あらすじ
萩野縁は、自分に姉が一人と兄弟が38人もいて全員母親が違うことや、つねに周囲に日付けやセリフが表示されていることを不思議に思いながら日々の生活を送っている中で、姉の萩野愛生の日記を偶然発見する。日記には今の世界が姉弟ものの恋愛乙女ゲームで、愛生が主人公、兄弟が攻略対象キャラであることが記されていた。縁は愛生とどう接すればいいかわからず、ゲームのルールやシステムに対抗して、愛生とは絶対に恋をしないと宣言する。(Chapter.1)
登場人物・キャラクター
萩野 縁 (はぎの えん)
萩野家の三十六男。中学生で、年齢は14歳。誕生日は6月15日、身長は160センチ、血液型はB型。趣味は音楽鑑賞とゲーム、嫌いなものは体育。何事もほどほどで熱くならないことをモットーにクールを装っているが、実際はピュアな性格で怒ったり泣いたりと感情の起伏が激しい。照れるとすぐに顔が赤くなってしまう。血のつながらない姉の萩野愛生のことは家族として好きだったが、自分が住む世界が恋愛乙女ゲームで愛生がゲームの主人公、さらに萩野縁自身が愛生にとって攻略対象であることを知ると愛生に対してどう接すればいいかわからなくなり、愛生とは絶対に恋をしないと宣言する。宣言後は今までどおりに振る舞おうとするが、愛生がほかの兄弟となかよくしているのを見るとつい嫉妬してしまう。
萩野 愛生 (はぎの あい)
萩野家の長女。大学生で、年齢は18歳。血のつながらない弟が38人いる。住む世界が恋愛乙女ゲームであること、自分がゲームの主人公であること、攻略対象が弟たちであることなどを知っている。また、日記帳(セーブデータ)に保存された記録を全部覚えており、次に起こるイベントも熟知している。それがどんなに嫌な出来事で抗おうとしても、ゲームのシナリオやルールどおりに自分の体が勝手に動くことに絶望している。しかし萩野縁が、シナリオやルールを捻じ曲げて自分を助けてくれたことで、縁に対する思いが変わっていく。
萩野 瑶 (はぎの よう)
萩野家の三十五男。中学生で、年齢は14歳。誕生日は4月23日、身長は161センチ、血液型はA型。趣味はランニング。明るくて素直な性格をしている。学校では応援団長を務めており、どこにでも応援に駆けつける。小さい頃はひんぱんに入院するくらい体が弱く、入院中に励ましてくれた萩野愛生に好意を抱いていた。その後、愛生と家族となったが思いは変わっていない。愛生に励まされたことがきっかけで、自分も誰かを励ませる人間になりたいと考えている。