問題児と校内で噂される窪龍之介と三葉の出会い
夏休みのある日、自転車で補習へ向かっていた三葉は、窪龍之介が川にリュックを投げ捨てているシーンを目撃する。不法投棄だと彼に近づいた時、三葉の顔に蝶が止まり、自転車のハンドルを離してしまった三葉は、窪にケガを負わせてしまう。窪の右手にはヒビが入り、全治3週間。「俺の夏を返せ」と窪に責められ、責任を感じた三葉は、窪のパシリをすることに。毎日のように窪から呼び出され、こき使われるが、見た目とは違う、窪の意外な一面を知った三葉は彼を好きになってしまう。
柔道部のマネージャーになる三葉
窪が川に捨てたリュックを見つけた三葉は、やりたいことを諦めなくてもいいとリュックを窪に返す。窪は中学まで強豪、冬英付属中で柔道をしていたが、とあるきっかけで辞めてしまった。三葉に背中を押された窪は、金髪のまま晴海高校の柔道部に入部。窪は顧問から髪を黒く染めてこいと言われるが、窪の地毛が茶髪なのにいつも理不尽に染めてこいと言われること、次の大会で冬英に負けたら坊主にするからと、三葉が顧問を説得する。そして三葉は「合法的に窪くんと毎日会いたい」という理由で、柔道部のマネージャーになるのだった。
徐々に仲は深まるものの、新たな波乱が待ち受ける
柔道部に入った三葉は、練習の後、窪と一緒に帰ったり、試験勉強をしたりと、彼との距離を縮めていく。休みの日、二人で映画を見に行った後、窪が突然、驚いた顔で「栞さん」とつぶやき、その女性の後を追っていってしまう。栞は窪が以前通っていた美容室の人で、窪が好きだった年上女性。付き合っていたわけではないようだが、何か訳ありの様子。その女性が気になるものの、三葉はついに自分の気持ちを窪に伝え、窪も三葉を意識するようになっていく。そんな中、三葉のことを一途に想い続け、側にいたクラスメイトの広瀬大晴が、栞と窪が親密そうに会っているところを目撃してしまう。
登場人物・キャラクター
山田 三葉 (やまだ みつば)
高校一年の女子。晴海高校1年1組進学クラスに所属し、秀才で学年首席の優等生。祖母はバツ3、母はバツ2、一番上の姉は結婚に興味がなく、2番目の姉は高校を中退し、19歳でシングルマザー。その反動からか、かっこよくて真面目で誠実、会話にはユーモアがあって、ひとりの相手を一途に想い続ける人との幸せな結婚を夢見ている。友達は幼なじみの安藤音ひとり。ハスキー犬が好き。元々は音とボランティア部に所属していたが、窪龍之介を好きになり、毎日一緒にいられる柔道部のマネージャーになる。
窪 龍之介 (くぼ りゅうのすけ)
高校一年の男子。晴海高校1年8組普通クラスに所属し、金髪にピアスで近寄りがたい雰囲気を持っている。不良と誤解を受けやすいが、反論することを諦めている。小学生から道場に通う柔道少年で、柔道の強豪、冬英付属中に所属していた。冬英では地毛が茶髪なのに、髪を黒く染めないと大会に出さないと顧問から言われていた。嫌になっていったん柔道を辞めたが、高校で再び柔道を始める。ジョンと言う名のハスキー犬を飼っている。山田三葉が倒してしまった自転車で、右手にひびが入ってしまい、しばらく三葉のことをパシリにしていた。両利きで左手でも文字が書ける。
書誌情報
山田家の女 6巻 集英社〈マーガレットコミックス〉
第1巻
(2022-12-23発行、978-4088447292)
第2巻
(2023-04-25発行、978-4088447414)
第3巻
(2023-08-24発行、978-4088447964)
第4巻
(2023-12-25発行、978-4088448497)
第5巻
(2024-05-23発行、978-4088430119)
第6巻
(2024-09-25発行、978-4088430492)







