山田家の女

山田家の女

湯木のじんの前作『ふつうな僕らの』の連載終了後、約1年ぶりとなる連載作品。日本のとある普通の高校が舞台。祖母はバツ3、母はバツ2、長女は結婚に興味なし、次女は19歳にしてシングルマザー。そんな女ばかりの山田家の三女、山田三葉は、誠実な相手との結婚を夢見ていた。男を見る目のない女ばかりの家庭で育った学年首席の秀才、山田三葉と、金髪にピアスで近寄りがたく、不良と誤解を受けやすい窪龍之介との学園ラブ・コメディ。集英社「別冊マーガレット」2022年9月号から連載開始。

正式名称
山田家の女
ふりがな
やまだけのおんな
作者
ジャンル
ラブコメ
 
学園
レーベル
マーガレットコミックス(集英社)
巻数
既刊6巻
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問題児と校内で噂される窪龍之介と三葉の出会い

夏休みのある日、自転車で補習へ向かっていた三葉は、窪龍之介が川にリュックを投げ捨てているシーンを目撃する。不法投棄だと彼に近づいた時、三葉の顔に蝶が止まり、自転車のハンドルを離してしまった三葉は、窪にケガを負わせてしまう。窪の右手にはヒビが入り、全治3週間。「俺の夏を返せ」と窪に責められ、責任を感じた三葉は、窪のパシリをすることに。毎日のように窪から呼び出され、こき使われるが、見た目とは違う、窪の意外な一面を知った三葉は彼を好きになってしまう。

柔道部のマネージャーになる三葉

窪が川に捨てたリュックを見つけた三葉は、やりたいことを諦めなくてもいいとリュックを窪に返す。窪は中学まで強豪、冬英付属中で柔道をしていたが、とあるきっかけで辞めてしまった。三葉に背中を押された窪は、金髪のまま晴海高校の柔道部に入部。窪は顧問から髪を黒く染めてこいと言われるが、窪の地毛が茶髪なのにいつも理不尽に染めてこいと言われること、次の大会で冬英に負けたら坊主にするからと、三葉が顧問を説得する。そして三葉は「合法的に窪くんと毎日会いたい」という理由で、柔道部のマネージャーになるのだった。

徐々に仲は深まるものの、新たな波乱が待ち受ける

柔道部に入った三葉は、練習の後、窪と一緒に帰ったり、試験勉強をしたりと、彼との距離を縮めていく。休みの日、二人で映画を見に行った後、窪が突然、驚いた顔で「栞さん」とつぶやき、その女性の後を追っていってしまう。栞は窪が以前通っていた美容室の人で、窪が好きだった年上女性。付き合っていたわけではないようだが、何か訳ありの様子。その女性が気になるものの、三葉はついに自分の気持ちを窪に伝え、窪も三葉を意識するようになっていく。そんな中、三葉のことを一途に想い続け、側にいたクラスメイトの広瀬大晴が、栞と窪が親密そうに会っているところを目撃してしまう。

登場人物・キャラクター

山田 三葉 (やまだ みつば)

高校一年の女子。晴海高校1年1組進学クラスに所属し、秀才で学年首席の優等生。祖母はバツ3、母はバツ2、一番上の姉は結婚に興味がなく、2番目の姉は高校を中退し、19歳でシングルマザー。その反動からか、かっこよくて真面目で誠実、会話にはユーモアがあって、ひとりの相手を一途に想い続ける人との幸せな結婚を夢見ている。友達は幼なじみの安藤音ひとり。ハスキー犬が好き。元々は音とボランティア部に所属していたが、窪龍之介を好きになり、毎日一緒にいられる柔道部のマネージャーになる。

窪 龍之介 (くぼ りゅうのすけ)

高校一年の男子。晴海高校1年8組普通クラスに所属し、金髪にピアスで近寄りがたい雰囲気を持っている。不良と誤解を受けやすいが、反論することを諦めている。小学生から道場に通う柔道少年で、柔道の強豪、冬英付属中に所属していた。冬英では地毛が茶髪なのに、髪を黒く染めないと大会に出さないと顧問から言われていた。嫌になっていったん柔道を辞めたが、高校で再び柔道を始める。ジョンと言う名のハスキー犬を飼っている。山田三葉が倒してしまった自転車で、右手にひびが入ってしまい、しばらく三葉のことをパシリにしていた。両利きで左手でも文字が書ける。

書誌情報

山田家の女 6巻 集英社〈マーガレットコミックス〉

第1巻

(2022-12-23発行、978-4088447292)

第2巻

(2023-04-25発行、978-4088447414)

第3巻

(2023-08-24発行、978-4088447964)

第4巻

(2023-12-25発行、978-4088448497)

第5巻

(2024-05-23発行、978-4088430119)

第6巻

(2024-09-25発行、978-4088430492)

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