハビリに失敗して野球を断念する。ひょんなことから生徒会に入ることになり、会計の役職につく。
書誌情報
1518! イチゴーイチハチ! 全7巻 小学館〈ビッグ コミックス〉
第1巻
(2015-03-30発行、978-4091866059)
第2巻
(2015-11-30発行、978-4091874184)
第3巻
(2016-11-30発行、978-4091877376)
第4巻
(2017-08-30発行、978-4091896247)
第5巻
(2018-03-30発行、978-4091898197)
第6巻
(2018-09-28発行、978-4098600793)
第7巻
(2019-04-12発行、978-4098602957)







