概要・あらすじ
三条家は公家と豪商の血を引く一族。明治時代に鉄鋼事業で財をなし、街の事業のほとんどは三条が牛耳っている。その街は「三条帝国」と呼ばれ、日本国憲法は通用しない。そんな絶対的権力を持つ大富豪の三条家の一人娘、三条明花は、「三条家のお姫様」と呼ばれ、身辺警護付きで大切に育てられた。高校卒業と同時にお見合い結婚をさせられそうになった明花は、ボディーガードの藤宮煌に偽装結婚を持ちかける。明花は「お互いに不倫しても構わない」という条件付きで、形だけの結婚をしたいと煌に頼むのだった。明花は「結婚しなければならない」という自分の立場はわかっていたが、好きな人と恋をすることだけは諦めたくなかった。結婚式当日、三条家に恨みを持つ男がナイフを持って、明花の前に現れた。明花は衣装で目隠しをしてその男をうつ伏せに倒した。男がナイフをとろうとした瞬間、煌が日本刀を振り下ろし、男の動きを止めた。騒ぎは収まり、式の準備が再会した。煌は明花の顔をじっと見て「顔に傷を作りやがって」と怒っていた。それは本当に小さなかすり傷で、煌の落ち度ではないと明花が言うと「好きな女を傷つけられたから怒っている」と煌は言う。煌は一度も明花を好きだなどという素振りを見せたことはなく、偽装結婚の条件を承知してくれていると思っていた。明花が「噓でしょ?」と動揺していると、煌は顔を近づけて「恋がしたいらしいけど相手はオレだから」と不敵な笑みを浮かべた。明花は煌(夫)以外の人と恋がしたいのだと大反発。「絶対不倫してやる」と心に誓うのだった。こうして不倫相手を探し始める明花だったが、すべて煌にはお見通しで、デートしてもすぐに迎えに来られてしまう。そのたびに煌から「オレにしておけ」言われ、煌が男であることを意識しはじめる明花だった。
登場人物・キャラクター
三条 明花 (さんじょう めいか)
大富豪の三条家の一人娘。18歳で、通称「三条のお姫様」。気位の高いお嬢様で、勝ち気で正義感にあふれている。竹を割ったような性格。髪は腰までのストレートロングで、周りがざわつくほどの美人。大学に進学して本物の恋がしたかったが、18歳でお見合いをさせられそうになり、ボディーガードの藤宮煌に不倫OKの偽装結婚を持ちかける。ストレス発散はバッティングセンターへ行くこととカラオケを歌うこと。護身術もたしなむ。
藤宮 煌 (ふじみや こう)
三条明花のボディーガードの男性。明花が10歳の時から付き人としていつもそばにいた。三条会長の会社で働き、営業成績はトップ。三条会長の右腕でもある。髪型は黒髪ストレートで前髪を右側でわけている。黒いスーツが似合う細身で高身長なイケメン。いつもタバコをくわえている。明花に惚れていて、二人きりになると「お前」などと少し高圧的な態度で話す。真剣も扱える。
書誌情報
18歳、新妻、不倫します。 11巻 小学館〈フラワーコミックス α〉
第1巻
(2020-06-10発行、 978-4098710201)
第2巻
(2020-07-10発行、 978-4098711147)
第3巻
(2020-11-10発行、 978-4098711925)
第4巻
(2021-03-10発行、 978-4098712694)
第5巻
(2021-07-09発行、 978-4098714261)
第6巻
(2021-11-10発行、 978-4098715268)
第7巻
(2022-03-10発行、 978-4098716005)
第8巻
(2022-07-08発行、 978-4098717545)
第9巻
(2022-11-10発行、 978-4098718092)
第10巻
(2023-03-09発行、 978-4098720293)
第11巻
(2023-04-10発行、 978-4098721108)